コンテイジョンのレビュー・感想・評価
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キューブリック感あり。
大味な事態を力まず撮る。 感染を微妙に先回りして撮るスピード感。 恐いケイト・ウィンスレットに思い切り叱られたい。 地球たる広い密室で狂う人(類)への冷徹な視座(シャイニング)、露光過多の清潔空間に棒立ちの防護服(2001年)にキューブリック感あり。 傑作。
忘れ去られてはいけない映画
ある雑誌で、「コロナの渦中の現在、観るべき映画」とのコラムの中で、この映画を紹介していたので、早速見ました。でも見て冒頭数分で、「この映画、前に見た事がある」って気づきました。しかし中身は、まったく覚えていなく。あまり印象に残っていなく、ウィルス問題なんて、アフリカやその他の発展途上国の問題で、私達にはまったく起こりえない問題って思っていたんでしょうね。 でも今、コロナ問題で、世界の中の全ての情勢が変わってしまった中、この映画を観ると、ものすごくウィルスの脅威を痛感しました。ほんの一瞬の不注意さが、一人に感染し、2週間もしたら、数百万人に感染してしまう。容赦なくどんな人にもウィルスは、襲いに来る。そのウィルスを倒そうと、病院、避難所など、自分も感染してしまうかもしれない不安の中で働く医者、看護婦、技術者その他関係者の方達には、本当に敬意をはらいたいです。その点が非常にこの映画から感じました。 今のコロナ問題、いつ終息するのか、まったく未知ですが、2度とこのような事が起きないよう、生きていかなければいきませんよね。 最後に、この映画を忘れてしまっていた自分を恥じると共に、これからは、一人の映画マニアとして、一人でも多くの人に、この映画を伝えていきたいと思います。
とても良い映画
スティーブン・ソダーバーグ監督、2011年製作のアメリカ映画。 2020年のコロナ禍の今、この作品に描かれている内容はただただ恐ろしい。 それは、"たった"9年前に、映画の中で作られた架空の世界が、今私たちが実際に経験している現実世界と何ら変わりがないからだ。 そして、驚いた事に、この作品の中で予測されたパンデミックの世界は、2020年の"コロナ感染"の事を、まるでタイムマシンか何かで見て来たかの如く、予測されるであろう事象について、ことごとく予言し当てている(これは単に、製作者側のリサーチ力が優れているのでしょう)。 *ジュード・ロウの役回りは、今この"現実"を生きている我々には、それこそやや滑稽に映ってしまうが、ワイドショー的なネタに群がり信じ込み、狂気する愚かな我々への警鐘となっている。
野味の結果
よく知らないがコウモリはウィルスにたいする抗体をもっている。 しくみは解明されていないが多数のそれを保有しながら生きられるのだそうだ。 英語圏のツイッターやreddit等でバイラルとなった路肩看板がある。 Whoever said one person can't change the world never ate an undercooked bat. ひとりでは世界を変えられないと言ったひとは決して未調理のコウモリを食べなかった。とは、意訳すると、生コウモリを食べりゃ世界を変えられる。という感じだろうか。アイロニカルだが事実だった。奇食は人類を滅亡させることができる。 ウィルスは自然界に遍在しているが、人間がそれを取り込むまでは脅威にならない。 ──あくまで素人の理解だが。 だから獣からヒトへの感染がおそろしい。鳥インフルがなぜあれほどけたたましく警世されたのか、今となれば分かる。 これ(新型コロナウィルス)が、どこで、なぜ、どのようにして、はじまったのか、わからないが、春節に野味のようなことをしていると、獣が保有しているウィルスが、ヒトへ感染する可能性がある。 きっと、だれかが、undercooked bat(のようなもの)を食べたのである。それが大海の一滴でも、はびこる。はじまりは点である。