劇場公開日 2011年11月12日

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コンテイジョンのレビュー・感想・評価

全232件中、1~20件目を表示

3.5考証の確かさが生んだ予言的作品

2020年4月28日
Androidアプリから投稿

 新型コロナが席巻する前に観賞していたら、地味目のディザスター映画以上の感想は出てこなかったかもしれない。映画の感想というものは本当に主観的で、流動的だ。

 現実の感染拡大を目撃した今見るからこそ、この映画の物語展開が考証され尽くしたものであることを肌で感じることが出来る。
 不特定多数が触るドアノブやカジノのチップの不気味さ、無防備な若者の(感染予防的な意味での)危うさ、非医学的な治療法を喧伝するインフルエンサーの厄介さや大衆パニックの怖さ、そして疫病との闘いには一発逆転のドラマチックな展開も傑出したヒーローもおらず、勧善懲悪もないこと。
 非現実的な煽りをしなくても、これらを正確に描くことが十分作品の迫力になる。

 ちなみにYouTubeのギャガ公式チャンネルに、マット・デイモンとケイト・ウィンスレットの感染予防啓発動画が公開されている。
 映画のラストとこの動画を見て、手洗いの励行と顔を触らないようにすることを改めて固く心に誓った。

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ニコ

2.5マット・デイモンのスターのオーラ消去に驚愕

2012年4月7日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

興奮

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しんざん

4.0他者と関わらずして、感染は絶ちきれない

2011年11月23日
フィーチャーフォンから投稿
鑑賞方法:映画館

怖い

興奮

知的

突如謎のウィルスが蔓延し、日常生活はもろく崩れ去る。買い占め、車の長い列、情報の錯綜…は、3月の震災を思い出さずにはいられなかった。時期が時期なら、公開も危ぶまれたかもしれない。ある程度冷静に観ることが可能な時期に出会えて幸運だった。
安直ながら、やっぱり比べたくなってしまうのは「感染列島」。また、他のディザスタームービーと比較しても、家族愛や恋愛讃歌に逃げず、冷静に事態を追う視点を貫いている点は出色と感じた。
様々な立ち位置のキャラクターが登場する中、市民代表マット・デイモンが抱える矛盾は特に忘れ難い。彼は、物語を突き動かすことなく、否応なしに感染の渦に巻き込まれ、ただただ逃げ惑う。そんな「その他大勢」の生々しいドラマが、さりげなく随所に盛り込まれている。感染を恐れる彼は、娘の交際相手へ過剰な危機感をむき出しにし、指一本触れさせまいとする。その一方で、食糧の奪われた見ず知らずの女性には、救いの手をさしのべる。それには、ワクチン開発に力を持つ研究所長(ローレンス・フィッシュバーン)の「個人的な」行動以上に、はっとさせられた。危機的状況では、何が善で何が悪かなど容易に判断を下せないし、ゆらがぬ信念なども存在しない。むしろ、一瞬のひらめきや直感が、大きく物事を動かすのではないだろうか。
そして、感染そのものにも、矛盾があることを映画は指摘する。感染を絶つには、感染経路となる他者との関わりを微細に至るまで絶ち切らねばならない。一方で、感染から逃れ、ウィルスを克服するには、他者への多様な関心、たくさんの人の膨大な労力と苦悩が不可欠なのだ。感染経路の調査、治療、ワクチンの開発、市民生活の維持…。どれも独力ではなし得ない。そんな中、野心家のフリーライター(ジュード・ロウ)がブログで独自に情報を発信し、事態が急速に混乱していくさまは空恐ろしい。そして、孤高を気取る彼もまた、大衆にすり寄り、情報を操ることで、結局は「事態に踊らされている」一人である、という無自覚な矛盾をはらんでいる。
映画中の出来事は、日常から決して遠いものではない。私たちは日々自分の顔に触れ、様々なドアノブに触り、たくさんの他者とすれ違う。観終えてから時間が経つほどに、じわじわと効いてくる作品だ。

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cma

4.0ウイルスより怖い“恐怖の感染”を予見した慧眼

2020年4月30日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

2011年の「コンテイジョン」と95年の「アウトブレイク」を改めて鑑賞し、後者の着想となった94年のノンフィクション本「ホット・ゾーン」(80年代に起きた米国本土初のエボラウイルス感染とその制圧作戦に迫る)も読んだ。2002年のSARS流行を考え合わせると、感染スリラーの秀作2本はいずれも実際のパンデミックを踏まえて虚構の中のリアルさを高め、ウイルスが蔓延する世界における人間の行動と心理をシミュレートすることに成功したと言えよう。

本作の妙味は、偽情報で読者のパニックを煽り名を上げ儲けようと企むブロガーの存在だろう。未知のウイルスを前に専門家の間でも意見が分かれ、著名人や識者が勝手なことを言い、国民どころか為政者まで右往左往しているのが今の世界の現実だ。インフルより致死率の低いコロナへの恐怖で経済が失速し、感染による死者を上回る自殺者を出すなら、真に怖いのは恐怖の蔓延ということになる。

