幸せへのキセキのレビュー・感想・評価
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安定のキャメロン・クロウ
原題:は「We Bought a Zoo」ということで、「動物園を買っちゃった」って感じでしょうか。そう、そういうお話なんですね。
キャメロン・クロウ監督って、最近、何作か観てきたんですが、独特の空気感がある気がするんですよね。リズムっていいますか。いつもストーリー自体は結構ベタな路線なんですけど、それを描くリズムがなんだか心地よい、そんな感じがしてきてます。
私にとって、このリズム感は映画を見る上でかなり重要で、なのでキャメロン・クロウ監督は今後も観ていきたいなと思える監督のひとりなんですね。
それで、この作品ですが、やっぱり安定の面白さでしたね。まったく予想を裏切らない話ではあるんですけど、でも面白い、これってやっぱり監督の力量だと思います。
ただ、今回、舞台が動物園っていう一箇所に縛り付けられていたところが、面白さを、というより上記のリズムをちょっともたつかせていたかな、と思います。『エリザベス・タウン』は車で走るシーンが印象的で、それが独特のリズムを刻んでいたんですけど、今回はその車で走るシーンに相当する部分を、動物たちのショットで補っていた感じで、それがどうも惹きつけられなかったという感じがありました。
途中でマット・デイモンがバターを買いに遠くの店まで車で行くというくだりがあるんですけど、できればそこで車を走らせている時のマット・デイモンの表情であったり、その表情のバックに流れる外の風景なんかのシーンがあったら、もっともっと嬉しくなったかもしれないなって思いました。
あ、でも、動物園オープンの時、私、ちょっと泣けましたね。あのシーン、最高です。
ちなみに、この映画でのスカーレット・ヨハンソンはそんなに魅力的じゃなかったです。一番魅力的だったのは、エル・ファニングでしたね。なんだか甘酸っぱいんですよ、ホンと。
父と息子と娘
父親という難しさを知った。
周りの人を惹きつける力を持っているが息子との関係が良くならないというむず痒さがあったと思う。
最終的に全てがうまくいくハッピーエンドな映画。
動物園を買った家族の物語
「動物園を買った家族の物語」(本の副題にもなってます)という設定がとても面白そうだったのでおもわず見ちゃいました!
なんといっても、ちっちゃな娘役のロージーやリリー(SUPER8のヒロイン役)がとても魅力的でした!
キャメロンクロウ監督は女性を魅力的に描くのがとてもうまいようです。
そしてハッピーにさせる天才なのかも。
彼の『エリザベスタウン』も大好きな作品。
トラや熊など動物たちもいい味だしてるよ。
わが家は動物園
妻に先立たれ子供たちとの関係に悩む男が新しい家を購入して心機一転しようとするが、その物件は何と動物園付きだった…。
このベンジャミン・ミーの実体験はTVなどでも紹介された事があり、今や有名。
全くの経験・知識も無しに閉鎖されていた動物園を再建させた話は、確かに映画向き。
映画で重点が置かれているのは寧ろ、家族のドラマ。
幼い下の娘は新しい環境にもすぐ馴染んでくれたが、思春期真っ盛りの上の息子との関係が問題。口を開けば、衝突し反発し合う。
父親は自分の事を見てくれない、息子とどう接していいか分からない…思い当たる男性の方々も多いのでは?
この父と息子がお互いを受け入れ合うまでは、映画の大きなハイライト。
動物園再建の話は、資金難や再園の許可が下りるか否かの監査、高齢のトラの安楽死など一通りの山場を設けているが、予定調和。
もっと苦労や深刻さはあったろうが、そこまで深く踏み込んではいない。
ハートフルな作風は心地良いが。
スカーレット・ヨハンソン演じる飼育員チーフとのロマンスはやっぱり感。
キャメロン・クロウ監督は「ザ・エージェント」「あの頃ペニー・レインと」以降、「バニラ・スカイ」「エリザベスタウン」が微妙だったが、本作は最高作とは言い難いものの久々の好編。
マット・デイモンもいつの間にかに父親役が様になっている。
動物園付きの家なんてちょっと憧れるが、スカーレット・ヨハンソンやエル・ファニングみたいな飼育員が居るのなら羨ましいぞ!(笑)
ほっこり心が温まる一作。
ベタと言われても、こう言い返そう。
「いけない?」
ただ、この邦題は…。
何でもかんでも“幸せ”とか“キセキ”とか付けりゃいいってもんじゃない。
実話に基づくヒューマンドラマ
妻と仕事を失い、反抗期の息子を抱える男が、廃墟となっていた動物園付き住宅を購入した。開園に向けて、紆余曲折ありながら、仲間と力を合わせて準備し、息子とも心を通わせていく。
ベタな展開だが、ツボを押さえており、安心して見られた。息子が恋に落ちる娘役の女優が可愛い。『20秒の勇気を持て』という台詞が心に残る。
実話をもとに作られたなんて素敵ですね♪
実話をもとに
って響きに弱い私ですが、
期待を全く裏切らない良い映画でした!
