「見終わった時には、ドライバーのファンに。」ドライヴ りりーさんの映画レビュー(感想・評価)
見終わった時には、ドライバーのファンに。
「スーパーチューズディ」に続き、ライアン・ゴスリングの作品。
ラッセル・クロウは、ライアンがアカデミー賞にノミネートされなかった聞いて、ご不満だったとか。
それも、納得。
見終わった時には、すっかりドライバーのファンになっていた。
単に、ドライバーのファンというよりは、ライアン・ゴスリングのファンにもなっていたみたい。
ジョニーやブラピのように、すっごい男前ではないけれど、暖かさがあり、気持ちの優しい好青年という印象。
作品中では、「トランスポーター」のようなルールをもつドライバー。
それが、彼がプロフェッショナルであることの証明のよう。
寡黙で孤独な、腕の良いドライバー。
ひょんなことから、隣人に恋心を抱く。
それから、巻き込まれる災難?!。
愛する人を守るためなら、冷徹に、容赦なく、躊躇うことなく振るわれる暴力。
悪者への粛清でもあるかのよう。
でも、それは、彼が生きてきた道でもあり、純粋さの証しでもある。
また、それは、きっと彼の生き様であり、優しさの裏返しでもあり、美学なんだろう。
彼は、今までどんな人生を送ってきたんだろう。
辛く苦しい生活であっただろうことは想像できるが、他にはどんなことが・・・具体的にはどんなことが・・・なんて、考え出すとキリがない。
そんな想像をすることも、この作品を観終わった時の楽しみのひとつでしょう。
研ぎ澄まされたガラスのような、スタイリッシュな映像もステキだった。
言葉に頼らない「間」や、ちょっとした表情がとても良い。
ヘルボーイ(ロン・パールマン)の悪役ぶり。
ニモお父さん(アルバート・ブルックス)のとことん悪い奴。
「17歳の肖像」のキャリー・マリガンの可愛いけれど、疲れた若妻。
良かった。
私は、この2作品しか見たことがないので、ライアンのいろいろな作品を見てみたいと思った。
特に、コメディタッチの彼も見てみたいな~・・・と。
とりあえずは、「ラースと、その彼女」と「ラブ・アゲイン」ですかね。
えっ?!
「16歳の合衆国」の彼だったの?!
う~ん。。。記憶にない。。。