崖っぷちの男のレビュー・感想・評価
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高いところも時間がたてば慣れる
サム・ワーシントンが普通の人間を演じるのは、はじめて観たような気がする。普通の人間といってもやることはブッ飛んでいる。あんなこと、そんなこと、こんなこと、すべてあそこから始まっている。あの人が実はこんな人だったとか。いろいろ仕掛けはあるが、はぁなるほど程度でドキドキワクワク感は少ない。セリフの多いサム・ワーシントンを観たい人にはお薦め。
ラスト10分で評価急落!
ラスト10分で評価急落よ? ホント、こんな映画も珍しいと思うわ。
ラスト10分前までは意外と高評価なんですよ、この映画。
むしろ、ラス10の台無し具合をお金払って観てくださいよって感じ。
逆にそこが「見モノ」になってる。
サム・ワーシントンの良さが不思議と揺るがないのが、もっけの幸いね?
エンディングのお気楽ハッピーエンドの雰囲気が、観る側にとっては苦々しく、
めっちゃ恥ずかしい空気感になるわ。
コレで「サッパリした」だの「スッキリした」だのの感想持つ人って
逆に映画をほとんど観ない人なんじゃナイかしら?
まともなサスペンスっぽく感じられるからね、予告編とか観ると… 厄介な作品だわよ
登れないスパイダーマン!
製作費2億ドルの大作がひしめく夏に、大作のほとんどを東宝系に取られてしまった東急系でひっそりと公開された感じの映画。
調べてみると、アメリカでの評判は、批評家たちからは今年のワースト候補とか総じて厳しく、興業も惨敗。
なんでこんな作品をディズニーや映画館は稼ぎどころの夏に公開したのだろう?
と、デートまで時間があったので暇潰しに観たのだが、あれよあれよとサスペンスに引き込まれてしまった。
確かに、主人公は大衆の関心と時間を引くためだけに、ホテルの窓際でオロオロするのが大半で、これは本来ならば準脇役の配役で、映画の主人公となれば、宝石会社に忍び込む方を持って行かなければならない。それにご都合主義の展開も気になる。
それでも弛みのないサスペンスにグングン乗せられ、最後の大ハッピーエンドにはカタルシスを覚えた。
もう一度脚本を練り直して、主役にはもっと個性的な大スター(サム・ワーシントンは悪いわけではない)を配して入れば、見応えたっぷりの傑作サスペンスになったであろう。
俺ならトビー・マクガイワを‘登れないスパイダーマン’で主役にしたいなあ(笑)。
面白かった~
なんてことない話だと思っていると細部がとても丁寧に練られたサスペンスでぐいぐい引き込まれて最後まで夢中で見た。
監視カメラを誤魔化す仕掛けはこういった映画で個性や力量がとても現れるポイントなんだけど、とてもよかった。
敵のおじいさんがとても憎らしくてよかった。
でもそうは言っても犯罪映画だと思っていると正義は勝つという図式であり、お行儀のいい映画といった物足りなさは感じてしまう。
崖っぷちの男
まさに「手に汗握る」終わったら手の平は本当にそんな状態だった、高所恐怖症の人は観ないこと警告します。
ネタバレしないよう解説すると、人生の窮地に追い込まれ、絶望に追い込まれた男が選択した最後の司法に対するギリギリの挑戦はNYど真ん中のホテルの21階客室窓の外、わずか数10㎝のコンクリート梁の上。邦題「崖っぷちの男」とはよくつけたもの。展開が早く前振りのダラダラ感がないのがまたいい。
映画デビューのジェネシス・ロドリゲスが映画のエンターテイメント性を違う角度から高めてたのも良かった。”ハラハラドキドキ”の刺激を感じたい人には是非お勧め。
痛快
いきなり高層ホテルから飛び降りようとする男。このままワンシチュエーションかと思いきや全然違った。罠やら陰謀やら敵の親玉やら、かなりストーリーは凝った印象。けどダラダラ説明くさい序盤はつまんない。
しかし中盤以降は疾走感あふれる展開。特に音楽と演出が良く、緊張度も徐々にアップ。クライマックスはもう何でもアリなんだけど、そこがハマった痛快な映画。
かなり無茶な内容だけど、アクションサスペンスならではの無茶加減で見終わった後は「あ~面白かった」
分かりやすさも 評価のうち
建物から飛び降りようとする 男。 どうやら何か 目的があるらしい。 見物人が押し寄せて、マスコミが嗅ぎつけ、警察が包囲する。そして男は 口を開き始める…とストーリーは流れます。
こんなシチュエーションは 見たことがある気がするなぁとか、どうして飛び降りを図ることになったのかという経緯を 分かりやすく追っていきます。 そこまで行きついた時に「そうだったのか…」と気づかせる演出は 『オーシャンズ・シリーズ』やスパイもの作品に 似てるかも。
先が読めるとシラケてしまうのが普通ですが、本作品では(私 個人としては)「最後まで付き合おうじゃないか」という気持ちになり、それなりに楽しめました。 理由の一つとしては 味のある役者さんが多数 出演している、という部分でしょうか。
主人公・ニックを演じた サム・ワーシントン。 今回は青くないし ちゃんと歩けてますよ、笑。 超イケメンでもないのに どこか気になるその顔立ち。 何か内に秘めていて、ついつい手を差し伸べたくなる 謎の男・ニックを好演。キャラは多少違いますが、『The Dept』(レビュー書いてます)でも 影のある男を演じていましたし、笑顔よりも 眉間にしわ顔が魅力の俳優さんのようです。
ニックの弟・ジョーイを演じた ジェイミー・ベル。 個人的に注目している若手俳優。 今回も何気に 細かい演技を披露してくれました。 代表作品は『ディファイアンス(2008)』や 『第九軍団のワシ(2011)』など。
飛び降りそうなニックを説得する交渉人・マーサー捜査官を演じた エリザベス・バンクス。 ちょっとキャラが弱いけど、演技は悪くなかったです。 『スリーデイズ』の妻役が とても印象的な彼女。 ある意味、重要なポジション。
その他、ニックの友人・アクマンを演じた アンソニー・マッキー(『アジャストメント』)、かなり痩せたね エド・ハリス(『ザ・ロック(1996)』)、リチャード・ギア似だけど声が高くて残念 エドワード・バーンズ(『プライベート・ライアン』)、よく悪役で見かけるウィリアム・サドラー(『ショーシャンクの空に』)などなど 個性的な演技が光る面々です。あと、お色気参加のアンジー役、ジェネシス・ロドリゲスちゃんも 可愛かったです。
複雑な内容が好きな方には 物足りないし ドキドキ感があまりなくて 退屈かもしれませんが、個人的には こういう分かりやすい作品もエンタメとして ありかなと思いました。 原題 直訳のタイトル(『崖っぷちの男』)は ストーリーにそぐわない気もしますが、他に当てはまる言葉も思いつかないので 触れないでおきます。。 デートでも、家族や友人と一緒に観ても 楽しめる一本です。
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