「【”砂漠の掟”英国SAS(特殊部隊)に息子達を殺されたオマーンの族長が、復讐を殺し屋に依頼する負のサイクルの物語。登場人物多数であるが、キチンと観れば面白き作品である。】」キラー・エリート NOBUさんの映画レビュー(感想・評価)
【”砂漠の掟”英国SAS(特殊部隊)に息子達を殺されたオマーンの族長が、復讐を殺し屋に依頼する負のサイクルの物語。登場人物多数であるが、キチンと観れば面白き作品である。】
ー 冒頭とラストのテロップで、今作が実話ベースである事がテロップで流れる。フィクション好きとしては、期待値が上がるし、実際に面白いのである。-
■ある事件が切っ掛け(子供は殺さない!)で引退した殺し屋・ダニー(ジェイソン・ステイタム)の下に、かつての師匠・ハンター(ロバート・デ・ニーロ)に関する悲報が届く。
ハンターは、オマーンの族長イッサ長老が息子三人(フセイン・サリム・アリ)を家族の前で殺された事に対し、報復として、SAS(英国陸軍特殊部隊:マア、暗殺部隊ですね)の息子を殺した精鋭を事故に見せ掛けて殺すというミッションに失敗し、捕らえられてしまった。(やや、情けない・・。)
で、彼の弟子であるダニーはやむを得ず、ハンターが遂行するはずだった作戦を引き継ぐことになる。
◆感想<Caution! 内容に思いっきり触れています。>
・今作の今サイトでの評点は低い。ナント、3.1である。だが、観賞するとその理由が分かる。とにかく登場人物が多いし、その関係性も巧く描かれていない。
・マア、簡単に言えばオマーンの族長イッサ長老が息子をSASに殺された復讐劇であるが、良く見れば分かるのであるが、SASの元長老たちの”フェザーマン”の描き方などは、本当だろうな、と思ってしまうのである。
ー エンドロールではその存在を否定していない。怖いなあ・・-
・オマーンの族長イッサ長老は、フセイン、サリム、アリを家族の前でSASにより殺された事に復讐心を持っており。息子達を殺した相手を粛清する姿をハンター(ロバート・デ・ニーロ)に依頼するが、彼は失敗。
で、ハンターに育てられたダニーがハンターを救出するために、彼のミッションを肩代わりするのである。
・だが、ダニーはすでにアサシン稼業から足を洗っており、恋人アンとの生活を享受しているのであるが、アンに理由を告げずに戦地に赴くのである。
ー 良いなあ、ジェイソン・ステイタム。安楽なる生活を一時保留して恩あるハンターの為に命を懸ける姿。-
■今作が面白いのは、SASの元長老たちの”フェザーメン”達の僕、スパイクの姿とダニーの姿の比較が巧く描かれている事であろう。ダニーとスパイクは似たモノ同士なのである。
更に言えば、ダニー達暗殺者達にダニの如く纏う人物達であろう。
そして、フセイン、サリム、アリを頃いたSASの人間を殺して行くダニーの姿。
だが、フセインを殺した真実の相手が明らかになり・・。
<エンドロールで、テロップで流れているように、英国政府はこの事実に対して黙秘している。
だが、今作の見所はそんな事ではなく、大国とオマーンの戦いにより犠牲になった人たちを明らかにするとともに、それをドキュメンタリーではなく娯楽作品として世に出した事であろうと思うのである。>
■それにしても、ジェイソン・ステイタム主演作品は何故に一定レベルのクオリティを保っているのだろうか。
近年で言えば「キャッシュトラック」など劇場で大変面白く鑑賞したし、サメシリーズでも存在感抜群である。
2010年頃から現在に至るまでのジェイソン・ステイタムの不老の姿には、役者としての摂生を感じる。
決して特別超絶美男ではないし(ファンの方、スイマセン)、ボーズ頭(魅力である。)の彼が多数の映画の主演を世に出していること自体が凄いよな、と思ってしまうのである。