劇場公開日 2012年11月23日

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「偏差値の低い奴はダメじゃ」綱引いちゃった! aceさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5偏差値の低い奴はダメじゃ

2012年12月6日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

笑える

楽しい

市長役の風間杜夫は歌がうまいということをこの作品で知った。落語もできる。観光案内もできちゃう。「天は二物を与えず」というのは真理ではない。何物も持っている者は多くいる。でも、プラスがあればマイナスもある。他人に羨まれる人にも悩みはあり、コンプレックスもあるのだ。市長秘書役の佐藤二朗もいい味を出していた。市長と秘書の掛け合いをもっと観たかったが、二人とも脇なのであの程度がちょうどいいのかもしれない。綱娘の中では絵美の息子への語りが長回しで撮られていて、この作品では挑戦(or冒険)的場面だった。観客席にすすり泣く声が聞こえたので成功なのだろう。県大会のシーンでは、綱娘の8人の足のバラツキをみるととても勝てるレベルではない。勝ったらそんなバカなと思うし、負けるとかわいそうだし、勝敗ではなくプロセスを観せる作品だから、あのENDがベストなのだろう。

ace