エクソシストのレビュー・感想・評価
全58件中、1~20件目を表示
悪魔と神と人間と
少女に悪魔が取り憑いた…!
ショッキングな内容で大ヒットを記録し、世界中にオカルト・ブームを巻き起こした名作ホラー。1973年の作品。
今でこそホラー映画の一つのジャンルである“エクソシスト”だが、その先駆。
“エクソシスト”という言葉や存在を定着させのも。
また、それまでB級の類いだったホラーをA級ジャンルに。
あらゆる意味でホラー映画の記念碑。金字塔。
シリーズ新章『~信じる者』を見るに当たって久し振りの鑑賞。
改めて見て思ったのは、静かなタッチ。
特に序盤~中盤は怖さはほとんど皆無の人間ドラマベース。
女優でシングルマザーのクリスと娘のリーガン。
母親を亡くし信仰心が揺らぐ神父のデミアン。
二組のドラマが交錯して展開。
静かな展開ながらも、暗示めいた描写や不穏な雰囲気が…。
冒頭、イラクの古代遺跡で悪魔パズズの石像と対峙するメリン神父。
後にメリンと悪魔祓いに挑むデミアン。信仰心揺らぐ彼は悪魔に立ち向かえるのか…?
クリスとリーガンの平穏な日常に忍び寄る…。天井の物音に始まり、ベッドが大きく揺れる。
遂にリーガンに…。
大人しかったリーガンの口から発せられる神を冒涜する言葉や卑猥な言葉。十字架で自傷行為や緑色の汚物を吐く。首が180度回転…!
それでも医者たちは精神的な病と少女の身体には痛ましい検査を繰り返すが、常識の範囲を超えているのは明らか。
原因不明。藁にも縋る思いで、ある儀式を。
クリスも当初は半信半疑。デミアンも拒んでいたが、初めて対した時確信する。
“悪魔”の存在を…。
エレン・バースティンの母親の苦悩。
ジェイソン・ミラーの複雑な内面。
マックス・フォン・シドーの重厚な存在感。
そして、リンダ・ブレア。ディック・スミスによるおぞましい特殊メイクとマーセデス・マッケンブリッジのドスの効いた声、勿論本人の怪演もあって、戦慄するほど…。おそらく世界中のほとんどが初めて目撃した“悪魔憑依”。
その皆の熱演は、ホラー映画でありながらバースティン、ミラー、ブレアがオスカーノミネートという形に。
その一方、ミラーの不幸やマッケンブリッジと製作側の遺恨の“曰く付き”も有名。
ウィリアム・フリードキンのリアリズムある演出もあってこそ。
終盤の一番の見せ場の悪魔祓いシーン。
汚物吐き、揺れるベッド、空中浮遊など一見チープに思える現象も巧みな撮影技術や音響効果などでインパクト強く畳み掛ける。
ベッドの上で奇行と奇声を発すリーガン(悪魔)の身体に光が差し、パズズ像が浮かび上がるシーンは荘厳ですらあった。
見世物的な安っぽさ全くナシ。厳粛なる神と悪魔の闘い。
決着は…? あの“犠牲”が出来るのは、この地上に於いてちっぽけながら“人間”という存在のみ。
悪魔の存在、神の存在、そして人間の存在を問う。
50年前の作品を見る
今まで避け続けていた本作。ホラー映画は好きなジャンルだし死霊館シリーズは見ている。でもこの映画は多分見ていない。怖いから。意味不明。
でも本作の正規の続編が公開されるのでついに見る決心が。
見たのは劇場公開版。エッ!無い無い無い!?例のスパイダーウォーク。今まで何を恐れていたんだ。
冒頭に遺跡発掘の場面が有り悪霊復活を示唆しているが、何故リーガンに取り憑いたのか、カトリックとの関係は不明。
50年前の作品を初めて見るわけだが、リーガンの表情は今でも怖い。でもそれ以外は。
取り憑いた人間が死んだら悪霊は消滅してしまうのか?
