「無理を通せば道理は引っ込む」リンカーン 秘密の書 伊藤 貴大さんの映画レビュー(感想・評価)
無理を通せば道理は引っ込む
流行のヴァンパイアもの、しかもその相手が最も有名な米国大統領だという、何とも無理なシナリオを強引に引っ張る。いかにもアメリカらしい。
内容はハリウッド映画としては標準。斧を振り回すアクションは中々面白いし、ヴァンパイアものとしての恐怖描写もほどほど。クライマックスのストーリーのひとひねりもバレバレだが及第点かな、と思う。
リンカーン=ヴァンパイアハンターというミスマッチこそがこの映画のキモだろうから、突っ込みを入れていたらキリが無い。
頭を空っぽにして観る、が正解。
ただ「ウォンテッド」の時も思ったけど、主人公リンカーンを演じるベンジャミン・ウォーカーは頼りなく見える。
他に誰かいなかったのか・・・エイドリアン・ブロディを使うよりは良かったと思って許すべきか。
結論としてはまぁまぁでした。
あえて劇場まで足を運ぶほどの映画では無い。3Dで余計お金を取られるならなおさら。DVDレンタルで十分でしょう。
ちなみに私が観に行った劇場は3Dで、しかも吹き替えでした。3Dって需要あるの?お金かかる上に観にくい。
しかも吹き替えでヒロインの声を相武紗季がやってたんだが、コレが明らかに大失敗。台詞を聞くたびにイライラした。
コメントする