「大いなる感動と一抹の不安」009 RE:CYBORG としぱぱさんの映画レビュー(感想・評価)
大いなる感動と一抹の不安
やっと見てきました。
もっと早く観たかったんだけど、躊躇してました。
大体、多くのリメーク物はあたり、外れが激しくって、
私の愛するサイボーグ009が滅茶苦茶になるのが
不安でしょうがなかったから。。。
でも、観て良かった。
そもそも新宿のバルト9はサイボーグカフェまであって、
私の気分を盛り上げてくれます。
さてさて20時のスタートでしたので、観客は30人ぐらいでした。
いる人いる人、みな中年(笑)50代、40代の夫婦が多かった。
んで、ワクワクしながら映画のスタート。
まず、驚きが・・・なにーっ、島村ジョーが高校生!
設定で歳をとらないだけでなく、3年に1回記憶を消して
高校生を繰り返すって・・・何故に???
イントロ、からエンディングまでストーリーが分かりづらいって
話を聞いてたので、集中、集中。
うーん、確かに解りづらいかも。
ストーリーはかなり凝っています。
ここのレビューでは酷評が多いんですが・・・私には感動でした。
一人一人の中に神は存在し、それは時として悪魔にもなる。
これだけの秀逸な脚本はしばらく無かったと思います。
神の概念を新たなる解釈として描いています。
冒頭に書いた、不安はこの意味です。
だって、ブラックゴーストではなくって敵は神様なんですよ。
これ以上の強敵はもうないでしょう。
と言う事はこれ以上の秀逸な戦いの画は作れないという事。
だから、続編が(もし有るならですよ、あくまでも)
すっごく駄作になるそうで・・・・と言う意味です。
キャラクターも良かった。
みんな、漫画ではなく、リアルなヒーローでした。
まあ、往年のファンの自分には漫画のフランソワーズ(003)の
方が良かった。なんせ今回は積極的でセクシーすぎます。
あの、陰ながらジョーを想い支えるって風情が良かったんです。
でもジェットやジェロニモ、アルベルトも原作より良かった。
何といっても、往年のコスチュームと3Dの加速装置の描写。
素晴らしすぎます、これだけでもみる価値あり。
皆さん、絶対に3Dで観てくださいね!
でも、1回で良いから宮野さんに「加速装置っ!」って
叫んでほしかったなぁ。
音楽も、声優も、描写もサイコーでした。
往年の名作「新造人間キャシャーン」「科学忍者隊ガッチャマン」
のOVA版もすごくカッコよくリメイクされていましたが、
この作品の方が自分には一番でした。
特にジェットってばまるでアイアンマンかガンダムか!
楽しみにしていた、原版にはない細かい裏設定が「へー」と
感心することしきり。
①冒頭のジョーの高校生。
②ジョーとジェットが仲悪い
③006が商標権でギルモア博士と係争中
④アルベルトの武器の弾丸が特注
⑤ジェットは体をメンテナンスしてる
⑥006ギルモア財団に多額の寄付
等等
でもギルモア博士、ずいぶん性格悪くなったんじゃない。
キャラは皆個性にあふれ非常にうれしかった。
次回作ではもっとピューマやグレートにも
活躍してほしいです。
最後に自分に「加速装置っ!カチッ」。
皆さん、是非観てみてください。