一大怪奇ショー‼️
本格的に映画を観始めた中学1年くらいの頃から、この作品と「ポルター・ガイスト」だけは敬遠してた‼️だって観たら本当に呪われるかもと子供心に信じてましたもん‼️ただそれじゃいかんと、高校1年の時に勇気を持って鑑賞‼️幸い現在に至るまで健康で映画鑑賞出来ておりますが、いまだにこの作品はトラウマです‼️ストーリーは神VS悪魔という壮大なモノ‼️12歳の少女リーガンに取り憑いた悪魔と神父たちとの壮絶な戦い‼️もちろんCGは無く、あるのは特殊メイクとチープな仕掛けくらいなのですが、この作品には現代の作品が到底及ぶべくもない "邪気" のようなものが全編に溢れている‼️健康だったリーガンが卑猥な言葉をわめきちらしながら失禁‼️リーガンの寝ているベッドがガンガン揺れ、家具が宙を飛ぶ‼️可愛いミーガンの顔が悪魔の顔に変わっていく‼️そしてハイライトは緑色のゲロ吐き&十字架オ◯ニー‼️なんたる阿鼻叫喚の地獄‼️そしてホラー映画サントラ史上に燦然と輝く「チュブラー・ベルズ」の戦慄な旋律が不気味に映画を彩る‼️もう二度と観たくない70年代オカルト・ブームの不朽の名作‼️とか言いながら何年かに1回くらいは鑑賞してます・・・‼️後に公開されたディレクターズ・カット版の伝説のスパイダー・ウォークは、あまりのインパクトに思わず笑ってしまいました‼️
??年ぶりに見た
クライマックスのところがもっと盛り上がると思って見てたんだけどショボかった。 ほぼ失笑寸前という感じだったかも。
昔と違う印象を受けたのは前半。とても撮影が上手。パンをうまく使った動きのあるカメラがとてもラブリー だった。 1つ1つの場面の色合いが美しいと思った。
脚本的に気になる点。
最初の発掘のシーンが全然生きてない。 あそこは「こういう古代からの不思議な悪魔みたいなものがいるんだよ」 とか、「この人はその研究をしている凄い人だよ」っていう伏線なのだが全然効果がでてない。
刑事さんが出てくるが話に絡んでない。
脚本の良かった点
ポルターガイストのせいだと分かる前にヤバい手術をされてしまいはしないか・・というサスペンスはとてもよく効いていた。
総じて昔見た時とほぼ同じ印象を得た。 一言で言うと「中途半端な面白さ」
自分はまあまあ楽しめたけども 友達にはすすめられないかな。
アメリカホラーは全く怖くない
子どもリーガンを病名不明なため病院で検査する残酷グロテスク
カトリック神父が悪魔真剣に成敗汚い緑色のゲロを顔にかけられる魔女裁判の滑稽さお笑い
母親が女優で家に映画関係者が集まってパーティーするドイツ人の使用人とユダヤ人の監督がいざこざ
アメリカ子役の芸達者
ダミアン神父と神父(イラクの古代遺跡で謎の出土品を持ち帰る)あとユダヤ人監督(母親と恋仲)この3人が死んだ
午前10時の映画祭
大人になってからの視点
小学生の頃少しだけ視聴した映画です、描写が余りにも怖くて観ていられなかったんです。再視聴して良かった視聴する時間を授けて下さった神にも感謝です、とても忠実に人間の姿が描かれていると思いました。悪魔が嗅ぎ付けるのは人間が抱く「罪悪感」「自己嫌悪」「劣等感」総括して「弱さ」だと見受けました。人間は弱い特に女子供は弱い、けれど男は神を信頼しその手を取り命懸けで女を護り抜く、護り抜ける。この映画はこう伝えている気がしました。
極上の異国情緒からのホラー
『ヴァチカンのエクソシスト』がyoutubeを見ていたらおすすめで流れてきて、
そういえば『エクソシスト』見てないな、と思って視聴した
Amazonで見たがスパイダーウォークがなく
2作目だったか・・・?と思ったら
収録はディレクターズカット版だったらしいのでちょっと残念だった。
冒頭の異国情緒あふれる映像からアメリカの集合住宅、教会と場面転換
イラクで撮影したという冒頭の映像は
現代の遺跡発掘の丁寧さを考えるとあまりの乱暴さに笑ってしまうが、素晴らしい。
