「人類の起源は微妙、一応エイリアン前日譚。内容以上に映像には驚いた」プロメテウス willstrongさんの映画レビュー(感想・評価)
人類の起源は微妙、一応エイリアン前日譚。内容以上に映像には驚いた
はじめに この作品は映像がとにかく美しい 監督の映像センスが素晴らしい 内容抜きなら文句なしの満点!
しかも3Dでの撮り方、演出がすごいので是非3Dでの鑑賞をお薦めします
特に未来のはなしなので、機械をつかった未来的な表現が3Dを巧みに利用してあり、平面的な映像よりリアリティが格段に上がっています。
御年74歳のリドリースコット監督のモダンな映像センスと近未来な表現には、ただ感服致すところです。
ですが、内容がいただけない。
直接のエイリアン前日譚ではないが、もともとエイリアンの映画で映っていた”スペースジョッキー”を基に流行りのエピソード0として作り始めたこの作品ですが、たったそのシーンからここまで作り上げたのは素晴らしいが、人類誕生の秘密は無理やりねじ込んだ感が伝わる 別にすんなり納得できるような結末でもない
どうやって誕生したかはわかるが、なぜ誕生したかは明かされない
何者であって、何の目的で・・また多くの謎が残る終わり方
結局のところ、モヤモヤしたなにか物足りない感じが後に残る
それに俳優の無駄遣い 実力はあるもののシャーリーズセロンも有名女優というだけでキャスティングしたんではないかと思うほど見せ場に欠ける
登場人物でもう一、二騒動あってもよかったと思う 特にヴィッカーズと社長
第2作目の制作も決定したわけだし、単発で終わらせるつもりはなかったのだろうと思う 配給にとってはヒット作のシリーズ化はうれしいことだし、観る側もすっきりしておもしろいならいうことはないが、もう少し一作品ですっきりさせて欲しかった
ホラー要素も強くハラハラとグロテスクが苦手な人は控えたほうがいいと思う 映像にリアリティがある分グロさも倍増して、内容がもう少しついてくればいうことない作品だったかなと 続編に期待もこめて☆-1