「壮大なテーマの割に虚しい後味」プロメテウス セイワさんの映画レビュー(感想・評価)
壮大なテーマの割に虚しい後味
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「あの宣伝文句が無かったとしても」前提のレビューです。
巨匠の作品だけあって、終始画面から“それっぽい”雰囲気は出ているのですが、なぜか退屈してしまいました。
人類の創造主を探す、というのがキャラクター全員の一応の目的なのですが、このキャラクターの描き方がいまいち浅かったように思えます。
なので、ただでさえ不鮮明なまま終わってしまったその“起源”への不満に加え、人間ドラマに対する虚無感が残りました。
それと
私の映画を観る力が及ばないのかも知れませんが、やはり説明不足な点が多かったように思います。
特にあの惑星の生物たち。
もちろん未知の物に対していきなりキャラクターたちが全貌を理解する必要はないのですが、なんというか…
SFの世界ならそのSFの世界なりの最低限の論理を、観ている側に示してほしかったです。(作中ではアンドロイドが一人で勝手に理解してますが)
ひとつ例を挙げれば、最後に誕生した“アイツ”。
「ここに繋がるんだ!」っていう狙いは分かるんですが、
なんでアレとアレがかけ合わさってそうなるの?っていう論理がまったく分からない。
分からないようにしたのかもしれませんが、それが説明できる根拠があれば、もっと「そうだったのか!納得!」っていう感動を覚えられたのに…
と、(勝手に)残念な気持ちです。
気になるところが不鮮明なまま終わってしまい、なんだか観終わった後は虚無感でいっぱいでした。
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