劇場公開日 2012年1月7日

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「暴力の過積載」哀しき獣 marさんの映画レビュー(感想・評価)

3.0暴力の過積載

2021年11月25日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

画の迫力っていうのかな。
ゾンビめいた不死身さを発揮する主人公と悪役。
『哭声』で好きになった監督の作品ってことで見たけど
迫力のある画で不条理な物語を描く監督っていう印象。
うーん、けっこう好きです。

ただ本作はちょっと無駄に複雑というか、
ストーリーにちょっと無理があったかなと思う。
作中で最大の謎といっていい部分が”たまたま”で良いのかと。
キャラクター描写にしてもストーリー進行にしても、
しっかり作り込んである部分と粗を感じる部分のムラがあるなと。
ネタバレは避けたいんだけど、これから見る人にはそこの、
ミステリー要素に期待しないでねってことは伝えたい。

オールタイム・ベストはちょっと盛りすぎな感じが否めないけど
これが『哭声』につながるのね、という感慨もあるにはある。
まだ前作の『チェイサー』は見てないけど、
作家性の発揮って部分で光るものを感じる監督なのは確かだな。

mar