「ありのままを写し撮った映画」クレイジーホース・パリ 夜の宝石たち いずるさんの映画レビュー(感想・評価)
ありのままを写し撮った映画
カメラマンと監督の好みがよくわかります^^
初めのほうのダンスシーンが、ずーとおしりのアップばかり映されて、
全然ディティールとか全体の雰囲気がわからない!!
ダンスが見たいのに~、ともどかしい気持ちになりました。
後に行くほど、『局部のアップのみ』や『胸のアップのみ』という事はなくなり、きちんと舞台全体が見れます。
もしかして、最初にアップを流すことでアブノーマルな感じを印象付けたかったのかも知れませんね。
全裸に近い状態の女の人がいて、そんな人が踊っていたら、どこに目をやるか?
そりゃ当然胸かおしりで、そのことを映像で疑似的に表現したかったのかも知れません。
表舞台と対をなす、夜の舞台クレイジーホース。
ダンサーが憧れるもう一つの場所です。
エロスを表現することだって、立派な芸術。
気になる公演形態ですが、すべての席は舞台に向いていて、飲み物は元からテーブルに用意されている。各席に番号があり、きちんと予約番号の席に観客は着く。
映画館とか劇場に近いかんじですね。
食べ物はたぶん出ないのではないでしょうか?
きちんとした身なりでないとちょっと気圧されるような雰囲気。文化人が見に来る『夜の芸術』って感じがします。
そんなクレイジーホースの舞台裏が取材されています。
・舞台制作会議
・衣装合わせ
・ダンサーの楽屋裏
・ダンサーオーディション
・ダンス練習風景
・照明練習
という感じです。あとはチラッとパリの街並。
ダンサーたちが歌うへたっぴな「クレイジーホースはパリにある」という曲と、それに合わせて舞台で踊るシーンがあり、
ダンスは良いかもしれないけど、その歌じゃエロスの雰囲気が台無しじゃない?とある意味楽しめたりします。
「I am a good girl」が踊られていて、『バーレスク』ファンの私は興奮しました。
キラキラしてて、いい舞台ですねえ。一回くらい見に行ってみたい。