「男臭い獣たち」哀しき獣 クリストフさんの映画レビュー(感想・評価)
男臭い獣たち
「チェイサー」の監督と主演の二人が再び集結。
また“追いかけっこ”で、追う側追われる側の立場も前回と同じだが、
その役柄と背景はもっと深いモノになっている。
大筋である、「中国の朝鮮族が韓国へ出稼ぎ」というのがまず深い。
意外だったのは、グナムが韓国へ渡る理由の軽薄さで、
初めはもっと深い理由なのかと思っていたが、
彼が韓国に渡ってから、行動の動機となる後付の理由が、
観る側をぐいぐい引っ張っていく。
このサスペンス要素より多いのが、ド派手なアクションシーン。
逃げるグナムも結構な不死身超人なんだが、
ミョンの無敵さは半端無い。「チェイサー」の時より凄さ増し増し。
拳銃とか無しの刃物や鈍器での殺し合いで、
手斧を使っての死体の山、山、山。ゴロゴロしてる。
凄いんだけど、アクションは多すぎでちょっと飽きも出た。
ラストは、サスペンスの結末はちょっと不満。捻りすぎたかな。
最後のワンショットも、正直要るかな?とも。
ハジョンウは「ベルリン~」の方が洗練されてて格好いい。
キムユンソクは前回と別人で、彼とは気付かなかったくらい。
ちなみに女っ気はゼロではないが、
ほぼ男ばかりでむさ苦しい。
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