「アトラクション由来の家族向けファンタジーから大人が楽しめる活劇に成長」パイレーツ・オブ・カリビアン 最後の海賊 AuVisさんの映画レビュー(感想・評価)
アトラクション由来の家族向けファンタジーから大人が楽しめる活劇に成長
ディズニーランドの「カリブの海賊」を元に作られたその出自ゆえ、2003年に始まったシリーズの想定ターゲットは当初子供や若者の層が中心だっただろうが、それから14年が経過し5作目。固定ファンの成長に伴い、中身も大人向けの要素が色濃くなった。
ドラマのエモーショナルな面に貢献するのが、二組の親子の絆だ。父に会いたい子の願い、子を守る親の愛は、親世代にこそ一層深く胸に刺さる。
映画ファン的に楽しめるのは、「ワイルドスピードMEGA MAX」で大型金庫を丸ごと車で引っ張って強奪したシーンのパロディや、「ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス」のあるエピソードを彷彿とさせる親子の感動的場面。こうした多作品との接点を見つけることも、大人向きの楽しみ方だ。
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