この動物園に行ってみたい気持ちになります。
ハートフルな映画なので家族で鑑賞するのにも良い映画だと思います。
あと、レンタルBDで見たのですが、未公開シーンは見たほうがいいかも。あぁこんな意図があったんだーとか、このシーンなんで切られたのとか新たな発見があって面白かったです。
家族で見たい映画
母親の死の悲しみにくれる父子3人が、動物園の再建を通じて新たに人生の希望を見出していくストーリー。
実話に基づいた作品なので、すごいドラマがあるわけではないのですが、見た後に心が温かくなる映画でした。
娘役の女の子がめちゃくちゃかわいかったです。
どこに辿り着こうと、ワクワクするのが冒険だ
映画「幸せへのキセキ」(キャメロン・クロウ監督)から。
妻(母)を亡くした悲しみを乗り越えていくために、
閉鎖されていた動物園を買い取り、そこに住むことで
家族の絆を再確認し、共に生きていく物語であるが、
残念ながら、私は家族より動物園スタッフとの絆について
気になるメモが増えた。
もう一度、皆に親しまれる動物園として開園するには
莫大な資金が必要になることを知っているスタッフに彼は宣言する。
「僕らは現代の冒険家だ」「偉大な動物の後援者だ」。
そして、妻が死ぬ前に残してくれた財産を「冒険資金」として使い、
最後に、こういい切った。
「(冒険が)どこに辿り着こうと、ワクワクするのが冒険だ。
これからの冒険を楽しもう。みんなを愛してる」と。
そう、このワクワク感を与えることが、リーダーの仕事。
漫画「ワンピース」のルフィみたいだな、とメモに付け足した。
結果(辿り着いた先)は、(目標)目的地とは違うかもしれないが、
この取組みこそ、皆に誇れる冒険だ、というメッセージが響いた。
「正しい行動は、誰にもジャマできない」
それが冒険にチャレンジする人たちの根底に流れているのかも。
実話ってハードルあがりますよね。
マット・デイモンが主演の本作。
日中はガラガラで余裕をもって観れます。
彼の父親役はどんなもんかとものは試し程度で鑑賞。
で、結果から言うと極々普通な感じの出来。
ノンフィクション系に全般に言える事ですが、
「実際にあった話」で、更に「感動できます」的な謳い文句は。
こっちが勝手にハードルをあげてるのかも知れませんが、
ラストがグダグダになるパターンが多いです。
監督自身うまい締めくくり方がないんでしょうかね実話だと。
終わり方をどうするか悩んだまま終焉って感じです。
併せて「金持ちだから出来る事じゃないの?」とか
「運がいい事多いな」とか
他の映画では描かれてもあまり疑問に思わないことでも、
実話となった途端「う~ん」ってなりますよね(笑)
本作は特に感じました。
そういった意味でも併せてこの評価です。
家族が判り合う為に動物園購入って、どんだけぇ!
崩壊しかかった家族が再び判り合うために動物園購入ってサ、もう現実味なくね?
息子が反抗期迎えるたびに、各家庭が動物園やら水族館とか買うんかいって話よ
本作も実話ベースだってことだけど、あんまし共感はできないわね?
