「突っ走る熟年パワー」REDリターンズ マスター@だんだんさんの映画レビュー(感想・評価)
突っ走る熟年パワー
今では年金を受け取るような元凄腕スパイの面々が、現役を相手に一流の仕事を見せつける爽快感がウリの第2弾。
人物紹介が省けるぶんストーリーに専念でき、しかも2時間近い尺ながら、1作目に比べるとストーリー展開に粗さが目立ち、アクションの目新しさにも欠ける。脚本は悪く無いと思うのだが・・・。
ところが、そんなマイナスをプラスに転じるだけの役者が揃っているのがこの作品の強み。
少し狂気じみていて、これが武器と爆薬の専門という危なっかしいマーヴィン。ジョン・マルコヴィッチがハマる。
まだまだ色気があって、スナイパーとしての腕も未だ超一流のヴィクトリア。前作同様、ヘレン・ミレンがかっこいい。
前作ではスピンする車をうっちゃって降り立ってみせたチーム・リーダーのフランク。今回はスピンしてくる車に◯✕△。あり得そうであり得ないアクションをやらせたらピカイチ、ブルース・ウィルス。
そして前作ではただのOLだったサラが諜報活動に興味津々。フランクの心配をよそに首を突っ込み、素人の恐ろしさ丸出しの弾けっぷりで大笑いさせてくれるメアリー=ルイーズ・パーカー。
おまけに、マッドサイエンティストにはハンニバル・レクター博士でお馴染みのアンソニー・ホプキンス。映画ファンが喜びそうなお遊びだ。
この際、演出のずさんさは目をつぶって、かっこ良くキメるベテラン俳優たちを楽しもう。
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