「正に予言の書です SFではなく、現実の題材として取り扱われるものになっていること そこが一番恐ろしいことなのかも知れません」コンテイジョン あき240さんの映画レビュー(感想・評価)
正に予言の書です SFではなく、現実の題材として取り扱われるものになっていること そこが一番恐ろしいことなのかも知れません
現在2020年5月7日です
新型コロナウイルス禍は収まらず緊急事態宣言は昨日で終わる筈だったのに5月末まで延長されました
先ほど厚生労働省は国内初の治療薬を承認したとのニュースが流れました
まるで本作と現実の時間が重なったようなニュースです
ようやく今話題沸騰の本作を観ることができました
長らく貸し出し中が続いてなかなか観ることが叶いませんでした
それ程までに今沢山の人が観て、再評価されている作品です
まるで本作は今年撮影したかのようです
ついこの最近ニュースで聴いたり視たりした話題、単語、光景がそのまま映画となっているのです
復活の日、感染列島、本作
どれも身をよじる怖さです
しかし本作は既に経験してきたことを観ている感覚であることが空恐ろしいことです
冒頭の咳、カードを渡す、手すりをもつ、ファイルを置く、コップを置く、バスの吊り輪を持つ
何のことのないシーンが持っているその意味を私たちは全て恐怖のシーンであると理解しているのですから
全てナイフのきらめきなのです
これこそSFが取り扱う題材でした
それがSFではなく、現実の題材として取り扱われるものになっているのです
そこが一番恐ろしいことなのかも知れません
これからの展開も本作の予言の通りになるのかも知れません
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