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高森郁哉

4.5映画と現実が、いま取っ組み合いをしてるんだと思う。

2020年4月29日
PCから投稿

新型コロナでにわかに再注目を浴びることになった本作。ソダーバーグが評価されることはもちろんだが、ソダバと一緒にいくつもの実話にひねったアングルでアレンジしてきた脚本のスコット・Z・バーンズの功績も大きいんじゃないか。とにもかくにも、豪華オールスターキャストがウイルスの蔓延のせいでいとも簡単に死んでいく。そのウイルスの無差別攻撃の凄みが、いま世界中が身にしみて感じられるようになったし、映画のクオリティは変わらないのに、作品の異様な迫力も2倍3倍に感じられるようにもなった。現実世界ではこの危機に瀕して日本政府は『シン・ゴジラ』みたいな対応はできなかった。果たして『コンテイジョン』に追いつけるか、追い越せるか、それとも足元にも及ばないのか。映画の現実とのレースが現在進行中という、不謹慎だが得難い機会を目にすることになるのだなあ。

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村山章

3.5Near Sci-Fi Blockbuster that Has Become Real too Soon

2020年4月20日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

興奮

知的

A decade ahead of its time, Contagion hits all the notes of the breakdown of an epidemic to complete relevance. While the disease in the film is a deadlier version of what we got with COVID-19, it's missing the high stakes of a Donald Trump leader of the free world, exhuming the feeling of a real-life dystopian nightmare. Conclusively it is more of a cautionary tale than probably intended.

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Dan Knighton

4.0豪華キャストがかすむ程の…

2025年10月4日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

驚く

斬新

2011年公開のパンデミックを描いた傑作。
初めて見た時は、ある意味楽しめたが正直地味な印象の作品だった。が、コロナウイルスのパンデミックを経験した後で見ると、ほとんどが現実に起こってて驚かされる。
コロナ前とコロナ後では、大きく印象が異なる作品ですわ。

公開当時は豪華キャストが話題だった気がするけど、その豪華キャストがかすむ程、今見ると凄い内容です(^^)b

ラストにはちゃんと、ありえそうな原因まで見せてくれて、スッキリ(^^)b

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n.yamada

3.5実体験との比較

2025年8月23日
スマートフォンから投稿

驚く

コロナ禍を予見していたかのような映画!
ワクチンを全世界の人に接種するとか無理だろ〜と思ったけど、現実にやったんだよな、と...

パニック系を期待してたら静かなヒューマンドラマでちょっと予想と違ったけど、これはこれでありかも?

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Hej

4.0良い映画。

2025年8月9日
PCから投稿

泣ける

知的

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mysha

3.0感染症パニックまるで

2025年6月11日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

感染症のパニックものだが、面白いかと言われると分からない。まるで今の世の中を見ているようで、現実味を帯びすぎてて観て後悔した。収束してから観ればまた違う印象なんだろうと思う。物語はグウィネス・パルトローの咳から始まり、あっけなかった。キャストは他にマット・デイモン、ジュード・ロウ、ケイトウィンスレットと豪華。

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ゆうき

4.0キレ味抜群の社会派スリラー

2025年4月20日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

知的

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Alejandro Gillick

3.0じわじわ来る恐怖

2025年2月11日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

怖い

恐怖に支配されたとき、人間がどうなるか描き出す作品だが、盛り上がりには欠けるかな。

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zp

3.5現実とリンクしている

2025年2月8日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

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みや

4.0リアル

2025年1月2日
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とうまこ

2.0せめてマスクしてくれ

2024年10月31日
スマートフォンから投稿
鑑賞方法:VOD

単純

劇中で起こっていることより実際19年から世界で起きたパンデミックコロナの方がより恐ろしく感じてしまった。その為か一興一投足リアルな演出とは思えず台詞も行動も違和感が拭えず、特に根本的なメインキャストがずっとマスクせず話が進むことに萎えてしまった。

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月子

4.5コロナ禍を経た今・・・‼️

2024年10月10日
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鑑賞方法:映画館

泣ける

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活動写真愛好家

3.5SFとしての優秀さ

2024年4月6日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

コロナ前に作成された作品。
パンデミックをシミュレーションしている。
これは映画という側面を持ったシミュレーションなのかもしれない。
起こりうることを多角的に捉え、想定することが役割のような気がする。
描き方はニューマンドラマだ。
政府などの思惑は、登場した記者の中だけにとどまり、背景を塗りつぶしている。
人類救済が第一の目的ならば、ワクチンにお金は取らないはず。
この事実だけで陰謀論となるのは至極当然だろう。

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R41

3.0頭皮を剥がす

2024年2月19日
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鑑賞方法:VOD
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紅城まこ蔵

4.0トマトメーター80%超えだけのことはある

2024年1月23日
PCから投稿

ディモン選手主演かと思いきや、アメリカ各地や香港など世界各地で研究者、一般市民、記者など様々な人のドラマが同時進行で交錯する一種の群像劇の趣ですが、よく整理された脚本をソダーバーグ選手が手際よく処理しているので各人各所のエピソードがキチンと区分されている印象です。

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越後屋

5.0コロナ禍後に見ると更に面白い

2023年12月26日
Androidアプリから投稿

最初に見たのはコロナ禍前。2011年公開だから10年くらい前に見たのかな。
コロナ禍後、久しぶりに見てみた。
今回の方が楽しめた。
SFでもディザスター映画でもなく一つ一つの出来事が「こんなコトあったね」と思える。

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みっく
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