どんなルートで見ても割と視聴前にどんな作品かネタバレを食らうので
展開は特に驚くところはないのだが、放映当時も同じ感覚だろうな
話の組み立てとして
冒頭で悪魔の存在について伏線が随所に張り巡らせられつつメリン神父のパート
カラス神父の信仰を問いただすような内容
そこから謎の症状に苦しむ少女リーガンが検査でもわからず最後に悪魔払いに挑戦する
と三視点で展開、悪魔払いへと挑む。という作りでわかりやすい。
聖母マリア像への儀式がどう見てもしょうもない悪戯で爆笑してしまったが、
あれはキリスト教徒はどう感じるんだろうか
痰とか吐瀉物がかなり粘着性があって、色味も汚さを感じる素晴らしい仕事
超常現象が発生したり、悪魔らしい描写が多数でゾクゾクする。
時代を超えて人気のシーンはさすがの出来
キリスト教ならでは、信仰や戒律といった描写は控えめで
なんなら日本で作ろうと思えば陰陽師だったりお坊さんで置き換えられる。
こうした宗教を超えたところが名作として優れたところかな。
主人公の自己犠牲で物語を終幕させるのは王道、そこに至るまでの描写も丁寧で良い
やはりあのBGMが至高
これはドラマ『金田一少年の事件簿(1995)』のBGMに影響を与えたのだろうか
“正統続編”を見る前にオリジナルを
最初の公開時は見ることが叶わなかったので、高校生くらいに名画座で見たのが最初だったかな。
そのあとで未公開パートを追加したディレクターズカット版はロードショーで見たが、これすらもかなり以前の事なので記憶を確認すべくオリジナルを配信で。
確かに半世紀前の映画なので古く感じる部分もあるが、それは些細な事であり、やはり「ここから始まった」という歴史的な意義をを強く感じられる名作。
特に、悪魔に憑かれた少女リーガンを演じて強烈な印象を残したリンダ・ブレアの名演技に改めて拍手を送りたい。
それにしても、彼女に悪魔が取り憑いた理由って何だったのだろう?と、そういえば見るたびに疑問に思っていたが、また今回もよく分からなかったw
冒頭のイラク遺跡での発掘シーンで「悪魔の頭?」を見つけたのが除霊をしたメリン神父だったのがその理由とするには、ちょっと因果関係がおかしいし…
さて、12月公開の新作が楽しみというか不安というか💦
日常と非日常の狭間の静かな怖さ
1974年の封切だから私は中学生だった。50年近い月日が経って再び観たが昔のように首が回ったり緑の液体を吐いたりする見せ場が特に怖いんじゃない。
極めて巧妙な脚本、演出である。因果関係は全てクリアにはならず含みを残して描かれる。メリン神父のイランにおける発掘とアメリカでの悪魔祓いに直接繋がりがあるとの説明はされていない。(一箇所だけ悪魔祓いの途中でイランの彫像が現れるがこれはメリンの脳内映像かもしれない)
リーガンに憑いたモノはカラス神父の母親を知ってはいるが母親の旧姓を答えられずまた偽の聖水に反応するなどその存在自体に怪しいところがある。
映画監督の転落死は実際のシーンが出ないのでリーガン=悪魔の仕業とは言い切れない。(酔った監督が執事のカールを頻りにナチ呼ばわりするシーンがあり殺したのは恨みをもったカールかもしれない)また教会のマリア像を黒魔術的に汚した犯人も最後まで明らかにならない。
凡百のホラー映画とは異なり、こいつがこんな悪いことをやりましたといった犯人明示的な導きはされていないのである。何も解決しておらず、心に弱みがある人にはいつ何かが取り憑くか分からないことが暗示される。
この映画は当時、悪魔祓いが現代にも生き続けていることを紹介し大きな話題になった。映画の中で精神科医が説明しているようにショック療法として悪魔祓いに頼らざるを得ない心の闇、悪魔の仕業としか思えない所業というものは存在し、日常に地続きになっている。そこが制作者の描きたかったところなのだと思う。だからこの映画の一番怖いところは全てが起きる前、女優がジョージタウンの街を歩いて家に帰るところなのである。秋のジョージタウンの街並みは美しい。でも既に災いの種子は蒔かれていて直ぐそこに迫っている。だからあの印象的なテーマ曲チューブラベルズは本編ではここだけ流れる。それが怖い。
