THE GREY 凍える太陽のレビュー・感想・評価
全12件を表示
生へ執着する主人公のスイッチはなに?
こういうしょぼくれたタイプの中年役は、リーアム・ニーソンのはまり役かな。この作品でも危うく自殺しそうだったのに、何が彼をそこまで生に駆り立てたのか? 死んでしまった人たちの身代わりなのか生き証人になろうとする使命か? 過酷な自然に抗い、オオカミと闘い、そして神さえ呪っても生きようとする姿には感動を覚える。
すべての色を失ったモノトーンの世界。奇跡も幸運も起きないし、得意のライフルも使えない。時折夢に見る妻と思しき女性にも余計な説明もせず、そういったすべてを切り捨てた無の潔さがむしろ好ましい。
TV版はエンドロール後のシーンがカットだったけれど、余計なシーンはなくても良いとも思える。
過酷な内容だ。 雪山からの脱出だけでも大変なのにむしろ狼との死闘の...
過酷な内容だ。
雪山からの脱出だけでも大変なのにむしろ狼との死闘の方が大問題だったとは。
狼から逃げるために森を目指したのに、最後に狼の巣穴に入ってしまうとは皮肉な話。
この手の話は最後は何人か生き残るものだが、おそらく主人公の男も死んだのだろうな。
狼を倒した後で。
生き残れ。本能が、叫んでいる。
原題
The Grey
感想
何回か観たことありましたが再度観賞しました。
冬にはぴったりの作品です。
極寒な大地に投げ出されて、そこに狼もいるって最悪ですね。
暗闇に光る狼の目は恐ろしかったです。
ひとりひとり犠牲になっていきますが狼だったり環境下、事故、生きるのを諦めたりと狼だけで処理しないのは良かったと思います。
ヘンリックの死は本当に災難で最後のほうまで生き残れたのに勿体なかったです。
また最後の最後で巣穴に辿り着くなんて...。
本当に神はいないんでしょうか...。
エンドロール後も続きます。
あのラストは人によって解釈はそれぞれだと思います。
私は引き分けだと思います。
冒頭でオットウェイが狼を撃ち、息を引き取るの見守ったことがあったのでボス狼との対決も呼吸が止まるのを待ってからオットウェイも深傷の為に死んだと思います。
※もう一度闘って最近の敵を倒せたらその日に死んでも悔いはない、その日に死んでも悔いはない
冷たい神様
人生に悲観して自殺を考えている主人公。
しかし、飛行機が墜落し冬山で生き残る運命に。
クズばかりの職場だと、主人公が絶望的に語り始めるので、最初から誰にも感情移入出来ません。徐々に生存者達の人柄や背景が分かってくると、なんだ、みんないい奴じゃん!となるのですが、分かった頃には1人ずつ死んでいきます。悲しむ暇がありません。
"Taken"で電話越しに娘の身に起きる誘拐を予言したように、重傷の乗客に淡々と死の告知。生きている間は死を望んでいたのに、いざ飢えた狼の群れを前に絶体絶命な状況に追い込まれると、生存本能で戦闘モード。最期まで人生を戦い抜いてから死ねって?死んだように生きないで、思い出を胸に死ぬ気で命を勝ち取れって?L. Neesonでなければ観る人少ないだろうなと思いました。
狼
マジで狼怖かった。勝手に観る前から雪山でのアクション映画かと思っていたら、雪山での遭難事故にあい狼に襲われる映画だった。音楽で狼が来るってわかるから、それで恐怖が倍増してよりいっそう怖かった。イベント毎に1人、2人と消え、結局は独りだけ生還ってありきたり過ぎる。
究極のサバイバル
飛行機が墜落するところはみてるこっちも怖くなるくらいの迫力だった!
オオカミとの戦いはあまりなく、一人一人殺されていく恐怖ばかりだった。最後はボスオオカミと戦いエンドロールのあとリーアムとボスオオカミどちらも死んでいた。
一人一人の人間ドラマには感動、一人一人の死んでいく姿に感動。最後は意味深だが、十分楽しめる一作だった!
