「今を予測していた」コンテイジョン bunmei21さんの映画レビュー(感想・評価)
今を予測していた
映画館が閉鎖されているため、Huluで鑑賞。Huluの洋画ランキングも、現在1位となっていました。
この作品は、今、私達が突きつけられている新型コロナウィルスによる感染の世の中を、正に予測していたかのような内容。
中国・香港で発症者が出て、死亡率20%以上の新型ウィルスが世界的に蔓延。感染経路も手すり、ドアノブ、空気感染となかなか特定できなく、抗ウィルス剤もない状況。コウモリが原因らしく、症状も、咳き込みから始まり、発熱、痙攣発作の症状から死に至る感染症。
市民生活においても、マスク不足、医療崩壊が起こり、学校や街の封鎖、濃厚接触者の隔離し、物資の買い占めから暴動、そして、軍隊まで導入されて…。
これだけ、現在の新型コロナと同じ内容が、10年近く前に映画化されていたのには、驚きで、ニュース映像を見ているような感覚でした。それだけに、新型ウィルスが発症すれば、映画でもこれだけリアルに予測できていたのも確かです。
既に、発症原の中国は自粛が解かれているし、韓国も下火になっている。それなのに、まだ自粛を延長し、商店や中小企業への補償もハッキリしない日本。今回の日本政府の対応は、先の見通しが、あまりに甘いのは否めないかも。
本作は、ウィルス感染の恐ろしさと共に、マット・デーモンやローレンス・フィッシュバーン、ジュード・ロウ、グウィネス・パルトロー、ケイト・ウィンスレット等、主役を張れる豪華俳優陣によって、感染が広まる世の中で、抗ウィルス剤の開発を巡る私欲や様々な立場に立つ人々の、人間模様も色濃く描かれています。
改めて、一日も早く、新型コロナウィルスの終息を、願わずにはいられませんでした。
国内致死率が30代以下0.1%以下、40代0.4%、50代1.0%、60代4.7%、70代14.2%、80代以上28.3%らしいのですが、人類半減化計画もしくは高齢者の口減らしなんて都市伝説も、妙に上級な人種なら実際にやりかねないところが下々の民からしたらおそろしやですね。