崖っぷちの男のレビュー・感想・評価
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最近見た中では最低ランク
序盤は見れるが、そんなに危なくなさそうな崖っぷちから萎える。
いつまでびびってんだよと。飛び降りと見せ掛け爆破は、ない。
そんなので大衆の視線をすべてさらえるか?
あと、仕込みのマイクに覚られないよう、女刑事とセリフを交わすシーンなんか陳腐。柱の影に隠れりゃ済むだろ、と。
その手の些細な描写の至らなさが、もうあちこちに溢れている。
もう、書き出すときりがないが、中でも一番の茶番は、
おやじが生きていたこと、じゃないだろうか。
もう何に怒っていたのか、作品の芯を最後に捨てた感じ。
どんでん返しも
宣伝以上傑作未満
昨年公開前にかなりTVCMが流れていたのだが、その時には全く観たいと思わなかった作品。
当然全く期待していなかったが、
これがTVCM以上に面白い!
冒頭のシーンからこの男ニック(S・ワーシントン)が単なる自殺志願者ではないことは分かるし、弟ジョーイとの確執が“フリ”であることも元相棒が怪しいことも想像がつくのだが、ストーリーがほぼリアルタイムに近い状態で進み(ニックがここに至るまでのhttp経緯を語るシーンが挿入されるものの)、何と言っても、ニックが一歩足を踏み外したら一巻の終わりという状況に置かれていることで否が応でも緊迫感が生まれる。
ニックの無実の証明であり復讐の目撃者として選んだのが、説得に失敗して目の前で自殺されてしまった交渉人という設定もいい。
ニックの無実の証明に協力する弟カップルもチャーミング。特に恋人アンジー(ジェネシス・ロドリゲス)がセクシー。
久しぶりにエドワード・バーンズ(声が好き!)の姿が見られたのも嬉しい。
TVレポーター役のキーラ・セジウィックは明らかに役不足で勿体無い!!
よく練られた脚本・・・
タイトルからは想像できない面白さ
【ミッションインポッシブル〜ボーンアルティメイタム〜スパイダーマン…υ】
ビル高層階から身を乗りだした自殺願望の男が、企てたもう一つの意外にして真意の計画。
男が何故この状況下に居りその真意は何なのかを、複数人物と場所を頻繁に切り返し徐々に明らかにしてゆく構成がいい。 また主人公が全編一ヶ所に釘付けのまま推移する展開も大いに興味をそそる。
しかし全てが大雑把で荒唐無稽過ぎυ
政府特務機関でないにも拘わらず ミッションインポッシブルばりの隠密潜入を決める男女。 ビル高層階の僅かな閉所にて、ピョンピョンとボーンアルティメイタムばりのジャンピングアクションを決める主人公。 周囲をより高いビルに囲まれているにも拘わらず 人目をまるで憚る事無く脅迫暴力行為に及ぶエドハリス。 挙げ句の果てはスパイダーマンばりのビル登りを素手で行う主人公…υ
これはリアリズムを一切顧みぬバカ映画だったυ
『んな訳あるか』とツッコミつつ見るが吉。
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《劇場観賞》
気分良く観終われました。
予想以上におもしろい
都会の崖っぷち
「ご都合主義」は目立つが、ワーシントンの魅力で持っている惜しい作品
なんでこうなるの?
といったご都合主義が目立つものの
映画のテンポがいいため
観客の気持ちを物語のなかに引きこむことに
成功している
おそらくこれは尺が短すぎるためで(102分)
あと10分長くして、登場人物の性格を
きっちりと描けば、もっと観客の気持ちが
ストーリーのなかに入って行くことが出来ただろう
そのあたりはドキュメンタリー出身の監督(アスガー・レス)で
フィクションでは初作品という気負いが出てしまったか
それぞれのキャラは魅力的である
主人公ニックを演じるサム・ワーシントン
はじめてじっくり観たけれど
タフな面と優しい面、両方を持ち合わせたナイスガイ
ちょっとまえなら、こういう役はニコラス・ケイジとか
演じたかもしれないが、ワーシントンの場合は
そこまで三枚目ではない、だからいいのだな
もうちょっとまえにブレイクしていたら
クリストファー・ノーランの「ダークナイト・サーガ」に
ブルース・ウェイン/バットマンとして
出ていても不思議はなかったかもしれない
もっとも、これは贔屓目すぎるかもしれないが
またニックの弟ジョーイ(ジェイミー・ベル)と
恋人のアンジー(ジェネシス・ロドリゲス)のコンビもいい
ふたりの会話はコメディー・リリーフとしての面白さがある
そしてエド・ハリス
この人がいるから、この作品を観に行ったようなもの
だが最初登場した時「老けたなぁ」というのが第一印象
出番はそれほど多くないが
おそらくユダヤ系宝石商としての老獪さ満点の
まるで一時期の西村晃のような悪役を怪演している
最後まで一気に見せる勢いはあるものの
ちょっとした映画的気配りが足りないために
面白さの点で減点せざるを得ない惜しい作品である
面白いのに宣伝がヘタ
窮地は、知力よりも度胸で乗り切れ!
少し前に観た『裏切りのサーカス』は事前に予習をした方が楽しめる映画だったと思うが、
この『崖っぷちの男』は逆になるべく情報を入れない方が楽しめる映画かも。
それでも構わないなら、続きを読んでくださいな。
開巻早々に高層ビルから飛び降り自殺を図る主人公。
だがその行動の裏には驚きの犯罪計画が……
とまあ、ネタバレなしで言えるのはこの程度かしら。
主演サム・ワーシントンは地味ながらも説得力のある配役。
体力は申し分無さそうだし、表情も自制心の強さを感じさせる。
なにより彼はいつも、作品の雰囲気や他のキャストの邪魔をしない。
本作には、エリザベス・バンクス、エド・ハリス、ジェイミー・ベル、エドワード・バーンズなど
知名度A級とは言い難いが、実は腕の立つキャストが揃っている。
出演者を調べてなかったので、ちょっと得した気分(笑)。
なかでも登場が嬉しかったのは、ホテルの従業員を演じたウィリアム・サドラー!
