メランコリアのレビュー・感想・評価
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フォン・トリアー × 豪華キャスト × 惑星の接近
『シビル・ウォー』を観てキルスティン・ダンストにシビレまして、彼女の作品そんなに観てなかったなーという事で観ました。
前から気になってた作品なんですが、良かったです。
シャルロット・ゲンズブールが姉で、シャーロット・ランプリングが母親、ってスゴくないですか?(笑)
キルスティンとの絡みを観てるだけで、スゴイなーと興奮しました(笑)
ウド・キアやキーファー・サザーランドまで出てるし、豪華なキャスティング。
それぞれの役者に、それなりに思い入れがあったので、楽しめました。
センスあふれる冒頭も終わり方も良かったです♪
フォン・トリアーは苦手だったんだけど、この作品は好きですね。
少し甘めかも?80点ぐらい。
さあ、コンプリートしようかな(笑)
見どころは、冒頭10分間のモノローグ。
2011(日本は2012)年公開、デンマーク映画。
ラース・フォン・トリアーが監督・脚本。
ジャスティンにはキルスティン・ダンスト、
姉のクレアにシャルロット・ゲンズブール、
クレアの夫ジョンにキーファー・サザーランドなど。
冒頭、ワーグナーの荘厳な『トリスタンとイゾルデ』をバックに
抽象的だが非常に美しい映像が映し出される。
19番(18ホールのゴルフ場だと劇中で語られたので、有り得ない番号ということになる)の旗が立ったゴルフ場のグリーンや、倒れかけた馬、、、
映像と音楽の融合がドラマティックだ。
そして地球と思しき惑星と、他の惑星が衝突する場面までがモノローグみたいなことか?
ジャスティンの披露宴は、姉のクレアが嫁いだ富豪のジャック所有のゴルフ場で開催される。
ジャスティンはあり得ないサイズのリムジンで移動を試み、2時間遅刻する。
ジャスティンの常識外れた言動の連続で、結婚そのものがご破算になる。どうやら彼女は心を病んでいるようだ。
徐々に地球最後の瞬間が迫ってくる。。。
監督のラース・フォン・トリアーは、自身もうつ病であることを告白し、その体験が本作の企画のヒントになったと述べている。
彼は、「ヒトラーに共鳴する」発言で物議を醸した挙げ句、カンヌ映画祭から追放されたが、
キルスティン・ダンストが女優賞を受賞した。
私のアンテナは、冒頭の映像と音楽で感度MAXとなり、その後の約2時間、超えることはなかったので、
☆1.5
地球を道連れにするような物語
採点3.6
ラース・フォン・トリアー監督によるSF作品。
とにかくラースの内なる闇がそのまま投影されたような物語。
とにかく鬱陶しいほどの空気と、キルスティンダンストにシャルロットゲンズブールが素晴らしい。
結婚式と惑星衝突なんて組み合わせがもう面白いですよね。
結婚という一大イベントがどうにも虚しく、逆に地球滅亡を知ってから瑞々しくなる。
この明暗差を演じ分ける、キルスティンダンストにすごい魅せられました。
また良き姉のゲンズブールも静かな良い芝居でしたね。
何と言ってもクライマックスの惑星衝突の瞬間。ここでも姉妹の温度差がよく出ていて、健やかなキルスティンダンストと怯えまくるゲンズブール。
VFXの美しさも相まって、このシーンは本当凄かったです。
自分自身を終わらす為、地球を道連れにするような物語でした。
全部見たぞ〜
この作品で、フォントリア作品制覇!
(次はキングダムに行ってきます)
これは好きな方の作品。
メランコリアは、登場人物が全員“不快”な状態だから
観る側のストレス値は高いけど
鬱状態を体験しているフォントリアーの描く鬱状態の主人公を演じるキルスティンの、演技が最高。
作り笑いのあと睨みつけてる顔とかがいい。
地球の終わりが美しく荘厳に描かれているのがフォントリアらしいし、このスケールの大きな話を
田舎の屋敷に住む裕福な一家だけの視点で描くのも好みだった。
美麗な星や空の、CG映像が今海外のアーティストや韓国グループのpvでよく見る質感や色味に似ている気がして、フォントリアの美的感覚って何テンポか先を進んでいるのかも、、、とか思った。
私はフォントリアーのうっすら俗世から浮いた感じのする、現実から薄皮一枚偽物っぽいCG使い好き。
どんな話なんだ!!
観たかった度○鑑賞後の満足度△ 忍耐を強いられる135分。強いられないのは睡魔。「鬱」というものを映像化したかったんだろうな、とうっすらと分かるけど鬱病罹患者にとってはこんな甘いものではない。
①名作といわれる『ダンサー・イン・ザ・ダーク』は私の嫌いな映画十指の入るので、ランス・フォン・トリアーとはとことん相性が悪いんでしょうね。
②2時間も自分の結婚式に遅れたのに済まなそうな顔もしない花嫁。その後も花嫁に求められる必要最低限の笑顔はするが、それ以外は仏頂面の花嫁。そのうち花嫁なのに席を外すことが多くなり、結婚式に乗り気でないのがバレバレになってくる。はじめから鬱状態だった様。
ブチブチ文句垂れる俗物の義兄、みんなの間を駆け回って何とか収拾をつけようとする姉(キルスティン・ダンストとシャルロット・ゲンズブールはとても姉妹には見えないけれど)、若くて豊満な両ベティを両手にご機嫌なジョン・ハートの花嫁の父(だが、余計なことを言って元妻を怒らせる)、それに応えて結婚式の席上で「結婚なんて意味がない、こんな式なんて馬鹿馬鹿しい」と言い放つシャーロット・ランプリング!の母親、花嫁の自己チューにキレて顔を見まいとするウド・キアーがおかしい、等々いやもうこんなに気の滅入る結婚式は今まで出席者したことがない。でも他の出席者は楽しそう。なんで?
それに衛星(「メランコリア」)が地球に衝突するかも知れないことに対する心配や不安も全くないようだし。
③鬱病になると頭の上に黒い雲がいつも乗っかかっているような気分になる(実体験)。
地球に迫ってくる衛星(「メランコリア」)はその暗喩だと思うが、義兄は自殺し、一番平常心があったようだった姉は取り乱して泣き叫び、鬱病の妹は逆に微笑さえ浮かべてしっかりと最後を迎える。
“だってアタシもう経験しているもの”。
地球の生命は邪悪
あまりも美しい生命の断末魔
眠い
感じの悪い人物の描写100点!
敢えてやってるの、敢えて
スティール・ブレイカー
オススメはしない
愛ではなく暴力を描く作品や、楽しさではなく悲しさを描く作品があるように、この作品は希望ではなく絶望を描く。おそらくこの作品を理解できるのは監督だけでしょう。彼の作品は大概その絶望を描く。難解な手法で。観る前からそれは分かっているし、観た後も、やはり訳が分からないし嫌な気分になる。でもそれは残酷な動画の再生ボタンをクリックしてしまうのに似ているのかも知れない。怖いもの見たさという言葉では説明しきれない、人の潜在意識にある死や絶望といった、日常では対極にしまいこんでおきたいタブーを少しだけ覗きたいという衝動に。
ところでシャルロットゲーンズブールの劣化は著しい。この劣化という表現を、人に対して使うのはあまり好きではないのだけれども、シャルロットフォーエバーとか生意気シャルロットとかを初めて観た時のことを思うと同じ女優とは思えない。
ついていけなかったけど
究極の終わり方
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