タイトルなし
(精神)医学vs宗教、みたいな観点では面白い。キュアという名の肉体への暴力性。
しかし全体的にはカトリック文化圏でないとわからないものがあるんだろうなーと。
ヴァチクソはかなりこれをトレースしてるんだなと思った。
ホラー映画の金字塔だが無駄なシーン多し
初鑑賞
一部のシーンは何度も観たが最初から最後までは初めて
悪魔は嘘つきだ
悪魔は嘘に真実を混ぜ攻める
そういう人ってリベラル系に多くいるね
73年の作品
宮沢りえが生まれイチローが生まれオイルショックの影響で主婦たちがこぞってトイレットペーパーを買い求めたあの年
半世紀経つのか
少女に悪霊パズズが憑依する話
母は病院で診て貰うがどんな検査をしても結果は正常でお手上げ状態
医者の1人は希みは薄いがエクソシストに頼ることを提案
エクソシストとは悪魔祓いを行う神父のこと
悪魔対神父の戦いの火蓋は切られた
見どころはやはり悪霊が乗り移った少女の異形な姿
はじめは天井裏から犬系の生き物のような鳴き声
少女と共にベッドが激しく揺れる名シーンはほんの序の口
やがて少女の目と顔色が変わり顔はひび割れ邪悪な表情に変貌
少女の声は全く別人のハスキーな声に変わり喋る言葉の内容は下品極まりない
度々口から緑のスライムのような物体を吐く
ベッドは浮き少女もマジックのように浮き上がる
あとポルターガイスト現象
最後は煽られカラス神父に乗り移ったものの宿主が窓を突き破り階段を転げ落ち死亡?したので呆気なく物語は終了した
ホラー映画の傑作
悪霊パズズといっても銅像で実態を出さないのが良い
おそらく今ならCGをフル活用するだろうがそれがいけない
見えないのが良い
見えないからこそ恐怖心を煽る
人々の想像力を掻き立てる
首が不自然に曲がり死んだ映画監督の姿も登場しない
刑事がこっそりカラス神父に話すだけだ
それが良い
金田一耕助シリーズなら映像として再現してしまうだろう
それはとてもお粗末なものに
それが良くない
褒めてばかりはいられない
無駄なシーンが多い
冒頭の発掘シーンはいらない
そもそも神父は1人だけでいい
メインはあくまで悪魔少女であり神父のプライベートの詳細はいらない
若いと頼りないから経験豊かなベテランにすればいい
死んだのは神父の母親でなく妻にすれば良い
そのまま老神父にパズズが乗り移り宿主と共に死に絶えジ・エンド
それでいいのに
若い神父の苦悩は監督や原作者からすれば必要なのだろうが
インテリはそれを理解できるだろう
だが僕はもっとシンプルさを求めたい
映画は本来娯楽なんだから
配役
悪霊パズズが憑依する少女のリーガン・マクニールにリンダ・ブレア
リーガンの母親で女優のクリス・マクニールにエレン・バースティン
精神科医なのになぜか神父をしているデミアン・カラスにジェイソン・ミラー
悪魔祓いの経験豊富な老神父のランカスター・メリンにマックス・フォン・シドー
クリス出演の映画を撮影中だった映画監督のバーグ・デニングスにジャック・マッゴーラン
マクニール家の近くで発見されたバーグの変死体について捜査をしている警部のキンダーマンにリー・J・コッブ
デミアンの母親のメアリー・カラスにバシリキ・マリアロス
悪霊パズズの声にマーセデス・マッケンブリッジ
子役だったリンダ・ブレアはやがて大人になりポルノ女優という肉体の悪魔に変貌することになったこともあり感慨深い
世界的に当時の男性諸君の多くは拍手喝采で喜んだだろうが自分としては若干複雑な思いだ
もちろんそれは仕事の一環に過ぎずヌードを披露したことに対しネガティブな論調をする気はないが
あと公開前にジャックとバシリキが亡くなったがそれは偶然に過ぎない
たぶん
やっぱり怖い
