エクソシストのレビュー・感想・評価
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徐々に増していく恐怖、不安、絶望が重厚な演技で描写されている。 か...
徐々に増していく恐怖、不安、絶望が重厚な演技で描写されている。 かわいい女の子が変貌していく姿がやるせない。 当時としては特殊メイクや特撮、音響等かなり衝撃的な映画だったと思われる。 幼い頃に観たラストシーンが脳裏に焼き付いており子供心にかなり衝撃を受けたことを思い出す。 序盤の遺跡発掘のシーン、教会で聖像が汚されるシーン、そもそも憑依された原因等回収されない謎も多くモヤモヤも残るが、古典ホラーとして揺るぎない代表的作品。
あのシーンが見たかったのに!
あの有名な階段のシーンがないなんて!がっかり!ディレクターズカット版にはあるみたいやから、機会があればそちらをみてみたい。神父様たち殺されてしまうのね。バッドエンドやん。昔のホラーっていまいち怖くないのが多いような気がする…自分が大人になったってことなんかな?
今のところびびったのはエルム街の悪夢かな。これはあまり衝撃的ではなかったけど、今のホラーの礎を作った一作品ではあるんやろうなあ。
いろいろ怖い
約50年前に作られてたの!!!!
怖っ!
たぶん幼少時に観たのかな?
金ローでやってたかなぁ。
今回はネトフリで新着で入ったのでディレクターカットで視聴。
もちろん、技術やらなんやらは今の方が良いですわ。
今はCGとかも駆使するしね。
それでもこの恐怖には勝てないのでは?
ってくらいリアルで怖かった。
そう、なんかリアルなのだ。
長く悪魔と戦ってるメリン司祭、母の死に負い目をかんじているカラス神父。
その長い長い悪魔の取り憑いたリーガンとの攻防戦。
他の映画なら結構あっさりと退治する作品が多い中、2人のちょい休憩の疲れた顔…
それほどの凄まじさと気力を消耗するのがわかる。
2人共付けいられる隙があるのも悪魔勝ちのイメージがある。
音楽や効果なども素晴らしい。
あの曲を聴いてホラー好きな人は、これこれこの曲〜ってなるやつ。
個人的ににはスパイダーより頭ぐりんより十字架ファックの方が怖かったしメイクもどんどんヤバくなっていく様は素晴らしかった。
悪魔は淫猥な事しか言えないんかい。
結局人死に2人出して、隅で泣いてるリーガンにすぐに駆け寄る事のできない母親にわかり味を感じた。
だって怖い目散々見てるし。
しかし、悪魔が乗り移っただけで死ぬるのかなぁと思った。あの状態でリーガンが死んだら悪魔も離れるのか。と微妙な気持ちになった。しかもカラスさん、あんな良い子に…とか言ってるけど君はリーガンの事知らんやろ。
あと、当時の医療事情も怖かった。
これは見てて痛かったし、今こんなのしないわ〜ってのがあって逆にこっちのが怖かったりして。
欲を言えば母親の愛をもっと鮮明に描いて欲しかった。
エクソシストシリーズを観てないので今後視聴しようと思う。
観終わったあとでやっぱり、50年前か〜ってはぁ〜ってなる。
何回も言うけど50年でこのクオリティは失神者出るレベル。
こだわりのタイトルの出方も素敵。
0070 オマエのお袋は地獄で✕✕してやがるぜ!
