劇場公開日 2012年1月13日

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「この世の地獄」デビルズ・ダブル ある影武者の物語 奥嶋ひろまささんの映画レビュー(感想・評価)

3.0この世の地獄

2019年4月29日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

ウダイのあまりに酷いキャラクターにイライラするが、
因果応報があるはずだ、と集中して観てられる。

この世の地獄、ここに生まれたのが悪いと思わせる
ほどのウダイというキャラの自分勝手さは、
現実世界では悲惨だけど、映画の敵役としては
とてもキャラが立っていて素晴らしかった。
彼に関わると、
無力でブラックホールのように吸い寄せられて
人生が狂わされる。
そこに正義は存在しなかった。
それと、同時にウダイの内面の弱さから来る暴挙
のように思われ、それがとてもリアルだった。
彼自身フセインの息子、という事以外誰も相手にして
くれない事が分かってた気がした。

一人二役で顔もそっくりなのに、違う人のように見えたのは俳優の凄さのように思う。

影武者をやってた自伝が脚本の元という事だけど、
影武者の行動の格好良さは脚色し過ぎでしょ!
と眉唾モノだった。

奥嶋ひろまさ