「テーマが深くて、絶妙なストーリーだけど、映像化は難しいところがある。」華麗なるギャツビー Push6700さんの映画レビュー(感想・評価)
テーマが深くて、絶妙なストーリーだけど、映像化は難しいところがある。
映像も音楽も派手で華麗でよかった。
前半でギャツビーがデイジー(キャリー・マリガン)と再会するところが最高。
ディカプリオがうまくて感動した。
後半は、派手さも面白さも控えめになるけど、ここからがこの映画の本番だと思う。
前半の派手で華麗な映像がきいてきて、見ているとすべてが錯覚のような気がしてしょうがなかった。
夢が覚めていく感じです。
華麗な生活も、金も、愛も、夫婦も、友情も結局は錯覚かもしれない。
もしかしたら、裏切りや怒りも、単なる誤解や勘違いで、錯覚かもしれない。
そんな深いテーマを内包しながら進んでいく後半は、当然だけどストーリーが絶妙。
でも映像化はなかなか難しいところがある。
この映画でもいろいろ工夫していたけれど、表現しきれていない感じでした。
もっと諸行無常な感じを、はっきり出した方がよかったかもしれない。
結局人生が錯覚なら、ない物を欲しがる必要はない、現状で満足という錯覚をすべきかも?
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