「永遠とは」リンカーン 秘密の書 ebiさんの映画レビュー(感想・評価)
永遠とは
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とにかくアクションがかっこいい! 美しい手さばきで斧を振り回すエイブラハムの姿が好きです。ストーリー展開は駆け足ですが、私はこういったスピード感のある映画が好きなのでとても楽しめました。駆け足ながらに修行シーンをちゃんと描いているのもよかった!
斧という武器、夜な夜なヴァンパイアを狩るエイブの姿、そんなエイブの周囲に集う仲間達、ヘンリーがエイブに手渡した銀時計など、ツボな設定やシーンがたくさんありました。大切な人を奪われた悲しみや憎しみを力に変える、友のピンチに駆けつけるなど、全体を通して感じられる友情・努力・勝利のような少年誌っぽさがとても好きです。クライマックスの列車上でのバトルは最高にアツい!
また、エイブラハムのストイックな純粋さが光っていました。そのまっすぐさ故かエイブは少々頑固になりがちで、忠告を重ねるヘンリーともめる場面も多々ありましたが、最後はきちんと和解し「人間」と「ヴァンパイア」として絆を結ぶのがすばらしいです。種をこえた友情によって、復讐という修羅の道も未来を切り開く力に変わるということが感じられて本当によかった。
エイブがヘンリーに向けた「ヴァンパイアだけが永遠じゃない」という言葉は、夜明けの空のような希望とせつなさで満ちていると感じました。血が熱くなる、いい映画だと思います。
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