「時を意識する大切さ」TIME タイム スティーブン・スピルバンジョンさんの映画レビュー(感想・評価)
時を意識する大切さ
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世界はバイオテクノロジーにより25歳以上年をとらなくなった近未来。
そこでは、人口増加を防ぐため、お金の代わりに時間(寿命)が通貨として扱われている。貧乏人は、少ない時間で早死にし、富裕層は膨大な時間を手にしている。居住区も隔てられており、貧富の格差が確立されている。
貧乏人の主人公サラスは、富裕層の男に、1世紀分の時間をもらい、制度の真実について教えられる。少数の富裕層が長生きするために、大勢の貧乏人が犠牲になっていることに憤り、独占された時間を人々に取り戻すため、動き出す。
富裕層は、平均1世紀分の時間を持っているのに対し、貧乏人は1日分の時間しか持っておらず、移動は走るなど、1秒たりとも無駄にはできない。
時間は人々にとって平等であるべきなのと同時に、とらえ方、使い方は人それぞれ。限られた時間をどう使っていくか。サラスが「時間があったら無駄にはしない」と話しているシーンが印象的で、限りある時間(命)を無駄にはしてはいけないと感じた。1日分の命など、残された時間を意識することで、より良い使い方を考えられるのではないかと感じた。
後半で、サラスが独占された時間を貧しい人々に分け与えることに成功したが、ほんとにこれでよかったのかと思う。長生きする人間が増え、人口増加につながり、新たに食糧問題、環境問題、時間のインフレ等、より深刻な問題が発生するのでは。不平等ではあるが、そういった面も考えると今の制度がちょうど均衡を保っていたのではと感じた。
PS.アマンダ・セイフリッドが激かわです。
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