「儚い」華麗なるギャツビー でぐでぐさんの映画レビュー(感想・評価)
儚い
デカプリオ(ギャツビー)ってなんで儚いヒーローがこんなに似合うんでしょうね、最高です。
最初はギャツビーが狙ってるのは絶対ニックだろうと思ってたけど、違った〜。なんだろう私が腐ってるだけなのかな。
ギャツビーのようなひとに一途に愛されてみたいと思うけど、普段から品行方正で穏やかなひとが急に殺人鬼みたいな顔したらドン引いてしまうデイジーの気持ちも分からんでもない、、。薄情ですけどねとても。
でも、この時代でも上流階級の女性はきっと自由に生きたいと思いつつも「女はバカでいた方がいい」と知っていたからこそ、自分の都合のいいように動いてくれる男性に付いて行くことを選んだのかなと思いました。(私は今の時代そんな風には思いませんが、劇中でデイジーが発言していたことからそれが根底にあるのではと感じました。)
割と最初から分かっていたことですよね、
ああ、デイジーって多分白黒ハッキリつけてギャツビーについていけるほどの勇気を持った強い人じゃ無いなって。
自分を魅せる術や世の中を生きていくための力を持っていたのに、デイジーとの過去に執着していたことで幸せを掴みきれませんでした。沢山の修羅場を潜っただけあって余程のことでは揺るがない精神を持っているはずなのに、大好きなデイジーのことになると子供みたいになるギャツビーは可愛くて、彼を支えたくなってしまうニックの気持ちがよく分かります。
彼にとってニックという最大の仲間を得られたことは良いことだったと思います。
映画の演出としては、音楽は有名なクラシックだけで無くビヨンセなどのpopsのアレンジ曲を混じえているので、単調な古くささも感じませんでした。
あとは、この映画の目玉とも言えるパーティのシーンですね。この時代のファッションを楽しめます。カオス。
デイジーの登場シーンもカーテンがふわふわして、天使が出てくるように綺麗でお気に入りです〜(カーテンの色を含めて全体的に白っていうのも、純粋・何も知らない→デイジーの登場にピッタリですね、、、)
物語だけでなく、映像美としてもとても楽しめた作品でした!