「悪魔のナンバーが導く恐怖の連鎖」オーメン(1976) しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔のナンバーが導く恐怖の連鎖
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"オーメン" シリーズ第1作。
レンタルDVDで鑑賞(字幕)。
題名と大まかな内容だけは知っていたので、ずっと観たいと思っていた。公開当時のドリフの剣道コントを再放送で観た時に、ギャグにされていたことをふと思い出した。
悪魔の子。666。黙示録。ザイオン。メギド。なんだか胸がゾクゾクして来るワードばかりが出て来て、そう云うのが好きな自分としてはかなり興味深く観ることが出来た。
本作で描かれる「恐怖」は他のホラーとは一線を画しているように感じた。底知れぬ不気味さがあり、じわじわ這い上って来る恐怖と言うか。でも期待したほど怖くは無かった。
冒頭の幸せそうな外交官一家の描写から一転、乳母の狂気的自殺から次次に死者が出て、不協和音が鳴るのが秀逸。ダミアンの正体に迫っていく過程も非常にスリリングだった。
グレゴリー・ペックが主演であることを知らなかったので、大変驚いた。言うなればB級な本作の内容に関して、彼の重厚な演技がかなりの説得力を齎しているように感じた。
それに何より、ダミアン役の子役がすごかった。悪魔の子ならではと言える狡猾さと、幼い子供本来の無垢さを見事に同居させていて、演技力の高さに心の底から感服した。
※修正(2024/07/21)
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