コンテイジョンのレビュー・感想・評価
全176件中、101~120件目を表示
フィクションが現実になる時
"コンテイジョン"、直訳で「接触感染」
この言葉が昨今の大混乱を起こしていると考えると、やはり恐ろしいです。
この世界情勢の中で「リアルだ」と話題を呼んでいる本作。
確かに想像以上にリアルでした!
この映画が作られたのは2011年なので、時系列で言うと豚インフルが大流行した後に作られた映画ということですね。
パンデミックで世界中の様子を描いていており、そこで繰り広げられる登場人物達の群像劇で描かれているため、主人公に相当する人物は複数います。
マット・デイモン演じる、妻が感染したことでパンデミックに巻き込まれる夫。
ローレンス・フィッシュバーン演じる、ウイルスの原因を究明しようとするCDCの医師。
ジュード・ロウ演じる、ウイルスの陰謀論を唱えるジャーナリスト。
マリオン・コティヤール演じる、香港に派遣されたWHOの疫学者。
以上の4人の視点から、ストーリーが展開されていきます。
その一人一人の行動がそれぞれの役割が解りやすく与えられていて、ストーリーが全くごちゃごちゃになっていませんでした。
マット・デイモンは我々一般人視点の人物で、彼の視点から市民の行動が描かれているのが面白いです。
また、ローレンス・フィッシュバーンはウイルスの原因を探り、マリオン・コティヤールはウイルスの出所を突き止めていきます。
そして、ジュード・ロウはブログに「これで病気が治る」というデマを拡散し、市民から英雄視されながらも大混乱を引き起こしてしまいます。厄介なキャラクターですが、こういう人が実際にいると思うと非常に興味深いです。
また、グウィネス・パルトロー演じるマット・デイモンの妻がウイルス感染し発症した際の状況があまりにもリアルで、凄く怖かったです。
凄いのは、パンデミックになった後の人々が起こす行動と感染が広がるプロセスのリアルさですね。
パンデミックによって混乱が生まれ、人々が落ち着いた行動が取れなくなるのもリアルです。
アメリカでも日本でも昨今のコロナによって買いだめが起きていて、アメリカでは銃等がそれに合っているので「なんで?」とは思ってたのですが、原因がこの映画を観て理解できました。
本当に恐ろしいです…
後半の方で、病院の現状が出てくるのですが、先日ニュースで見たニューヨークの医療現場と全く一緒で驚きました!
劇中でこれだけの出来事が現実に起きているので、予見したと言われるのも無理はありません。
ただ!
時代の流れによる性なのかいくつかおかしな点もありまして、そこで個人的にマイナスになってしまいました。
※これから話すのはあくまで一個人の意見なので、正確かどうかは解りません。
まず、劇中で設定されてるウイルスの強さです。
数時間で亡くなるぐらいの強さを持つウイルスがパンデミックを引き起こすのが個人的に引っ掛かりました。
昨今の新型コロナ然り、豚インフル然り、世界中で大流行した感染力が強力なウイルスの殆どは毒素(症状の重さ)がさほど強くありません。
これだけ致死率や毒素が強いとかえって狭い地域にとどまってしまい、パンデミックは起こらないと思うので、少し症状を強くし過ぎてると思いました。
また、「接触感染」を描いていながら、「距離をあける」という行為をしないのも不自然です。
大混乱を起こしてる市民ならまだしも、テレビのスタジオでも近い距離で対談していたので、そこには「ちゃんと離れろよ!」と思ってしまいました。
ただ、そこは今よりも解ってなかった所も多いと思うので不自然な点が見られるのも仕方無いのかなと感じます。
それを踏まえても、この映画のリアルさには絶賛したいです!
この映画を観てますます、自分達が今何をすべきか、どうすれば混乱は防げるのかという事を考えさせられました。
なかなか大変な状況でフラストレーションも溜まりますが、まず自分は今出来ることをこれからもやっていこうと思います。
だからこそ、このレビューを見てる皆さんもどうかお大事に!
今こそ観るべき作品
この時期に観るべき作品
いま、観るべき作品
フィクションだけどリアル
本映画で伝えたい事をざっくりまとめ(ネタバレは無し)
・こういう時は人や物への接触を極力避けましょう
・手洗いはしましょう
・顔を触るのを避けましょう
・念のため、防犯もしっかりしときましょう(日本はまだ比較的大丈夫だろうけど)
・誰が発信した情報かをしっかり確認しましょう
あとは、一応フィクションだから状況に応じて考えて対策しようって感じで。
今観るべき映画である事は間違いない。
この映画にはハッキリとした"主人公"はいない。
色んな立場での視点を見れるのも良い点。
感染の被害にあった者
感染を防ぐ為に奔走する者
感染源を調査する者
治療薬を作ろうとする者
国民に伝える立場の者
混乱に乗じて稼ごうとする者
このような考えで動いてくれる(動いてしまう)人がこの世にはいることを忘れてはいけない。
フィクションだけど、リアルであっても
全然あり得る話。
今だから!