リーアムは負けない。
その昔「グリズリー」なんていう人喰いグマの作品があって、
少し前にはルリ子さんの「デンデラ」なんていう怖い作品が^^;
でも今作のチラシやら予告やらで感じたのは、極寒サバイバル。
さらにはリーアム父(もうこの印象しかない!)が主演と聞けば、
これは観応えあるに違いない!!ってフツー思いますよねぇ。
うーん^^;
サバイバルっちゃーサバイバルだけど、生き残り達が闘うのは
飢えよりも寒さよりも「狼」なんですよ。もちろん人喰いの…。
飛行機が墜落して、生存者達がなんとか生き延びようとする
ドラマを期待して観ていた観客達も度肝を抜かれる狼の演出。
…ここで製作総指揮がスコット兄弟だということを思い出して
(しかしトニー、早すぎます…あなたが亡くなるとは)
エ、マジで!?と思ってしまうハリボテ狼の錚々たるドアップ。
なんか間違えた感をひたすら覚えてしまう^^;そんな作品なのだ。
でもまぁ、リーアム父ですから!
なにかやってくれるだろうと、ひたすら待つわけですね…。
ライフルは落としちゃった、でも狼退治のスナイパーじゃないか!
彼なら…!きっと彼なら…!
エ、逃げるんですか!?あ、それだけ!?えぇ、そうなんだ…。
もうね、逃げるしかないんですって。あの群れからは。
森に逃げても彼らは来る。川沿いに逃げてもまた来ちゃった。
えーい!俺ひとりでもなんとか逃げるぞ!って逃げ込んだのが
彼らの「巣」…って。一体どーすりゃ!?
最後の最後まで観応えあります。そういう意味では。
だって、どうなるんだか分からないんだもの。助かるのかすら。
こういったサバイバルエンターテインメントの結末とは、
まったく違う趣を醸すこの作品。そういう意味では新鮮か…。
さすがのリーアム父も、アラスカと狼にはお手上げか。いやいや、
彼は最後までしっかりやってくれます。考えたら彼の標的が
テロリストから野生動物に変わった、っていうだけだったのね。
もう彼はこのままサバイバル俳優と化していくのかしら…。
(アニメの人狼に泣き、こっちでは口アングリ。確かに凍えます)
寒いし疲れる。だけど!
映画館へ行くまでに、うだる様な暑さに参ってしまいそうな毎日。
でも、この映画が始まってしばらくすると、寒くて、寒くて。
いくらアラスカの雪原が舞台だからって・・・
ここまで、寒さを感じるとは思わなかった。
そして、力の入れ過ぎで疲れる。
肩が凝る。
でも、良いよ。
ならず者の男たちは、飛行機が墜落するまでは、生きる意味さえ失っているかのようだった。
だけど、救助さえ期待できない状況に陥った時、生存本能が目覚めたようだ。
どこまでも雪。雪。雪。
深い深い雪。
野生の狼。狼。狼。
とても大きな狼。
牙。牙。牙。
雪に足を取られ、思うように歩くことさえ難しい。
寒さとの戦い。
狼が襲ってくる恐怖。
大自然の中に放り出された人間は、無力だ。
自然の強大さ、荘厳さ、厳しさ。
ライフルを失ってしまい、できることは、狼に関する知識を活かすことだけ。
ただ逃げるために。
生と死。
それぞれの悩み。
偶然の出来事。
現実味あるストーリーに引きつけられた。
父が残した≪4行詩≫の意味。
今、気づく。
愛されていたことにも。
それにしても、救助、遅過ぎ。
エンドロール後にも映像あり。
見逃さないで。
リーアム・ニーソンは、2009年に妻のナターシャ・リチャードソンを亡くしたとのこと。
その後、この映画への出演を決めたとか。
生きる意味や目的を失った男と自然の闘いは、彼自身の心の戦いだったのかもしれないね。
最近のハリウッドは、近未来のアクション作品が多いけれど、これは、文明の恩恵が届かないアラスカの雪原でのこと。
それが、何だか目新しく感じた。
もう少し見せ場が欲しかった。
最近、リーアムニーソンが結構注目集めているから期待して見に行ったのですが…期待しすぎが悪いのか…。
あらすじは少しだけ知っていました。
飛行機が墜落して、
墜落した場所が雪山で、
そこから脱出するのに狼たちに襲われて、
挙句の果ては…、てっな内容だということ。
…観終わると、ただそれだけでした。
墜落事故で7人生き残りますが、まずそれぞれのキャラクターが掘り下げられていないのであまり感情移入できず。極寒でトラブルに舞い込まれるのにその悲惨さがあまり生かされていない。川に落ちたらもっと凄まじい震えになると思うんだけど…。
あと、すごい幅の崖っぷちを飛び越えちゃうのも安易なんでないかな〜。
原作モノらしいですがもっと手に汗握りたかったのでした…。
全12件を表示