1974年公開 まあ、悪魔って下品 当時の最先端医療がズラリ。それでも原因は わからない。 ここは一つニンジャに、いや悪魔祓い司に 来てもらおう。 日本人にはキリスト教の真髄は理解できない。 なので神と悪魔の戦いもわからないし 十字架の間違った使用方法がいかに酷いことを しているかも響かない。 まあ今でもお祈りしたら悪魔が逃げて行く、 てのは全くわからないんだけど。 首が360°回転する、緑色の汚物をぶっかける、 空中浮遊、など見た事のない表現も当時は斬新。 特に有名な神父がタクシーから降りて現場の家を 見上げるシーンの前にリーガンが来やがったな、 と闘いの前の表情が徐々にアップされるところが 対決雰囲気満開でお気に入りです。 マイクオールドフィールドのチューブラーベルズも 聞いたことない音感に驚嘆するも オリジナル曲があったことにさらに驚いた。 100点 パンフレット購入 テレビ初鑑賞 1980年3月31日『月曜ロードショー』
子供を震え上がらせた名作ホラー
どのレビューに書いたかは忘れたけどマ王は案外ホラー映画を観る😐 特に怖かった記憶があるのは「オーメン」「サスペリア」「13日の金曜日」「羊たちの沈黙」「エルム街の悪夢」なんかだが、ズバ抜けてるのがやはり本作「エクソシスト」である👍 小学校5年生頃だったと記憶してるが誤差はあると思う🥸 日曜洋画劇場(だったと思うがうろ覚え)で「エクソシスト」を放送したのよ💦 当然のカットヴァージョンだし日本語吹き替え版だしで怖さは半減していたと考えられるのに、マ王の妹とマ王の友達、その兄の4人は未知の恐怖感に襲われたのよね😱 ただただ怖かった😫 リーガンに取り憑いた悪魔も悪魔祓いの様子も何もかもが絶望にしか思えなくて、結局は神父2人の命と引き換えに悪魔を倒す壮絶なラストを迎える☠️ 観た後も暫く恐怖が身体に纏わり付いて1週間くらいは後遺症のように「良い子に生きねば」と何かに対して祈ってた🤣 ま、結局は不良になってしまうマ王なのだが😂 あの日に観た「エクソシスト」は確実にトラウマとして心に刻まれて、大人になってからビデオで観たノーカットの字幕版はトラウマの上塗りみたいに怖く、それを克服するのにDVDで「〜ディレクターズカット版」を観るという逆療法を使うくらい(内容が蛇足になってたからね)心に残る映画となった😅 マ王はね、確かにCGの技術向上も凄いと思うよ✨ でも最新技術の乏しかった昔の映画で今尚続編が製作されるホラー映画は「エクソシスト」と「オーメン」くらいじゃないのかな😬 早い話、恐怖って映像よりも内容なのよ☝️←全てのエンターテイメントの共通項であるが ただし、続編を観て来た限り過去の作品を超える恐怖はもう作れない様子である😑 映画館での鑑賞オススメ度★★★★★ その後のリンダ・ブレアの知名度★☆☆☆☆ 実は精神病問題の風刺も兼ねてる度★★★★★
古典オカルト
『エクソシスト』
1974年に公開された作品。約50年も前の映画です。
エクソシスト、久しぶりに見たくなり、エクソシスト1〜3を続けて見ました。やっぱり、オカルトブームに火を付けた「エクソシスト」は今見ると多少、演出など古さはあるものの、インパクトあります。
公開当時は、「劇場で失神する人が続出」なんて言われてました。ショッキングでしたからね。リーガンが吐き出す緑色の汚物は、
実はグリンピースであったというエピソードも有名でした。
さて、本作については、リンダ・ブレアが悪霊に取り憑かれた箇所だけ印象に残っていたのですが、改めて見ると、前半はわりと静かなタッチでして、1時間位、普通のママと娘のヒューマンなストーリーでした。
詳しい筋書きはすっかり忘れてました。デミアン・カラス神父は、神父兼精神科医だが、自分の母親を病院で死なせたことに深い罪悪感を抱いており、神父として信仰に悩みを持ち「神父としてではなく医者としてリーガンに会う」という態度を見せ、気弱な神父だったことなど、いろいろなエピソードがあり、ストーリーの詳細を噛みしめて鑑賞することができました。