小さな傷のあるりんごが腐敗する様子を高速早回しした映像があるが、そのりんごを地球に置き換えたようなことが、じっさいにおこった。 個人的には食べることが攻撃になりうることをはじめて知った。 しかし映画内のウィルスのスピードや感染力や致死率は、現実の新型コロナウィルスより、高い。映画は現実より、深刻である。 映画は、映画にするために、恐怖が描かれている。 ところが、映画より弱い新型コロナウィルスでも、恐怖をあおられた人たちが感染者を誹謗中傷している──というニュースがあがってくる。それらの人々の、想像もできない低い沸点は、映画以上の恐怖だ。 一方で、おびえすぎだと主張する著名人たちもいる。なにをそんなに怖がっているの?──という余裕、および庶民への嘲弄をみせる人たちである。 ところで。その両極──感染者差別をするような恐慌を感じている人々、風邪みたいなもんだと反密政策に抗う人々、その二者のあいだで、まともな一般庶民は、これ(新型コロナウィルス)を、軽視してもいないし、重視してもいない。怖がっているわけでもなければ、怖がっていないわけでもない。仕事や賃金が減ったことを嘆いているだけである。いったいいつまで続くのかと、手持ち金と動向を、見比べているだけ、である。低所得者層のわたしはてきとうなものを和えるパスタはもうこりごりである。禍が終わったら300円くらいのおごったレトルトで和えたい。 Kate Winsletが亡くなるのが辛かったが、主役格が亡くなるところに、この映画の鋭さがある。現実にも著名人が亡くなっており、分け隔てない罹患を、克明に監修していると思った。 また、感染経路を絵解するラストシークエンスで、豚をさばいた手をいいかげんに拭って握手を交わすシーンがある。禍にないときは何でもなかったが、この禍のさなかに再度それを見たわたしはおもわず「ああっ!」と叫んで遮二無二手を洗った。
まるで今のコロナを予言しているような
感染源や対策方法など、現実とほぼ変わらない、コロナが始まる前にこんな映画を作っていたかと思うと驚きです。ワクチンも治療薬もない病気が世界的に感染すると、どんな世界になるのか、もはや想像ではない現実に起きている事が、この映画では本当に良く描かれている。
三大女優
2011年の作品ながら、コロナウイルスの蔓延に伴い、にわかに最注目されている本作品。感染者が触ったものにズームする手法は今ならば誠に身につまされる。ソーシャルディスタンス、クラスター、自粛、食料不足、ネットの偽情報等、現実世界が追従しているかのような出来事が次々と起こり、目を離せない。 豪華俳優陣には驚かされる。マリオン・コティヤール、ケイト・ウィンスレット、グウィネス・パルトロウのアカデミー女優の演技は凄まじい。中でもグウィネス・パルトロウ。わずか数分の登場にも関わらず(よく受けたな)、目に焼き付くような演技を見せる。マット・デイモン、ジュード・ロウの男優陣もさすが。コロナが無くても要チェックの1本。
今、生き延びるために、是非、観ておくべき映画だと、痛感しました
現在のコロナの状況とあまりにも酷似していて、これは、凄いもの観た、そう感じました。 クラスターだとか、ワクチンに関しては、全く再現しているかのごとく。 特に感じたのは、マスコミがいかにいい加減なことをしているかということ。 それから、専門家も玉石混淆で、信用できない専門家がいかに多いかということ。 ワクチンが出来るまでは、密を避け、手洗い消毒を怠らず、ひたすらパニックにならず冷静に対処すること、基本をしっかりと教えられた、そんな大切なことを再認識する素晴らしい映画でした。
リアルなシチュエーション
劇的なドラマというより、実際にパンデミックが起こったときの、リアルなシミュレーションという感じの脚本。 さすが、ソダーバーグ監督。余計な脚色をしない。 結論としては、発生したらどうしようも無い、ということ。身も蓋も無いけど。 ワクチン作るまでどう耐えるかだが、おそらくこの映画(シミュレーション)通りのことが起こるだろうな。。 「二十世紀少年」で浦澤直樹氏も描いてたが。 仮にこういう事態が起きたとしても、最後まで人間らしくありたいものです。
