デタッチメント 優しい無関心のレビュー・感想・評価

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4.5間違いなく名作です。

2021年12月15日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

荒廃したアメリカの高校を舞台に、ストレスフルな教師と
モンスターペアレント、生徒が織りなす人間模様を描いた作品。
ドキュメンタリータッチで展開します。

重い映画ですね。でも、目が離せない、
というか退屈させない。
久々に、グッと引き込まれる映画でした。

エイドリアン・ブロディの演技力には脱帽です。

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tochi06

5.0二重思考を理解し、それを判断する力をつけるのは読書をすること

2021年2月7日
PCから投稿
鑑賞方法:TV地上波

米国の学校の描写だが、ちょっと誇張しすぎたきらいがあると思った。『親が学校訪問できる夜』のどのクラスにもに誰も来ないというのはあまりにも非現実的すぎる。それに、教育コメディーにはならないが、なにかニューヨークの都市部の公立の教育を滑稽に扱っているところもある。個人的に、ちょっと不自然すぎると思う。 いつの時代背景の映画か、よく知らないが『No Child Behind 落ちこぼれをなくせ!』、ブッシュ(George W. Bush)の政策
を公立学校がとっている時代で、2001年以降の話だろう。

ところで、教育界の問題より、ヘンリー(エイドリアン・ブロディ)ののデタッチメントの生活がどう変わっていくかが焦点だと思える。
人間、誰一人、心休まる生活をしているものはいないんんだなあ。みんな多かれ少なかれ、内面で悩みを抱えているんだなあ。それをどうしているのか?解消できているのか?心の中で消化できて、一歩進めていってるのか?心の中のものを吐き出せる場所があるのか?

ヘンリーは社会とのデタッチメントの生活をしている。例えば、3週間、高校で、臨時教師をしている。これこそ、その学校の生徒や教師や組織との深い関わり合いを持ちたくないと言う気持ちなのだ。自分のことを話さないし、静観していいて、かかわりあいを持ちたくないのだ。臨時教員だからこそ、学校組織のことには一切発言をしないが、3週間の間で生徒に『怪我させなきゃいい』と考えるが、3週間後は、また、他の学校に移ると言うデタッチメントの生活。

売春をしているエリカに最初バスであったけど、そのあと、『もっと問題を抱えているようなのはあなただ』と罵倒されたが、その通り、ヘンリーの幼期の問題が影を引いていて、彼から離れない。自分の父親が家出し、祖父(老人ホーム)が母親と関係を持って、その後、睡眠薬自殺をしたことが心の傷となっている。痴呆になっている祖父も死期間際まで、ヘンリーの母親に何か悪いことをしたことが、気になっている。多分、こころの中を曝け出すように、日記をつけるためのノート(作文帳)をあげたが、なにも書き込んでいない。

ヘンリーは十五歳の家族がいないにエリカに初めて、自分の心のなかの暗い面を打ち明ける。それをエリカが静かに聞いてあげるシーンが最高にいい。かれの気持ちを心から理解してあげられるんだから。 ヘンリーは自分の心のうちを吐き出す場所として、日記を書き留めていて、エリカ(サミゲイル)にもノートをプレゼントしたが、未成年のエリカだけが日記をつける。

システムの中で生きていて、ヘンリーは『みんなが落ちこぼれている』と最後に言っていたが、少なくても、ヘンリーは心のある人間で祖父、エリカを助け、成績や素行の悪い学校の生徒を引きつける授業をしたことで、落ちこぼれたと思わなかったし、一言にみなが落ちこぼれと片付けられない。ただ、毒のカップケーキを食べ自殺したメレデス(Betty Kaye-監督の娘)のことは詳細がわからないからなんとも言えないが。 彼女の気持ちに寄り添おうとしたことは確かだが。。。 女性教師に自分は『助けようとしただけだ、自分を若い女性に性的被害を与えるようだと思っているのか』といって机を投げるジーンだが、これが自分が幼少のころの祖父と母が被って現れてくる。デタッチメントの生き方でもここで本音で信条を出して戦えた。

好きなシーンは、ヘンリーが『勉強しろ』と言わないで、二重思考(Doublethink)について教壇ではなしたのち、『私たちは自分の想像を刺激して自分の意識や信念を育むために読むことを学ぶ必要がある。私たちは皆、自分の心を守るために防御するためにこれらのスキルを必要とする』高校生はこの話をよく聞いていた。

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Socialjustice

4.0人と関わる仕事

2019年12月1日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

の病理をよく描いている。
主人公の子供の頃の映像がところどころに挟まれていて、孤独な彼の瞳が印象的。

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Momoko

2.0詩のような

2015年1月6日
iPhoneアプリから投稿

悲しい

作品。重い悩みのない今の私にはあまりグッとこなかった。太った女の子は抱きしめないでスリムな可愛い女の子は抱きしめるの?と変な所が気になった。映像的には好きなタイプなんだけど。

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がい

3.5印象的

2014年11月14日
iPhoneアプリから投稿

知的

人には、三人の自分がいる。⑴こうなりたいと思う理想の自分、⑵理想に近づこうと努力する自分、⑶ちっとも現実化できない自分を罰する自分。

理想のロールモデルが不在のため、自分の理想像を描けない。
非行を重ね、あえて不幸な道に進む若者は、自分を傷つけることで自分を罰しているように見える。

無意識の自罰は、サディスティックで残酷だ。

人より感性が豊かな場合、非行よりも死を選んでしまうほどに。

しかし、主人公と出会った売春少女は、自分が「本当に欲すること」に気づき、ニセの主体から解放される。
他人と関わることを避けていた主人公も変化する。

三人目の自分に打ち勝てるのは、「欲する自分」を決して裏切らない、四人目の自分しかいない。

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Raspberry

4.5想像していたより重かった

2014年8月26日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

悲しい

知的

邦題の、優しい無関心、て何。あとパッケージもそうだが、カジュアルな雰囲気に仕立ててあるのは何?
ハードルを下げて、幅広く取り込もうっていう魂胆か?
逆だと思う。この映画は本物です。
がっちり中身のある、本物の映画です。
どうせ小手先のトリックでも見せられるんじゃないかと、敬遠していた口。
ひとことでは言い表せない、作品の芯は非常に深く重いものだと思う。自己愛と誰かを愛することの矛盾を誰もが抱えて生きている。
誰かを愛せない者は自分を愛せない。それでも誰かから愛されたいと思っている。
これはかなり病んでますな。身につまされる。

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okaoka0820

5.0キタッ

2013年7月4日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

悲しい

幸せ

(印象は気にしないで下さい。
ここにある項目で僕はうまく表現出来ないし、きっと人それぞれに感じ方は違う気がする)

そして、この映画をつまらないと感じた方は、この映画を面白いと感じた方に比べて何かを少し損している気がする。

久々です。完全に心動かされっぱなしでした。 この映画に出会えてよかった。

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POCO