「ステキで感動的なストーリー」って喜んでる人が多いみたいだけど、反抗期の、
ヒリヒリした感覚の頃に、毒蛇の世話や動物の糞尿処理を朝晩やらされたらサ、
正直めぐってくるのは“幸せ”かなぁ~って思うのよ。
ただ動物園云々の設定は安易な展開ばかりだけど、父と子の葛藤部分は評価できる。
ナニゲに息子へ想いを寄せる娘がいたりして、めっぽうリア充くさいんですけどね。
この娘…エル・ファニングちゃんのショックを受けた顔がピカ一ですわ。
この姉妹、本当に良い仕事しますよね。
爽やかな予定調和。
スルー予定でしたがチケット入手したので鑑賞。予定調和も、ここまで爽やかだと清々しい読後感です。抑えた演技と脚本の勝利でしょうか。子役3人、良かったですね。毎度のことながら、スカーレット・ヨハンソン惚れ直しました。
トラと息子と恋愛と。
原作本の存在はまったく知らなかったのだが、
なんともストレートな原版タイトル「僕達は動物園を買った」
に触発されて、ちょっと調べてみた。
今作の内容も素晴らしかったが、実話はもっと素晴らしいと
彼のインタビュー記事を読んだだけで、そう思った。
閉園されれば殺処分される動物達を彼が救ったのである。
実際には奥さんが生きていた頃、この動物園を買っている。
(奥さんはすでに脳腫瘍と診断されていた)
大反対されて(汗)、資金繰りも大変だったそうだ(今もそう)
それでも動物の研究の為になると目的が明らかな彼に対し、
当初は反対していた奥さんも同意してくれたのだそうだ。
開園に向けて皆で頑張っている最中、ついに奥さんは倒れ、
再オープンの前に40歳の若さで亡くなってしまう。
遺された彼と子供達、飼育員たちの葛藤と熱意は、今作で
描かれた通りなのだろうと思う。
ド素人が簡単にやってのけるレベルではなかっただろうが、
よくぞ頑張ってきたものだと、未だに挑戦し続ける彼の
熱意と動物への弛まない愛情に、やはり私は感激してしまう。
…近けりゃ行きたいけど、遠いんだものなぁー(汗)
さて映画版の方は、亡くなった妻を忘れられない夫と子供達、
心機一転で田舎へ引っ越そうと物件を探していた矢先、
破格の好条件(見た目は)で理想の住まいを探し当てたのだが、
なんとそこは…動物園付き(まずないけど、普通)だったのだ。
このままいけば閉園となる動物園を(もちろん従業員付き)
娘の喜ぶ顔が見れたから~♪と買ってしまう主人公。スゴイ。
こういう後先考えない選択って、絶対オトコのやることだ(爆)
しかしこのベンジャミンというお父さん(いい味出してるマット)の、
飄々と頑張る姿はとても清々しい。いかにも~な人情劇で
描かれる唐突なドラマチックさや盛り上がりには欠けるが、
淡々とした日々の積み重ねと…重要な資金繰り(これが一番か)
寸でのところで亡き妻に救われ、無事に開園へとこぎ着ける…!
そう、いってみればただそれだけの、シンプルなお話なのだ。
そこへ様々な葛藤や恋愛問題(これが必要か不要か?)を絡め、
更には極上の音楽(K・クロウといえばこれよね)が流れる中で
家族の温かみや有り難さを笑いと涙で包んだような物語だった。
もちろん極悪人は、ひとりも出てこない。兄も敵役もいい奴だ。
息子と父親の和解のシーンが一番よかった。
親に愛されたいと拗ねてしまう反抗期の息子は確かに扱い辛い。
ここは母親の分、父親がうんと甘えさせてあげなければ難しい。
子供にしてみれば、なんで妹ばかり可愛がって、オレのことを
嫌うんだ?としか思えないんだよね。動物園と子供とどっちが
大事なんだ!?と聞かれればもちろん…だが、親の一大危機を
子供だって、ちゃんと見ているのだ。素直になれないもの同士、
ちょっとしたキッカケで歩み寄る「トラ」の絵も上手かったなぁー。
(スカヨハもいい味出してるわ。石田えりみたいな風情を出してる)
実にきれいにまとまっている
「20秒の勇気をもて」「“いけないかい?”」(←でしたっけ?)とか、妻の古びたパーカーとか、細かいセリフや道具、設定なんかが全部きれいにストーリーや人物の動機にかかわり、最後にきちんと回収される。非常によくまとめられていたと思います。
きれいにまとまりすぎて、やや物足りなさも感じるのは贅沢なのかもしれません。もうちょっとハードな困難があってもいい気はしましたが。案外どれもすんなりクリア(しているようにみえてしまう)。