リーガンの母親(エレン・バースティン)の母としての苦悩や驚きの表情(演技)がなかなか良くて、全体の不気味さを盛り上げていたように思います。
視覚的恐怖の代表格
少女に取り憑いた悪魔とその悪魔を祓おうとする神父たちの攻防。 祓いアクション的な要素でエンタメ感を出しつつも、根元にある恐怖を視覚的に見せつけてくる。たまらなく恐ろしい。 この作品観たことがない人も、逆ブリッジシーンは知ってる人が多い。※観れるのはディレクターズカット版ですが! ホラー映画の代表の一つであり、現代のホラーにも間違いなく多大なる影響を及ぼしている。
悪魔と神と人間と
少女に悪魔が取り憑いた…! ショッキングな内容で大ヒットを記録し、世界中にオカルト・ブームを巻き起こした名作ホラー。1973年の作品。 今でこそホラー映画の一つのジャンルである“エクソシスト”だが、その先駆。 “エクソシスト”という言葉や存在を定着させのも。 また、それまでB級の類いだったホラーをA級ジャンルに。 あらゆる意味でホラー映画の記念碑。金字塔。 シリーズ新章『~信じる者』を見るに当たって久し振りの鑑賞。 改めて見て思ったのは、静かなタッチ。 特に序盤~中盤は怖さはほとんど皆無の人間ドラマベース。 女優でシングルマザーのクリスと娘のリーガン。 母親を亡くし信仰心が揺らぐ神父のデミアン。 二組のドラマが交錯して展開。 静かな展開ながらも、暗示めいた描写や不穏な雰囲気が…。 冒頭、イラクの古代遺跡で悪魔パズズの石像と対峙するメリン神父。 後にメリンと悪魔祓いに挑むデミアン。信仰心揺らぐ彼は悪魔に立ち向かえるのか…? クリスとリーガンの平穏な日常に忍び寄る…。天井の物音に始まり、ベッドが大きく揺れる。 遂にリーガンに…。 大人しかったリーガンの口から発せられる神を冒涜する言葉や卑猥な言葉。十字架で自傷行為や緑色の汚物を吐く。首が180度回転…! それでも医者たちは精神的な病と少女の身体には痛ましい検査を繰り返すが、常識の範囲を超えているのは明らか。 原因不明。藁にも縋る思いで、ある儀式を。 クリスも当初は半信半疑。デミアンも拒んでいたが、初めて対した時確信する。 “悪魔”の存在を…。 エレン・バースティンの母親の苦悩。 ジェイソン・ミラーの複雑な内面。 マックス・フォン・シドーの重厚な存在感。 そして、リンダ・ブレア。ディック・スミスによるおぞましい特殊メイクとマーセデス・マッケンブリッジのドスの効いた声、勿論本人の怪演もあって、戦慄するほど…。おそらく世界中のほとんどが初めて目撃した“悪魔憑依”。 その皆の熱演は、ホラー映画でありながらバースティン、ミラー、ブレアがオスカーノミネートという形に。 その一方、ミラーの不幸やマッケンブリッジと製作側の遺恨の“曰く付き”も有名。 ウィリアム・フリードキンのリアリズムある演出もあってこそ。 終盤の一番の見せ場の悪魔祓いシーン。 汚物吐き、揺れるベッド、空中浮遊など一見チープに思える現象も巧みな撮影技術や音響効果などでインパクト強く畳み掛ける。 ベッドの上で奇行と奇声を発すリーガン(悪魔)の身体に光が差し、パズズ像が浮かび上がるシーンは荘厳ですらあった。 見世物的な安っぽさ全くナシ。厳粛なる神と悪魔の闘い。 決着は…? あの“犠牲”が出来るのは、この地上に於いてちっぽけながら“人間”という存在のみ。 悪魔の存在、神の存在、そして人間の存在を問う。
50年前の作品を見る
今まで避け続けていた本作。ホラー映画は好きなジャンルだし死霊館シリーズは見ている。でもこの映画は多分見ていない。怖いから。意味不明。 でも本作の正規の続編が公開されるのでついに見る決心が。 見たのは劇場公開版。エッ!無い無い無い!?例のスパイダーウォーク。今まで何を恐れていたんだ。 冒頭に遺跡発掘の場面が有り悪霊復活を示唆しているが、何故リーガンに取り憑いたのか、カトリックとの関係は不明。 50年前の作品を初めて見るわけだが、リーガンの表情は今でも怖い。でもそれ以外は。 取り憑いた人間が死んだら悪霊は消滅してしまうのか?
