「騙しのテクニックが、実にお見事‼️」鍵泥棒のメソッド 琥珀糖さんの映画レビュー(感想・評価)
騙しのテクニックが、実にお見事‼️
この映画、今で言えば「アングリー・スクワッド」
ですね。
観客は何度も騙される。
★殺し屋のお仕事‼️の実情。
内田けんじ作品らしい仕掛けは、時系列が行き来すること。
香川照之がドアを開ければ、堺雅人のシーンに早変わり。
過去も現在も、ことごとく入れ替わる。
そこは置いておくとしても、今映画では主役3人の性格描写が
鮮やかに浮かび上がる。
《香川照之》
真面目な家業では、金は儲からないし、女には逃げられる。
で、裏家業に仕事変え。
並外れた頭脳に、統計学的な几帳面さで、殺し屋家業に頭角を現す。
《広末涼子》
最近はメンタルに問題がある事が、明らかになってしまったが、
この映画ではかなりヘンテコな結婚観を持つ専門誌の編集長。
結婚に猪突猛進するけど、香川照之の殺し屋に惹かれてしまう役。
ヘルテコでもメガネでも、やたらと魅力的。
この人は世間が放っておいてくれない《マドンナの星》に
生まれていますね。
《堺雅人》
35歳になる演劇青年。アルバイター。
金欠ゆえに恋人に振られて自殺を試みるが、失敗。
汗を流しに行った銭湯で、香川照之のコインロッカーの鍵を
ネコババする。
滑って転んで記憶を失った香川照之になり澄ます。
ここからはインチキ探偵みたいになり、香川のマンション、車、
クッキー缶の現金を勝手に使う。
面白かったのは、
クライアントのターゲットである会社社長の愛人(森口瑤子)の強かさ。
お金は隠していない、
貰っていない、
ところが、その実際は!!
目利きの広末涼子に見破られるのですが、
(2億円相当のコレクションが室内に普通に置かれていた)
お淑やかな外見におもわず同情心をそそられる女の実態は
銭ゲバ。
とかとか人間観察が面白い。
それでも、異性に胸キュンのホーンが高らかに鳴るラスト。
監督は、
人間が嫌いじゃないんですねー。
こんばんは〜。共感ありがとうございます。
観られたのですね😉
内田監督の新作見たいですよね。
教皇選挙のエフイーネコさんのコメントに
エロイカの事がありましたね
私、エロイカ大好きなんです
今年の2月に東京で原画展を開催し、今も開催されていると思いますが、2月すぐ見に行きました
生原稿見れて幸せでした
原画展が開催されている美術館が東大の前にあり、東大も外から見てきました