何度見ても素晴らしい
これまでも何度も見てますが、コロナウイルスで改めて話題になり、dtvで家族と再度鑑賞。この映画が2011年に作られていたことに驚きます。2020年のいまも映画と変わらずパニックになる社会を見て、この映画を見ると本当に共感できる場面が続出で違う意味で怖かったです。最後のオチ?もとても納得。こういう構成は賛否両論あるかもだけど私は好きです。
今コレを観ていられる幸せ
新型コロナによる世界的パンデミックが起こり、映画と現実の境界線が曖昧になるような感覚を味わう事があるなんて。 この作品を今観られることに心で本当に心を動かされる作品。そして、あらためて、デマの怖さや自制心の重要性を思い知らされる。 「集まれる日が来たら披露宴を」ここも現実的なんだよなぁ。さて、日本でも誰が初めにワクチンを打つことになるのか、とても楽しみですね。 それにしてもアメリカ人はマスクしないねぇ。
経験値はその時だけ
今のCOVID-19とは比べ物にならないほどの速さで世界中に感染してしまうウィルス たまたまレンタル屋で見つけてしまい見ずにはいられなくなりました リアル社会ではゆっくりとこの映画のようになって行く過程が綴られていて非常に興味深い作品です 2011年の作品、もう9年もたつのですね 映画ですら問題点がこれほど明確に提示されているのに現実には上手く機能しない事ばかりなのが逆に作り物のB級作品のようでおかしいやら情けないやらです 実際がそんなものなのでしょうね それじゃ戦争もなくならないわけだ
豪華キャストが裏目な作品かも…
コロナ絡みで観直してみた。 確かに、今のコロナ騒動に酷似していて、数年前からこの手の題材はあったんだなと感じた。Day2から始まるストーリーはエンディングでシッカリとDay1へと繋がり、無理はあるものの、一応体裁は整えた感じがする。 ただ、個人的にはマット・デイモンもジュード・ロウもストーリーに全く必要ないな。 フィッシュバーンにケイト・ウィンスレット、マリオン・コティヤール、グウィネス・パルトローの三大女優競演で充分だ。
リアル感が凄い!
この時期に観たのもあってなのかリアル感はかなり高め。 以前観たダスティン・ホフマンさんの類似したウィルス系の作品はエンタメ度が高めだった印象。 一方、本作はそれとは違いリアル感を重視した作品だった感じ。 徐々に感染者が増える中、暴動も起こるシーンは日本では考えられないけど他国ではありそうな光景。 バスの手すり、グラス、コイン等を何気なく触ってしまう映し方が生々しい。 今の我々への先読みした注意喚起のメッセージなのかもしれません。 エンタメ度が低めなのが逆に本作を盛り上げていた感じ。 でもダスティン・ホフマンさんの作品の方が自分好みかなぁ。 料理した後はちゃんと手を洗わないとですね( ´∀`)
今、世界全員が観るべき映画
ウイルスの拡散の仕方、手洗いの重要性、医療現場の緊迫感、人のおろかさ、情報の不確かさ、慎重なジャーナリズムが手軽な情報発信にかき消される様。 リアルタイムで起きている「ウイルスの脅威」「感染の広がり方」が、見える化されて、毎日情報番組を見るより104分これを見るだけで、だいぶ勉強になります。 9年前に観た記憶もあいまいで、(よくできた映画だなぁ)くらいにしか感じていなかったはずですが、今見ると(なんとよく調べられていて、描写が素晴らしいことか)と感じた。 映画館に人が密集するので、再上映して人を集める…なんて現実的ではないし、映画のコンセプトとも外れてしまうのでできませんが、今年のアカデミー賞でもいいと思う。
2020年、現実世界では、どさくさに紛れて覇権を握ろうと動く国が恐怖
20036.公開当初は、感染を暗示する表現、ラストで明かされる一日目等、脚本の面白さに惹かれた。2020年、改めて鑑賞。報道で見たような映像が繰り広げることに驚く
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