「リアルな分、ドキュメンタリー的な映画になったように感じます。」コンテイジョン よしさんの映画レビュー(感想・評価)
リアルな分、ドキュメンタリー的な映画になったように感じます。
未知のウィルスによるパンデミックに、奔走する人々を描いた群像劇。
Wikiによると専門家からも助言を得ているようで、非常にリアルに感じられる緊迫感のある作品です。
ただ、リアルと感じられるが故に、ややドキュメンタリー的な要素が強く、ストーリーとしての面白みに欠けるようにも思えました。群像劇として描かれていますが、主人公を中心にした展開の方がストーリー的な面白さも現せたのではないでしょうか?
ラスト。マッドデイモンが階下に降りると、娘と彼女のボーイフレンドが静かに踊っているシーンがあります。大きな悲しみの対比として、薄日のような明るさを描いたとても良いシーンでした。
映画とは別の話ですが、ネットリテラシーについて。この映画には陰謀論をまき散らすブロガーが出て来ますが、非常に恐ろしい存在ですね。災害の度に、ネットでのデマが問題になります。そして歴史を紐解くと、関東大震災の際にデマにより朝鮮人が多く虐殺されています。コロナウィルスに対するネットのヒステリックな書き込みをみると、そのような危険性がより高くなっているわけで、その恐ろしさをもっともっと知る必要があると感じました。
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