「警察に電話すればCIAに繋がるし、どこにかけてもCIA。こんな生活はやだ・・・」ミッシング ID kossyさんの映画レビュー(感想・評価)
警察に電話すればCIAに繋がるし、どこにかけてもCIA。こんな生活はやだ・・・
高校生が中心となるスパイアクション作品。いかにも富裕層が住む屋敷で、ネイサンは父親とボクシングに興じ、学校ではレスリングの腕を磨いていた。学校の宿題のために向いに住むカレンとともに失踪者サイトを調べることになったが、そこで見つけた一枚の写真は明らかに自分の幼い頃が写っていた。本当なら、今の両親は一体誰?と不安を覚えながらもサイトに連絡をとってみると・・・
突然現れた謎の2人組。両親は格闘して倒れ、ネイサンが自らやっつけるものの、彼らは爆弾を仕掛けていた。何者かに狙われ、戸惑いながらも逃げる二人。警察に電話しなきゃと911コールをするも、電話口にはCIAのフランク・バートン(モリーナ)の声。とにかく逃げなきゃと思っていたら、セラピーのベネット先生(シガニー・ウィーバー)が逃走を助けてくれるのだ。
巻き込まれ型のスパイもの。本当の両親はCIAエージェントで、父親がセルビアのスパイから国家機密を盗んだ者のリストを奪ったとかで、双方から追手がやってくる。ベネット医師によればバートンも信じるなと教えられ、本当の父親の住んでいたアパートに導かれる。
とにかく、軽快なアクションと逃亡劇。2011年の作品ながらもサイバー攻撃やら監視システムやらを駆使して、すぐに見つかってしまうネイサンとカレン。しかし、スマホではなくガラケーでのやり取り。犯人からも、CIAからも、父親からも連絡が入るため、一体誰の携帯を使っているのかわからなくなりそう・・・
「ジェイソン・ボーン」シリーズをティーン向けにした内容だけど、一流エージェントのDNAを引き継いでるだけあって、能力を発揮する過程も楽しめる。終盤ではパイレーツのスタジアムでのアクション。敵も一枚上手だったが、ネイサンにとっては強大な守護神たる父がいるのだ。これがマット・デイモンだったら、思わず声が出そうになるところでしたが、誰なのかさっぱりわからないまま。将来は親子エージェントとして活躍することでしょう。