「早送りで見ている気分…(笑)」センター・オブ・ジ・アース2 神秘の島 近大さんの映画レビュー(感想・評価)
早送りで見ている気分…(笑)
ジュール・ヴェルヌの「地底旅行」を3D映画化した「センター・オブ・ジ・アース」の続編。
「地底旅行」はタイトルだけ、「神秘の島」をベースに、「海底2万マイル」など他のヴェルヌ作品をリンクさせた内容。
ハラハラドキドキのアドベンチャーと言うより、アトラクション。
劇場時の3Dを意識した映像作り、象は小さくトカゲやハチが大きい“神秘の島”の世界観などなど、見ていて楽しい。
肩の凝らない娯楽作。
だけど、どうしても気になる点が。
展開、早っ!(笑)
テンポがイイじゃなく、まるで早送りして見ている気分。
“神秘の島”から謎の暗号を受け取った青年ショーン。
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養父ハンクとソリが合わない。
ハンクはたまたま暗号解読のエキスパート。
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あっさり暗号を解読。
それはショーンの祖父の救難信号。
“神秘の島”の座標をも特定する。
ここまででざっと10分。
島に行きたいショーンにハンクは反対するが、距離を縮める為、二人で冒険に出る。
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あっという間にパラオへ。
現地人ガイドとその美人の娘も加わり、いざ目的の島へ。
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嵐に遭う。
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嵐の中に呑まれ、気付くと、そこは“神秘の島”!
ここまででざっと20分。
文にすると長いが、実際はポンポンポンと進んでいく。
尺が短いので、これ位がちょうどなのかもしれないけど。
“神秘の島”って誰も辿り着けなかった島じゃないのかい?…という事については敢えて触れまい。
島に到着してからは先にも述べた通りアトラクション。
なので、ご都合主義とツッコミのオンパレード。
祖父とも運良く再会、危機また危機を超人的に回避、巨大ハチだっていとも簡単に乗りこなす。
そんな冒険の中で、ショーンはガイドの娘とイイ雰囲気になり、ハンクとも絆を深める。
元から仲良かったんじゃないのかい?…という事については敢えて触れまい。
水没する島からノーチラス号に乗って脱出!
場面転換すると、早半年後。
ショーンはガイドの娘と恋人関係になり、ハンクとも仲睦まじい。
滞在期間は数日、感覚は90分。お急ぎのアトラクション的冒険旅行、いかがっスか〜?