役者も過不足なく。うまい人ばっかりだが、鼻につくようなこともない自然体。マット・デイモンの兄がトーマス・ヘイデン・チャーチってのが、最初はちょっと意外だったけど、面白いキャスティング。曲者俳優なトーマス・ヘイデン・チャーチが演じる兄貴もいいヤツです。ロージー役のマギー・エリザベス・ジョーンズちゃん、可愛いね。どうしても、ああいうおしゃまな女の子というのには弱いです。
課長~っ「幸せ」じゃなきゃダメですか
山岡
「課長、なんで今回も「幸せ」なんですか?」
課長
「おお、山岡か。あ~ケツかいいの。あんな、お前はまだアレじゃけ、しらんけどの、この業界の・・・」
ズキューーン
山岡
「か、課長っっ!! だ、誰か、誰かっ!」
部長
「なんやっ!うっ課長っ・・・。眉間に1発。間違いないっ、あの男の仕業だ」
(気を取り直して)
「山岡・・・お前、課長となんの話をしとったんなら?」
山岡
「今回の新作『WE BOUGHT A ZOO』の邦題が『幸せへのキセキ』になった理由を教えていただいてた最中だったんですが・・」
部長
「ぐっっ、お、お前、その話最後まで聞いたんかっ?」
山岡
「いえ、その前に課長は・・・」
部長
「そうか。いいか、山岡、それ以上その邦題については詮索すんな。課長のようになりとうなければな・・・」
山岡
「(心の中で)なんだ、この部長の言い回しは?いったい「幸せ」にはどういった秘密があるんだ・・・」
部長
「(心の中で)この男もいらんことしよるのう。あの男に連絡せにゃいけんかのう」
あの男
「・・・・・・・」
2ヶ月ぶりの劇場鑑賞。なぜコレ?と言われたら、ホームでほかにいいのやってなかった、が正解である。ギドク先生の「弓」の呪いからは特に無理なく抜け出せたような気がする。というか別にギドク先生が悪いわけでなく、それをみた俺が悪いわけで。
まあ、久々、ということも多分にあろうが、結構面白かった。
果てしなくバリバリのファンタジーなので、カリカリしてはダメである。ファンタジーの中にあるちょっとしたリアルの見せ方が最高に楽しい。
改装修繕費を試算したあとのデイモンが一人叫びやつ当たる姿をスタッフは「ありゃ逃げ出す」とヨハンソンに話した後に、聞こえていないけどデイモンは我に返り、やつ当たった樽を元に戻す姿にヨハンソンはニヤ~って笑う。
人はダメなときはやっぱりダメだ。
だけどもそんなときでもその人らしさを失わない、ということはどんなにすごいことか、どんなに勇気づけられることか。
俺自身本当にそういう人はすごいって思うから、ヨハンソンのニヤケ顔はリアルに共感できるんだよ。
この映画にでてくる人はみんなファンタジーに出てくるキャラクター。それはここにでてくる動物もまったく同等。
生活観も危機感もまるで感じない。
だけれど、こういう気持ちでいけたらいいよね、という点はズバっズバっと心を突いてくる。
きっかけはファンタジーであれ、キセキであれ、なんであれ、立ち上がること、立ち直ること、立ち直る勇気や喜び、美しさを気持ちよくみせてくれる。
いささか伏線やセリフがあざとい、ラストがやりすぎ、て気も2ヶ月前なら思ったかもしれないが、2ヶ月ぶりの映画でこれなら、ちょうどイイネ、イイネ。
でもそれを差っぴいても、これはほんとに見てよかった。
何一つ共感できない男にリアルを感じるなんて、キャメロン・クロウの味ってそうだったよ、そういえば。
素晴らしい映画でした。
20秒の勇気 味のある兄貴
子供を抱えて死別した弟を気に掛ける離別した兄。この兄貴が味わい深い。妻に去られた男は人恋しさに気付くんだ、人と交われ!動物とじゃない!といい顔をしなかったのに、動物に餌をやったり、魚の匂いに悲鳴を上げながら車で運んだり。何より、ベンジャミンに20秒の勇気を教えた張本人だった。輝いて見えた
ほんわか
映画館でみてきました。
公開されてからかなりたってたので平日昼間の映画館では女性のみ8人程度しかいませんでした。
実話とのことで、さすがアメリカ。
動物園付きの家が売りに出されるということにもびっくり。
主人公ジャナサンミー役のマットデイモン、奥さんをなくし、子育てに疲れるパパを熱演していました。
子ども役の二人もお兄ちゃんの葛藤や妹の純粋さ、丁寧に描かれていました。
残念だったのはスカーレットヨハンソンが飼育員には最後まで思えなかった。。。。だって綺麗すぎるんだもん。
でも奥さんとの出会いを子どもに説明するラストシーンとっても良かった。
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