昔観たけど、改めて観ると、今見てもよく出来てる。CGとかも無い時代なのに、じょうずに作られてる、バックグラウンドとかをもっと描きたいけど、端折ってなんとかまとめた感はあるけど、それがなんか新鮮に感じた。ラストはなんとも言えないけど、よくできてるなぁーと思う。
公開初日の上映時に異変(?)で、場内ザワザワ
劇場初公開の際、中学生時の1974年7月13日(土)の初日に東急文化会館の「渋谷東急」で鑑賞しました。
劇場内の雰囲気は開始時間が迫ってくるにつれ、普段とは違っている緊張感が漂っているようにさえ感じられ、開始巻頭から静まりかえりました。
前半の何気ない日常の場面から次第に予兆を感じさせる辺りまでで、後半の恐怖シーンへの緊張のボルテージが高まり切った、息が詰まるような感覚のうちに突入していった感じです。
まさに、「未体験の、未知の領域の世界に踏み込んでいってしまった」という精神状態と言うのか。
特に「悪魔憑き」が表面化して以降では、冷静に客観的にストーリーを理解しながら観る、というような次元とは全く違っていたと思います。
劇中に取り込まれて体験しているような、目撃者であるかのような状態というか。
この映画に関しては、この時に全身の神経を動員して注視して、観て感じた事こそが全てだったように思えます。
後年、様々な映画的解釈や解説的な説明、感想が試みられている作品ですが、この初公開時の衝撃やこの映画の本質についてを言葉で言い表すという試みについては困難というか、殆ど不可能に近く虚しいであろうとさえ思えてなりません。
この時から26年の時を経て公開に至った「ディレクターズ・カット版」の際にはこの時とは違い、映画的な受け止め方で鑑賞する事が出来たように思います。
因みに初公開時の鑑賞の際、上映途中でフィルムに異変が。
場内、恐怖(?)に慄きました。
忘れもしない、カラス神父が母親のことで葛藤し、地下鉄の入り口付近で去って行こうとする母親の幻影を見てうなされるシーンの所で突然にフィルムが引っかかったかのように「カッカッカカカ…..」みたいになって映像が乱れて中断したのでした。
「何か起こったのかっ!?」みたいになり、これにより更にゾッとして、何かあるんでは….、状態に恐怖が増幅された事は言うまでもありません。
デジタル上映が一般化された現在では、起こり得ない珍事ですね。
今でも懐かしく思い出します。
ただ、今考えてもこの件に関しては妙に思えます。
それは通常、ロードショー初日の“蔵出し状態”のような真っ新なフィルム(=「封切り」)がこのようなトラブルを起こすということは極めて考えにくい事であり(名画座などでの使い古されたコンディションのフィルムや老朽設備では無いので)、後にも先にもそのようなことが起こったのは、この時以外には経験が無い事です。
そもそもこの当時、公開に先立っては良く雑誌などのメディアで、同期に公開が控えていた他作と共に「巻頭特集」が組まれたりされて、そこに掲載された恐怖場面を抜き出した画像に震え上がり、恐れ慄いて、「観に行く?」、「絶対に観ないしっ!」などと騒いだりに。
同級生の1人などは例の悪魔に取り憑かれたリーガンの顔のアップを「見てしまった」事だけでその呪いを受けたであろうと大いに後悔し、深夜(丑三つ時?)に近所の神社に「呪いのお祓い」詣でたくらいで….. (冗談で無く真剣に)
映画って、誰々と一緒に観たとか、何処で観たとか、あの頃の自分はどうだったとか、色々な思い出と共に記憶されて、決して映画の作品内容だけに限ってのことでは無く、いつまでも自分の中に存在しているような作品って一生物です。
映画も、音楽も、書籍も、何でもかんでも「配信」で処理され、バックグラウンドが伴うことが少なくなった現在の在り方は何だか物悲しい気がしてならないです。
決して、比較してどうこういうつもりじゃ無いですが、今の若い世代が少し可哀想な気がしてしまいます。
まあ、ただの戯言ですが。
世界にオカルトブームを巻き起こした名作!