なんか昔から好きなんですよ、あのオジサン。
ほら、『ダイハード2』で全裸でテレビのリモコン握ってたあの人ですよ!(←最悪の紹介)
今回は何気にオイシイ役どころだったしね。
さて物語の内容についても少し言及。
本作の主人公らは犯罪のプロでは無いので、
ここでの犯罪計画も緻密に練り上げられた計画とは言い難い。
その点は素人強盗団が活躍する『ペントハウス』に内容が似てる気がするが、
ちょっぴりスマートな雰囲気を匂わせていた『ペントハウス』に対し、
本作の犯罪計画はもっとストレートというか、地味で泥臭い印象。
警察の仕事の手順やそのスピードまで読んだ計画は見事だが、
綿密な計画以上に必要だったのは、ハッタリ、体力、運の良さ、そしてここ一番の度胸!だった。
予想外の事態が生じても、出たとこ勝負で窮地を乗り切る姿はある意味リアル。
だって、きっちりマニュアル通りにしか仕事をこなせない人よりも、
フレキシブルに動ける人の方がいざと言うとき強いですもん。
(まあ相当危なっかしかったけど)
あのラストも『お〜、そこでそれ使うのか!』という感じで気分スッキリ!
脚本として綺麗な着地を決めたとは言わないが、
なかなか“大胆なオチ”を見せてくれるじゃあないですか!
以上!
しっかり楽しませてくれる佳作サスペンスですよ。
あ、余談だが、作家スティーブン・キングの短編『超高層ビルの恐怖』は無関係なのです。
<2012/7/8鑑賞>
暴挙の裏で弾かす計算と偶然
たった1人の男の行動が街中で大観衆の注目を集め騒動となる展開はコリン・ファレル主演の『フォーン・ブース』を思い出す。
しかし、今作の方が断然面白い。
ケイタイ全盛期に、どうやってターゲットを電話ボックスに誘き出すかというシチュエーションの成立に心血を注ぐがあまり、物語がないがしろになってしまったのに対し、今作は、主人公自体が仕掛け人で、引っ掻き回しているのが相違点と云える。
が、そもそも根本的に違うのは、仕掛け人がもう別に居り、秘密裏に並行して進んでいる事だ。
しかも、現場はホテルのお隣のビルという大胆さで、プロジェクトを成功するために、交渉人や野次馬に挑発しては上手く誤魔化す。
命懸けのフェイントが緻密な計算なのか行き当たりばったりなのか実にうやむや。
そんなアンバランスな駆け引きが特徴であり、作戦がクライマックスに進むに連れて、成り行きというより強引ってぇニュアンスが拍車をかける。
故に、
「おいおい…」
って苦笑してしまうのも御愛嬌。
呆れ返るのではなく、トリックのハチャメチャぶりを楽しませる構造は、『オーシャンズ』3部作よりもウワテなのかもしれない。
そもそも映画にムキになってツッコむなぞ、野暮の極みなのだ。
帰宅後、レビューを描こうと寝っ転がってニュースを観ると、相変わらず小沢一郎と野田総理とのいざこざ茶番をやっていた。
なんでぇい、わざわざ劇場行かなくても、テレビをつけりゃあ、崖っぷちの男なんざぁウジャウジャいやがる。
まあ、崖っぷちどころか、とっくに奈落の底落っこちてるけどね(ハトヤマ星人とかヤワラちゃんetc.etc.)
では、最後に短歌を一首
『宿の窓 眺めは善いが 足は浮く タマ(宝・命)が飛び交う 綱渡りの空』
by全竜
爽快な種明かしでまとめた脚本がいい
高級ホテルの高層階、窓から外に出た男が、やっと立っていられるほどしか幅がない張り出しの上に立つ。
男は30億円のダイヤを横領した罪で投獄されたが、脱獄して、今ここに立っている。観念しての自殺か、それとも裏に何かあるのか?
どちらにしても、高所シーンはお尻のあたりがゾワゾワする。
男は元NY市警察官という設定で、「アバター」のサム・ワーシントンが演じる。やはり、何かありそうだ。
さらに、飛び降りを静止しようとする市警に対し、男はある女性交渉人を相指名する。謎が謎を呼ぶ。
この二人がずっとホテルの窓枠を挟んで対峙するという、異色な設定だ。
もちろん、出演者はこの二人だけではない。
では、ほかの出演者はなにをするのか? ここがキーポイントだ。
誰一人、無駄な登場人物はいない。全員が密接に絡み合っていく、その面白さはなかなかのもの。
崖っぷちの男と女性交渉人、そしてもう一組、陰の主役がいるのだ。二組によって同時進行する静と動のバランスがいい。
拾い物の1本だ。
クルマは飛ばさないが「ワイルド・スピード」的なノリを渋くまとめた脚本が上手い。ラストは少し超人的だが、まさかの種明かし共々、爽快にまとめられている。
そして、ネタの持ち味を上手く打ち出した一番の功績者は、警察機構という男社会のなかで、自分のポジションを犯す者にははっきり「ノー」と言い、信念を持って職務と職責を果たそうとする女性交渉人、リディア・マーサーだ。演じるエリザベス・バンクスは知的だが秀才っぽさがなく気さくな魅力がある。
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