一大怪奇ショー‼️
本格的に映画を観始めた中学1年くらいの頃から、この作品と「ポルター・ガイスト」だけは敬遠してた‼️だって観たら本当に呪われるかもと子供心に信じてましたもん‼️ただそれじゃいかんと、高校1年の時に勇気を持って鑑賞‼️幸い現在に至るまで健康で映画鑑賞出来ておりますが、いまだにこの作品はトラウマです‼️ストーリーは神VS悪魔という壮大なモノ‼️12歳の少女リーガンに取り憑いた悪魔と神父たちとの壮絶な戦い‼️もちろんCGは無く、あるのは特殊メイクとチープな仕掛けくらいなのですが、この作品には現代の作品が到底及ぶべくもない "邪気" のようなものが全編に溢れている‼️健康だったリーガンが卑猥な言葉をわめきちらしながら失禁‼️リーガンの寝ているベッドがガンガン揺れ、家具が宙を飛ぶ‼️可愛いミーガンの顔が悪魔の顔に変わっていく‼️そしてハイライトは緑色のゲロ吐き&十字架オ◯ニー‼️なんたる阿鼻叫喚の地獄‼️そしてホラー映画サントラ史上に燦然と輝く「チュブラー・ベルズ」の戦慄な旋律が不気味に映画を彩る‼️もう二度と観たくない70年代オカルト・ブームの不朽の名作‼️とか言いながら何年かに1回くらいは鑑賞してます・・・‼️後に公開されたディレクターズ・カット版の伝説のスパイダー・ウォークは、あまりのインパクトに思わず笑ってしまいました‼️
??年ぶりに見た
クライマックスのところがもっと盛り上がると思って見てたんだけどショボかった。 ほぼ失笑寸前という感じだったかも。
昔と違う印象を受けたのは前半。とても撮影が上手。パンをうまく使った動きのあるカメラがとてもラブリー だった。 1つ1つの場面の色合いが美しいと思った。
脚本的に気になる点。
最初の発掘のシーンが全然生きてない。 あそこは「こういう古代からの不思議な悪魔みたいなものがいるんだよ」 とか、「この人はその研究をしている凄い人だよ」っていう伏線なのだが全然効果がでてない。
刑事さんが出てくるが話に絡んでない。
脚本の良かった点
ポルターガイストのせいだと分かる前にヤバい手術をされてしまいはしないか・・というサスペンスはとてもよく効いていた。
総じて昔見た時とほぼ同じ印象を得た。 一言で言うと「中途半端な面白さ」
自分はまあまあ楽しめたけども 友達にはすすめられないかな。
アメリカホラーは全く怖くない
子どもリーガンを病名不明なため病院で検査する残酷グロテスク
カトリック神父が悪魔真剣に成敗汚い緑色のゲロを顔にかけられる魔女裁判の滑稽さお笑い
母親が女優で家に映画関係者が集まってパーティーするドイツ人の使用人とユダヤ人の監督がいざこざ
アメリカ子役の芸達者
ダミアン神父と神父(イラクの古代遺跡で謎の出土品を持ち帰る)あとユダヤ人監督(母親と恋仲)この3人が死んだ
午前10時の映画祭
大人になってからの視点
小学生の頃少しだけ視聴した映画です、描写が余りにも怖くて観ていられなかったんです。再視聴して良かった視聴する時間を授けて下さった神にも感謝です、とても忠実に人間の姿が描かれていると思いました。悪魔が嗅ぎ付けるのは人間が抱く「罪悪感」「自己嫌悪」「劣等感」総括して「弱さ」だと見受けました。人間は弱い特に女子供は弱い、けれど男は神を信頼しその手を取り命懸けで女を護り抜く、護り抜ける。この映画はこう伝えている気がしました。
極上の異国情緒からのホラー
『ヴァチカンのエクソシスト』がyoutubeを見ていたらおすすめで流れてきて、 そういえば『エクソシスト』見てないな、と思って視聴した Amazonで見たがスパイダーウォークがなく 2作目だったか・・・?と思ったら 収録はディレクターズカット版だったらしいのでちょっと残念だった。 冒頭の異国情緒あふれる映像からアメリカの集合住宅、教会と場面転換 イラクで撮影したという冒頭の映像は 現代の遺跡発掘の丁寧さを考えるとあまりの乱暴さに笑ってしまうが、素晴らしい。 