コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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リアリティの塊
2011年11月に見た時の感想をブログからコピペ。
『猿の惑星 創世記』の続編として観ると面白い。
未知のウイルスが世界に蔓延し、劇的な物語も超展開もなく、淡々と情況を描いている。
基本的に、パニックに翻弄される人々の群像劇で、ウイルスのワクチンっぽいものが効くかもしれないで話は終わりの、すげー尻切れトンボ感。
もしSARS(サーズ)や豚インフルエンザが最悪の予想通りに、人間に猛威を奮ってたらこうなってたかも、というシミュレートフィルムとしてはリアリティの塊だった。
感染源になった女(女房)の旦那、しかも浮気され他の男に寝取られたものの、都合よく何故か新ウイルスに抗体をもつだけのでくの坊を、マット・デイモンが熱演。
頭の悪い臆病者を演じさせたら、マット・デイモンの右に出る役者はいないんじゃないかな?
マット・デイモンを見て楽しむには、最良の映画でした。
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2020年4月 再鑑賞
新型コロナウイルスの影響下の世界で観なおすと、背筋が凍りました。
食料の買い占め、略奪と暴動化、陰謀論者によるデマの蔓延、マスクをしないで咳をする無神経な人間、回収されないゴミ、インチキなホメオパシーの出現、そして正しい情報を信じず暴徒化…
なかなかの未来予言図。
いや、過去の様々な伝染病のデータから、ここまでのリアリティが生まれたのであろう。
一応、ワクチン開発が急ピッチで行われたという展開だったが、かなり偶発性が高く現実的じゃなかった。
また、今ならなぜああいう終わり方だったのかもわかりました。
「確実にワクチンが効くとは限らない」し、「変異して新しい病気は生まれるイタチごっこ」なのだなぁ、と。
未知のウイルスの接触感染の連鎖。
この映画を観た後はもう、何処にも触れられなくなるくらいの恐怖。パンデミックによる医療崩壊、買い占め、暴動とまるで未来を予言していた様。
皆が普通に生活をし、旅行を楽しみ、人と会い、そして家に帰る。、、、と同時に大事な家族を感染させてしまう。
前半はただただ世界にウイルスが広がっていく。その現実をWHO&CDCの目線で思い知り、手の打ちようがない無力さを味わされる。まさに今の新型コロナウイルスと錯覚してしまう。
人間の良い部分も悪い部分も、それぞれの登場人物がそれぞれ演じており、思惑や正義感、家族愛が交錯する。
あともう10分程度のエピローグがあれば、、、と思ったが、タイトル通りのエンディング。何故オープニングがあの時からだったのか、喉に詰まった何かを『スッ』と飲み込めた様な、2時間を納得させる終わらせ方も秀逸。
今がまさにそうだが、今後も確実に起こりえる。全ての人に、今、観てもらいたい映画。2011年公開という驚きに☆+1。
個人的には、悪者に制裁を与えて欲しかった(笑)
リアルコロナ
何よりもいま観るしかない映画
コロナウイルス対応を地で行く作品
マット・デイモンと大和田獏さんがかぶった
ウィルス感染の経緯
コロナ騒ぎ真っ最中の日本から
今、ソダバーグ監督はどんな気持ちでいるのか
鳥肌が
フィクションが現実になる時
"コンテイジョン"、直訳で「接触感染」
この言葉が昨今の大混乱を起こしていると考えると、やはり恐ろしいです。
この世界情勢の中で「リアルだ」と話題を呼んでいる本作。
確かに想像以上にリアルでした!
この映画が作られたのは2011年なので、時系列で言うと豚インフルが大流行した後に作られた映画ということですね。
パンデミックで世界中の様子を描いていており、そこで繰り広げられる登場人物達の群像劇で描かれているため、主人公に相当する人物は複数います。
マット・デイモン演じる、妻が感染したことでパンデミックに巻き込まれる夫。
ローレンス・フィッシュバーン演じる、ウイルスの原因を究明しようとするCDCの医師。
ジュード・ロウ演じる、ウイルスの陰謀論を唱えるジャーナリスト。
マリオン・コティヤール演じる、香港に派遣されたWHOの疫学者。
以上の4人の視点から、ストーリーが展開されていきます。
その一人一人の行動がそれぞれの役割が解りやすく与えられていて、ストーリーが全くごちゃごちゃになっていませんでした。
マット・デイモンは我々一般人視点の人物で、彼の視点から市民の行動が描かれているのが面白いです。
また、ローレンス・フィッシュバーンはウイルスの原因を探り、マリオン・コティヤールはウイルスの出所を突き止めていきます。
そして、ジュード・ロウはブログに「これで病気が治る」というデマを拡散し、市民から英雄視されながらも大混乱を引き起こしてしまいます。厄介なキャラクターですが、こういう人が実際にいると思うと非常に興味深いです。
また、グウィネス・パルトロー演じるマット・デイモンの妻がウイルス感染し発症した際の状況があまりにもリアルで、凄く怖かったです。
凄いのは、パンデミックになった後の人々が起こす行動と感染が広がるプロセスのリアルさですね。
パンデミックによって混乱が生まれ、人々が落ち着いた行動が取れなくなるのもリアルです。
アメリカでも日本でも昨今のコロナによって買いだめが起きていて、アメリカでは銃等がそれに合っているので「なんで?」とは思ってたのですが、原因がこの映画を観て理解できました。
本当に恐ろしいです…
後半の方で、病院の現状が出てくるのですが、先日ニュースで見たニューヨークの医療現場と全く一緒で驚きました!
劇中でこれだけの出来事が現実に起きているので、予見したと言われるのも無理はありません。
ただ!
時代の流れによる性なのかいくつかおかしな点もありまして、そこで個人的にマイナスになってしまいました。
※これから話すのはあくまで一個人の意見なので、正確かどうかは解りません。
まず、劇中で設定されてるウイルスの強さです。
数時間で亡くなるぐらいの強さを持つウイルスがパンデミックを引き起こすのが個人的に引っ掛かりました。
昨今の新型コロナ然り、豚インフル然り、世界中で大流行した感染力が強力なウイルスの殆どは毒素(症状の重さ)がさほど強くありません。
これだけ致死率や毒素が強いとかえって狭い地域にとどまってしまい、パンデミックは起こらないと思うので、少し症状を強くし過ぎてると思いました。
また、「接触感染」を描いていながら、「距離をあける」という行為をしないのも不自然です。
大混乱を起こしてる市民ならまだしも、テレビのスタジオでも近い距離で対談していたので、そこには「ちゃんと離れろよ!」と思ってしまいました。
ただ、そこは今よりも解ってなかった所も多いと思うので不自然な点が見られるのも仕方無いのかなと感じます。
それを踏まえても、この映画のリアルさには絶賛したいです!
この映画を観てますます、自分達が今何をすべきか、どうすれば混乱は防げるのかという事を考えさせられました。
なかなか大変な状況でフラストレーションも溜まりますが、まず自分は今出来ることをこれからもやっていこうと思います。
だからこそ、このレビューを見てる皆さんもどうかお大事に!
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