劇場公開日 2013年6月14日

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「テーマが深くて、絶妙なストーリーだけど、映像化は難しいところがある。」華麗なるギャツビー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)

4.0テーマが深くて、絶妙なストーリーだけど、映像化は難しいところがある。

2013年6月15日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

泣ける

悲しい

知的

映像も音楽も派手で華麗でよかった。

前半でギャツビーがデイジー(キャリー・マリガン)と再会するところが最高。

ディカプリオがうまくて感動した。

後半は、派手さも面白さも控えめになるけど、ここからがこの映画の本番だと思う。

前半の派手で華麗な映像がきいてきて、見ているとすべてが錯覚のような気がしてしょうがなかった。

夢が覚めていく感じです。

華麗な生活も、金も、愛も、夫婦も、友情も結局は錯覚かもしれない。

もしかしたら、裏切りや怒りも、単なる誤解や勘違いで、錯覚かもしれない。

そんな深いテーマを内包しながら進んでいく後半は、当然だけどストーリーが絶妙。

でも映像化はなかなか難しいところがある。

この映画でもいろいろ工夫していたけれど、表現しきれていない感じでした。

もっと諸行無常な感じを、はっきり出した方がよかったかもしれない。

結局人生が錯覚なら、ない物を欲しがる必要はない、現状で満足という錯覚をすべきかも?

Push6700