「イカれ度パワーアップ」REDリターンズ シュナイダーさんの映画レビュー(感想・評価)
イカれ度パワーアップ
前作同様相変わらずストーリーは全く頭に入ってこなかったのですが、まあこのシリーズはストーリーは二の次でとにかくオジサンオバハン軍団がこれでもかと暴れまくる姿を楽しむ映画ですから、そう言った意味で言えば、キャラ立ちした豪華キャストの暴れっぷりを、心行くまで堪能させてもらいました!
ただ、少々テンポの悪さを感じたのと、キャストが豪華になり過ぎて期待していたブルースとマルコビッチが思いのほか存在感を示せなかった分、個人的には前作ほどテンションは上がりませんでしたが、でもこう言う何も考えないでハリウッドスターをただただ堪能する映画って、見ていて本当に楽しい限りですよね。
まあすぐ内容を忘れてしまいそうな映画ではありましたが、この手の映画が好きならばその時だけは間違いなく極上の時間を過ごせるはず・・・。
ブルース・ウィリス(フランク)・・・メンバーが豪華になり過ぎて若干陰が薄くなってしまった感は無きにしも非ずですが、やはりこの方が出てくると画面がパッと華やかな雰囲気になりますね。
女心が掴めないフランクは、今後もサラに振り回され続けるのでしょうな・・・。
ジョン・マルコビッチ(マーヴィン)・・・前作の彼が最高だっただけに、今回は若干トーンダウンしてしまった感・・・。
相変わらずの奇人変人ぶりは見せてくれましたが、もっと変人であって欲しかったのが正直なところ。
でも、好きです、このキャラ。
メアリー・ルイーズ・パーカー(サラ)・・・マーヴィンがおとなしくなった分、サラがとんでもないイカレキャラになってしまいましたね!
それにしても、そんなに飛び抜けて美人な訳でもないのに、しぐさや行動が妙に可愛いらしいなぁ。
アンソニー・ホプキンス(ベイリー)・・・認知症と思わせて実は・・・な感じは、レクター博士を彷彿とさせましたね。
とにかく何をするか想像も付かない怖さを醸し出す辺りの雰囲気作りは、さすがの一言でした。
ただ、もうひと声あっても良かったかな・・・。
ヘレン・ミレン(ヴィクトリア)・・・冷静な顔して人を殺しまくるその姿・・・相変わらず素敵過ぎます!
「クィーン」の名演技を思い起こさせるような精神病棟のあのシーンでは、思わずニヤリでした。
キャサリン・ゼタ・ジョーンズ(カーチャ)・・・サラの恋の炎に火を付けるライバルキャラとしては申し分ない存在感を見せてくれましたが、出番少なめだったのは何だか勿体無かったなぁ・・・。
イ・ビョンホン(ハン)・・・やっぱり脱ぐんですね(笑)それにしても凄い体だ!
しかもアクションに関してはおじさん軍団とは比較にならないぐらい、見事なキレキレアクションでした。
ニール・マクドノー・・・(ジャック・ゴードン)・・・よくB級映画で見かけるこの方が悪役で果たして大丈夫なのかと心配になりましたが、話の流れを見て妙に納得。
顔だけはインパクトがあるお膳立てキャラとしては、お見事な活躍でした。
ブライアン・コックス(イヴァン)・・・相変わらず出番は少ないですが、何故か印象には残るキャラですよね!
ヴィクトリアとの一風変わった純愛には、前回に続いてホッコリとさせられました。
さて、更なる続編の噂もありますが、どうなんでしょうか・・・前作時は続編を是非見たいと強く思わされたものですが、今回はそこまでの感情には至ってないのが正直なところなので・・・。
作られれば勿論見ますが、 マンネリ状態になるならば無理に作らなくてもそれはそれで構わないかなと・・・言いたいところですが、やっぱり見たい(笑)