ホラーベスト5にも入れている名作映画です。しかし、当時子供の頃にはこの映画を観た時は、オカルトという映画にトラウマを感じた作品ともなりました…。
懐かしく当時を振り返ると、最初の上映時はまだ産まれていない時代でしたので、たしか中学の頃くらいにに今では懐かしいビデオテープをレンタルして観た記憶があります。その後にディレクターズカット版が映画館で上映するということで観に行きました。が、怖い怖すぎる。何度観ても怖いのです。前述したように衝撃の映像のオンパレードで途中で映画館を抜けたい気持ちになるほど…。もぅ涙目です。。。
ですが、この映画への感想があるときから変化していきました。割といい大人になりホラー映画にも耐性が付いてきた時に、改めて鑑賞したのですが、単純に怖いだけのホラー映画と語れない感じるものがあったのです。
少女救うため命を張る神父達と母親の姿。少女を助けることが出来ない自分達の力に苦悩しながらも自らの力を信じ戦い続けます。母親からしてどうしようもない少女を命を懸けて救おうとしている神父たちがどれほど心強かったことでしょう。しかし少女に撮り憑いた悪魔は、あざ笑うかのように悪態をさらけ出し続ける…。ほんと憎たらしいしいのです。
そして…神父の悲しい結末…もう何とも言えません…
監督はこの映画をホラー映画と単純に片付けて欲しくないといいます。恐怖に克服して映画の本質を知ることができた今はそのメッセージが伝わりました。怖いものに命を懸けて立ち向かう人達の姿、少女に関わる周りの人達の苦悩の日々を描くことで、人間ドラマの一面を持っているのです。まさしく本作が特別に高い評価をされる所以ではないでしょうか。
伝説のカルト映画と言われるのには訳がある気がします。
宗教って…
無宗教の私達には、本当のところはきっと分からないんでしょう…
人間の深層心理も深く関わっていて、見終わった後にはどっと疲れるものがありましたが、50年経って未だこれだけの力を保っているとは…
人間の本質は未だ何も変わっていないことに衝撃。
悪魔払い作品でこれを超えてる作品まだ無いです!
古いとか関係なく こんなに怖くて恐ろしくて
ラストも強烈で公開の時の年代を考ると改めてとんでも無い映画をよく作ったなあって思います 神父が家に到着するシーンや首がグルっと回ったり 緑のゲロのシーンなど名シーンだらけだし 音楽も最高ですし 神父の雰囲気も最高だしホラー映画が好きで相当自分は見てるほうですがエクソシストはオールホラーのベスト10やっても上位に食い込むくらい凄い作品だと思ってます!最近のホラーとかCGでバンバン出まくって逆に全く怖く無いしそれをカバーする為に音響でビビらそうとしてるのが逆に白けるのでエクソシストとかを見習って欲しいって思ってます今時の若い人で古い作品だからちょっとなあって人が居たとしても ホラー好きなら絶対見ないとダメなやつって思ってます(アルジェント作品やカーペンター作品や80年代に流行ったスプラッターやスラッシャー作品も)
とっても面白い
いま配信されているエクソシストは
非常に高画質で、本当に70年代の映画なのかと
見まがうほどなので、全然違和感なく見れる。
内容的にはさすがに知っている映画だが
何となく見直してみたところ
素敵な描写が多く、素晴らしい映画だった。
この監督は、テレビドキュメンタリーの名手らしく
前半の丁寧な人物描写はその手腕によるものだと理解できる。
ただ、この前半部分が後半の加速に比べてものすごくゆったりで
結末や、有名なシーンをみたい勢からすると
退屈そのものであるのも事実。
初見だとすれば、こんな人間ドラマが
あんな事になるなんて…と衝撃もすごかっただろう。
ただ、すべての設定、舞台が揃ってからは
外連味大解放!超絶面白映画であることは
この映画の功績からも疑いようのない名作だった。
現代のホラー映画のような低予算でもなく
しっかりと作りこまれた、こういう映画は今見ても面白いし。
死霊のはらわたのようなアイデアに富んだ低予算ホラーもまた
今見ても十分におもしろい。
ホラーは、素晴らしいジャンルである。
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