今観ないでいつ観るの
新型コロナウイルスの爆発的な広まりに戸惑いを隠せない2020春にこの映画を知った。
公開当時はあまり評判にならず、それほど評価もされていなかったと聞くが本当に映画の世界が現実になるという事を体験しているのが9年経った今だ。
誤情報、パニックや集団感染。
とにかく触るな、手を洗えと映画の中ですでに言っていた事だったのだ。
「なんか最近この映画が話題になってるな」と思ってこのレビューを見てくれているあなたに今すぐ伝えたいのは
レビューなんてどうでもいいからこの映画を観てくれ。
そして共に考えよう。これからをどうしたらいいのか。
ラストシーンは鳥肌。
私にも、貴方にも起こりうる事だ。
追記
医療現場の人間が発生初期に危険性をどれだけ訴えても深刻に取り合ってもらえない様子や、正体がわからないものに対して軽視してしまう感覚は本当にリアル。日本では略奪や暴動は起きないだろうけど買い占めやパニックはある。
以下ネタバレ含む
3回目にてようやく「アンダーソン社」の因果応報を理解した…
ここは大変映画的。フィクションだと感じさせる安心要素かもしれない。(そうかな?)
コロナ真っ只中に何かの参考になるか鑑賞! 見る前と価値観は変わらず...
こんなことになるなんて・・・
物を捨てられない&ズボラなので、重くて使ってないのに取ってあったJTBのカレンダー。
4月だから表紙と3か月分剥がして使おうかと初めて広げてみましたところ・・・
1月―ハワイ島(アメリカ)
2月―アルベロベッロ(イタリア)
3月―コルドバ(スペイン)、でした。
どれも人の手が入って素晴らしい景観を作っている写真です。いずれもとても美しい。そして、コロナの被害が甚大な国々です。ここの人々はどうしているだろう。
数日前はこういう意識でしたが、もう本当に他人ごとではないです。
さて映画の話です。まさに今観るべき映画。自分達が発生のきっかけを作った新種のウイルスに自分で感染し、知らぬ間に多くの人にも感染させていく。とても怖い。現実世界がこんな状況だから、触った所がアップになる度ドキリとしました。「関係ねー!」と言ってる人たち(流石にもう居ない?)にこそ観て欲しいです。
純粋に作品として考えても、こういうクールな描き方は好みです。まだちょっと足りないと思う所とか、あの人が不倫ってどうよ?とか、黒人が少ないんじゃないかとかはありますが。
剥がしたカレンダーは捨てにくくなってしまったので、終息した美しい街並みをテレビで見るまで畳んで取っておきます。
確かにコロナウィルスパンデミックを予言していたような…
①一番興味深かったのはWHO調査員のマリオン・コティアールが第一感染者を突き止めていくところ。こんな風に調べていくんだ、勉強になった。現実のコロナウィルスはまだ出所は分かっていないけど。②スティーブン・ソダーバーグの演出は淡々としていて変に悲壮感を煽ったりせずに、逆にワクチンが出来て良かった良かったという終わり方でないのも良かった。③情報に煽られて人々がパニックを起こし買い占めやに殺到するところは現実に起こったし、外出禁止令(出すのが少し遅い気はするが)や接触禁止の為家に閉じ籠る様はいま私たちが実際やっていることで現実味たっぷり。④ただ群像劇としては登場人物たちの選び方やキャラクター設定や描きかたには少々疑問。⑤人間が本来タッチすべきでない領域まで開拓すれば遅かれ早かれ未知のウィルスに遭遇するのは避けられないことだし、グローバル化であっという間に世界に拡散することも後追いだか当然の成り行きであったわけだ。
いまの世界そのもの
公開時、豪華俳優の無駄使いって感じでしたが・・・・
昨夜の23時からのNetflixは『コンテイジョン』
2009年の新型インフルエンザ後に作られたリアリティのある映画って感じでしたが、超豪華俳優共演のわりに地味ってのが・・当時の感想です。
でも今観ると描写が、現実のTVで流れる映像とビックリするくらいリンクしてて焦る。。。
コロナも、この映画と同レベルで収束する事を願うしかない。
キャストも超豪華なので、不要な外出は避けてVODで観て、現実を受け止めないと(;o;)
リアルな映画
全176件中、101~120件目を表示