どんなルートで見ても割と視聴前にどんな作品かネタバレを食らうので 展開は特に驚くところはないのだが、放映当時も同じ感覚だろうな 話の組み立てとして 冒頭で悪魔の存在について伏線が随所に張り巡らせられつつメリン神父のパート カラス神父の信仰を問いただすような内容 そこから謎の症状に苦しむ少女リーガンが検査でもわからず最後に悪魔払いに挑戦する と三視点で展開、悪魔払いへと挑む。という作りでわかりやすい。 聖母マリア像への儀式がどう見てもしょうもない悪戯で爆笑してしまったが、 あれはキリスト教徒はどう感じるんだろうか 痰とか吐瀉物がかなり粘着性があって、色味も汚さを感じる素晴らしい仕事 超常現象が発生したり、悪魔らしい描写が多数でゾクゾクする。 時代を超えて人気のシーンはさすがの出来 キリスト教ならでは、信仰や戒律といった描写は控えめで なんなら日本で作ろうと思えば陰陽師だったりお坊さんで置き換えられる。 こうした宗教を超えたところが名作として優れたところかな。 主人公の自己犠牲で物語を終幕させるのは王道、そこに至るまでの描写も丁寧で良い やはりあのBGMが至高 これはドラマ『金田一少年の事件簿(1995)』のBGMに影響を与えたのだろうか
“正統続編”を見る前にオリジナルを
最初の公開時は見ることが叶わなかったので、高校生くらいに名画座で見たのが最初だったかな。 そのあとで未公開パートを追加したディレクターズカット版はロードショーで見たが、これすらもかなり以前の事なので記憶を確認すべくオリジナルを配信で。 確かに半世紀前の映画なので古く感じる部分もあるが、それは些細な事であり、やはり「ここから始まった」という歴史的な意義をを強く感じられる名作。 特に、悪魔に憑かれた少女リーガンを演じて強烈な印象を残したリンダ・ブレアの名演技に改めて拍手を送りたい。 それにしても、彼女に悪魔が取り憑いた理由って何だったのだろう?と、そういえば見るたびに疑問に思っていたが、また今回もよく分からなかったw 冒頭のイラク遺跡での発掘シーンで「悪魔の頭?」を見つけたのが除霊をしたメリン神父だったのがその理由とするには、ちょっと因果関係がおかしいし… さて、12月公開の新作が楽しみというか不安というか💦
日常と非日常の狭間の静かな怖さ
1974年の封切だから私は中学生だった。50年近い月日が経って再び観たが昔のように首が回ったり緑の液体を吐いたりする見せ場が特に怖いんじゃない。 極めて巧妙な脚本、演出である。因果関係は全てクリアにはならず含みを残して描かれる。メリン神父のイランにおける発掘とアメリカでの悪魔祓いに直接繋がりがあるとの説明はされていない。(一箇所だけ悪魔祓いの途中でイランの彫像が現れるがこれはメリンの脳内映像かもしれない) リーガンに憑いたモノはカラス神父の母親を知ってはいるが母親の旧姓を答えられずまた偽の聖水に反応するなどその存在自体に怪しいところがある。 映画監督の転落死は実際のシーンが出ないのでリーガン=悪魔の仕業とは言い切れない。(酔った監督が執事のカールを頻りにナチ呼ばわりするシーンがあり殺したのは恨みをもったカールかもしれない)また教会のマリア像を黒魔術的に汚した犯人も最後まで明らかにならない。 凡百のホラー映画とは異なり、こいつがこんな悪いことをやりましたといった犯人明示的な導きはされていないのである。何も解決しておらず、心に弱みがある人にはいつ何かが取り憑くか分からないことが暗示される。 この映画は当時、悪魔祓いが現代にも生き続けていることを紹介し大きな話題になった。映画の中で精神科医が説明しているようにショック療法として悪魔祓いに頼らざるを得ない心の闇、悪魔の仕業としか思えない所業というものは存在し、日常に地続きになっている。そこが制作者の描きたかったところなのだと思う。だからこの映画の一番怖いところは全てが起きる前、女優がジョージタウンの街を歩いて家に帰るところなのである。秋のジョージタウンの街並みは美しい。でも既に災いの種子は蒔かれていて直ぐそこに迫っている。だからあの印象的なテーマ曲チューブラベルズは本編ではここだけ流れる。それが怖い。
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