「リーマンショック!」崖っぷちの男 kossykossyさんの映画レビュー(感想・評価)
リーマンショック!
同僚が無実の罪を晴らそうと努力し、父親の葬儀の際に脱走するニック(サム・ワーシントン)。この脱走シーンだけでもハラハラドキドキ。
ウォーカーという偽名を使い、ホテルの21階から身を乗り出し、警察沙汰となった。交渉人としてリディア・マーサー(エリザベス・バンクス)を指名。彼女は失敗続きで、同僚からも“死神”と呼ばれているほど。しゃべり方もちょっと抜けたような雰囲気でダメ交渉人ぶりを表現していた。
ニックの名前はタバコにつけた指紋により判明し、階下では大騒ぎになると同時にニックの弟ジョーイ(ジェイミー・ベル)が恋人のアンジー(ジェネシス・ロドリゲス)とともに向かいのビルで何やら強盗をおっぱじめようとしている。ニックと連絡を取りながら、何が起こるのかとワクワクさせられる。
徐々に過去の強奪事件の真相が明かされ、イングランダー(エド・ハリス)の悪事も明らかになっていく様子が痛快。ダイヤは盗まれてない!盗まれたことにして、保険金をだまし取るというパチンコ屋などの悪徳業者がよくやる手口。もう一度ダイヤを盗んでしまえば犯罪が露呈するのだ。ニックはイングランダーの下でバイトしてた経緯や、内務調査室にも協力的だったりと、悪事は警察内部にも及んでいた。同僚だったマイク・アッカーマンも芯から腐ってはないこともわかったし、死なないでいてほしいと願ったくらい。
終盤の展開はさらにハラハラ。野次馬たちと一緒になって、おっさんに負けるなー!と声援を送りたくなる。そして決死のダイブ!渡したダイヤが偽物とか、小型の発煙筒みたいなもんが出てくるかと思ったら・・・そこは体育会系なのね。あと、ホテルマンのじいさんが実は父親ってのは蛇足気味。