コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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キューブリック感あり。
忘れ去られてはいけない映画
ある雑誌で、「コロナの渦中の現在、観るべき映画」とのコラムの中で、この映画を紹介していたので、早速見ました。でも見て冒頭数分で、「この映画、前に見た事がある」って気づきました。しかし中身は、まったく覚えていなく。あまり印象に残っていなく、ウィルス問題なんて、アフリカやその他の発展途上国の問題で、私達にはまったく起こりえない問題って思っていたんでしょうね。
でも今、コロナ問題で、世界の中の全ての情勢が変わってしまった中、この映画を観ると、ものすごくウィルスの脅威を痛感しました。ほんの一瞬の不注意さが、一人に感染し、2週間もしたら、数百万人に感染してしまう。容赦なくどんな人にもウィルスは、襲いに来る。そのウィルスを倒そうと、病院、避難所など、自分も感染してしまうかもしれない不安の中で働く医者、看護婦、技術者その他関係者の方達には、本当に敬意をはらいたいです。その点が非常にこの映画から感じました。
今のコロナ問題、いつ終息するのか、まったく未知ですが、2度とこのような事が起きないよう、生きていかなければいきませんよね。
最後に、この映画を忘れてしまっていた自分を恥じると共に、これからは、一人の映画マニアとして、一人でも多くの人に、この映画を伝えていきたいと思います。
とても良い映画
スティーブン・ソダーバーグ監督、2011年製作のアメリカ映画。
2020年のコロナ禍の今、この作品に描かれている内容はただただ恐ろしい。
それは、"たった"9年前に、映画の中で作られた架空の世界が、今私たちが実際に経験している現実世界と何ら変わりがないからだ。
そして、驚いた事に、この作品の中で予測されたパンデミックの世界は、2020年の"コロナ感染"の事を、まるでタイムマシンか何かで見て来たかの如く、予測されるであろう事象について、ことごとく予言し当てている(これは単に、製作者側のリサーチ力が優れているのでしょう)。
*ジュード・ロウの役回りは、今この"現実"を生きている我々には、それこそやや滑稽に映ってしまうが、ワイドショー的なネタに群がり信じ込み、狂気する愚かな我々への警鐘となっている。
野味の結果
よく知らないがコウモリはウィルスにたいする抗体をもっている。
しくみは解明されていないが多数のそれを保有しながら生きられるのだそうだ。
英語圏のツイッターやreddit等でバイラルとなった路肩看板がある。
Whoever said one person can't change the world never ate an undercooked bat.
ひとりでは世界を変えられないと言ったひとは決して未調理のコウモリを食べなかった。とは、意訳すると、生コウモリを食べりゃ世界を変えられる。という感じだろうか。アイロニカルだが事実だった。奇食は人類を滅亡させることができる。
ウィルスは自然界に遍在しているが、人間がそれを取り込むまでは脅威にならない。
──あくまで素人の理解だが。
だから獣からヒトへの感染がおそろしい。鳥インフルがなぜあれほどけたたましく警世されたのか、今となれば分かる。
これ(新型コロナウィルス)が、どこで、なぜ、どのようにして、はじまったのか、わからないが、春節に野味のようなことをしていると、獣が保有しているウィルスが、ヒトへ感染する可能性がある。
きっと、だれかが、undercooked bat(のようなもの)を食べたのである。それが大海の一滴でも、はびこる。はじまりは点である。小さな傷のあるりんごが腐敗する様子を高速早回しした映像があるが、そのりんごを地球に置き換えたようなことが、じっさいにおこった。
個人的には食べることが攻撃になりうることをはじめて知った。
しかし映画内のウィルスのスピードや感染力や致死率は、現実の新型コロナウィルスより、高い。映画は現実より、深刻である。
映画は、映画にするために、恐怖が描かれている。
ところが、映画より弱い新型コロナウィルスでも、恐怖をあおられた人たちが感染者を誹謗中傷している──というニュースがあがってくる。それらの人々の、想像もできない低い沸点は、映画以上の恐怖だ。
一方で、おびえすぎだと主張する著名人たちもいる。なにをそんなに怖がっているの?──という余裕、および庶民への嘲弄をみせる人たちである。
ところで。その両極──感染者差別をするような恐慌を感じている人々、風邪みたいなもんだと反密政策に抗う人々、その二者のあいだで、まともな一般庶民は、これ(新型コロナウィルス)を、軽視してもいないし、重視してもいない。怖がっているわけでもなければ、怖がっていないわけでもない。仕事や賃金が減ったことを嘆いているだけである。いったいいつまで続くのかと、手持ち金と動向を、見比べているだけ、である。低所得者層のわたしはてきとうなものを和えるパスタはもうこりごりである。禍が終わったら300円くらいのおごったレトルトで和えたい。
Kate Winsletが亡くなるのが辛かったが、主役格が亡くなるところに、この映画の鋭さがある。現実にも著名人が亡くなっており、分け隔てない罹患を、克明に監修していると思った。
また、感染経路を絵解するラストシークエンスで、豚をさばいた手をいいかげんに拭って握手を交わすシーンがある。禍にないときは何でもなかったが、この禍のさなかに再度それを見たわたしはおもわず「ああっ!」と叫んで遮二無二手を洗った。
まるで今のコロナを予言しているような
三大女優
2011年の作品ながら、コロナウイルスの蔓延に伴い、にわかに最注目されている本作品。感染者が触ったものにズームする手法は今ならば誠に身につまされる。ソーシャルディスタンス、クラスター、自粛、食料不足、ネットの偽情報等、現実世界が追従しているかのような出来事が次々と起こり、目を離せない。
豪華俳優陣には驚かされる。マリオン・コティヤール、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウのアカデミー女優の演技は凄まじい。中でもグウィネス・パルトロウ。わずか数分の登場にも関わらず(よく受けたな)、目に焼き付くような演技を見せる。マット・デイモン、ジュード・ロウの男優陣もさすが。コロナが無くても要チェックの1本。
今、生き延びるために、是非、観ておくべき映画だと、痛感しました
リアルなシチュエーション
何度見ても素晴らしい
これまでも何度も見てますが、コロナウイルスで改めて話題になり、dtvで家族と再度鑑賞。この映画が2011年に作られていたことに驚きます。2020年のいまも映画と変わらずパニックになる社会を見て、この映画を見ると本当に共感できる場面が続出で違う意味で怖かったです。最後のオチ?もとても納得。こういう構成は賛否両論あるかもだけど私は好きです。
今コレを観ていられる幸せ
経験値はその時だけ
豪華キャストが裏目な作品かも…
リアル感が凄い!
今、世界全員が観るべき映画
ウイルスの拡散の仕方、手洗いの重要性、医療現場の緊迫感、人のおろかさ、情報の不確かさ、慎重なジャーナリズムが手軽な情報発信にかき消される様。
リアルタイムで起きている「ウイルスの脅威」「感染の広がり方」が、見える化されて、毎日情報番組を見るより104分これを見るだけで、だいぶ勉強になります。
9年前に観た記憶もあいまいで、(よくできた映画だなぁ)くらいにしか感じていなかったはずですが、今見ると(なんとよく調べられていて、描写が素晴らしいことか)と感じた。
映画館に人が密集するので、再上映して人を集める…なんて現実的ではないし、映画のコンセプトとも外れてしまうのでできませんが、今年のアカデミー賞でもいいと思う。
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