ものすごくうるさくて、ありえないほど近いのレビュー・感想・評価
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≪少年に感情移入できなかった。≫
ずっと見たいなーと思っていて、wowwowでやっていたものを録画してみました。
見終わっての正直な感想は、なんだか疲れたなあ、期待しすぎてたなあ、でした。
この映画に対して、9.11で父親を失った少年が、父親に関することを探しにいくというだけの予備知識しか無いままで見たので、まずその少年がアスペルガー症候群だということに気付きませんでした。
そのためとにかく騒ぐ、誰に対しても失礼な態度、わがままな印象でまったく感情移入のできない主人公でした。
正直なところ、その症状があると分かってからもなかなか同調できなくて最後まで泣けないしそれどころか感動するシーンも感動できず。。
それどころか、少年はアスペルガーである必要はあったのだろうか?
むしろ普通のおとなしい少年が何かのきっかけで父親や他に対する感情を爆発させた方が感動できた気がします。
アスペルガーならそれなりの表現方法がもっとあったんじゃないかなあ。。
また、セリフがとにかく多い、哲学的すぎて何を言っているのか理解できない、説明が多すぎる。
上記にあげたものどれも丁度よく入っていれば全く気にならないのに、なんというか、すべてやり過ぎでどのセリフに視点を置けばいいのか、どのセリフが必要なのか(もちろんどれも大切なセリフなのは分かっているんですが)ゴチャゴチャしすぎていて。
それが余計に疲れてしまった要因かもしれない。
この内容なら9.11が題材じゃなくても良かったし、鍵穴を探す目的の中で少年の成長も見られなかったし、話すことのできない老人は中途半端に関わってサッといなくなってしまった印象だし。
良いところを探すほうが難しい。。
感動どころか、見たあとにとくに何も感じない映画でした。
わざわざDVDを借りてまで見ることはないとおもいます。
確かにうるさいよね、タイトル長いよね。
子役の演技ってなんでだろ…凄く輝いて見える。他出演者がどんなに豪華だろうがその存在を薄くする。
でも、そこで面白い!もう一度みたいなんて思えなかったり…映画出るうえで演技力あって当たり前って感じで見るからかな…。
9・11という重苦しいテーマがありつつも予備知識のない私は中盤に気づくという(笑)。
感動作とのことだったが…涙はいつ流すのだろうか…涙が出た人はとても清い心の人なんだろうな。いい家族だなぁ〜素敵な母親だな〜とは思ったのですが…。
ラストのノートの絵は感動というよりは恐怖を感じた…。ペンでガーッと殴り書きした感じがなんか無理。
タイトルが長い作品。って印象しか残らなかった。
媚らず正面から向かい合う佳作。
涙が止まりません
この映画は偶然3・11に劇場で観ました。家に帰っていろいろ調べたら監督が東日本大震災で傷ついた日本の方々にも見て欲しいと言っていました。
前半のわかりにくさなどがありますが
生きるのに人よりも困難を抱えたこの子のことをどれだけ父親は案じていただろうか?と思うと涙が止まらなくて
また実際こうやって離れ離れになった親子が多数いるんだということも改めて実感しました。
映画としての出来とかそういうことじゃなくて、初めての演技でこれだけのものを残した少年とアメリカではタブーとされる9・11を描いた監督を純粋に評価して欲しいと思いました。
最後にこんな変なタイトルじゃなきゃもっとよかった。何度聞いても覚えられません。
騒がしい感じが
悲しみを携えて生きるには
〜トーマス・ホーンの演技が光る〜
ちょっと疑問も残った
ちょっと感動。
まずはストーリーについて。
軸は、父の遺した鍵についてのストーリー。で、問題はオスカーの人見知りなとことか、母子の関係などなど。いい意味で予想を裏切った解決の仕方で面白かった。全体的には良いんだけど、序盤が長くてたるかった。これがもう少し短く収まればなと感じた。
次にキャストについて。
まず主役:オスカー役の子。テレビのクイズ大会で優勝したことのある頭が良い子らしくて、演技は初めての経験だったそうです。でも、その賢い頭のおかげあってか飲み込みが早くて、トムハンクスも称賛していました。実際にも、すばらしい演技だったと思う。あれだけ感情を表現できるのは。
それから、母役のサントラ・ブロック。やっぱこの年代の母役では頭一つ抜けてる感じ。笑顔も良いし泣き顔が画になるし。
父役のトム・ハンクスもキャラ的に決まってた。まあ出番が少ないからあまりどうこう言えないけど。
全体的になんら問題なしでした。
悲しい印象なのは途中までで、終わってみればハッピーエンド。
(内容は)ものすごく普通で、(オスカー候補に挙がったのが)ありえないほど信じられない
9・11で最愛の父を亡くした少年オスカー。
ある日、父の残した謎の鍵を見つけ、その鍵に合う鍵穴を探す過程で多くの人に触れ、父の死を乗り越えていく…。
9・11を題材にし、スタッフもキャストも豪華。
紛れもない一級品の映画だ。
でも肝心の中身が、暗示めいていたり哲学めいていたりで、イマイチ感動が伝わらなかった。
オスカーを演じるトーマス・ホーン、驚くほど上手い。
これが演技初挑戦と聞いて、二度驚いた。
ただ、役柄があまり好きになれなかった。
頭はイイし、父を愛していたのは分かるんだけど、ちょっと身勝手で自己チュー気味。
鍵穴探しも、ほとんど取り憑かれてる感じ。
マックス・フォン・シドーは素晴らしかった。
一言も喋らないのに、ユーモアと悲しみを感じさせる存在感は圧巻。
クリストファー・プラマーが居なかったら、今年のオスカー助演男優は間違い無しだったろう。
他のレビューは絶賛評が多いようだが、正直に感じた事を書いたまで。
タブーに触れろよアメリカ
素晴らしい天才子役
ちょっとだけ物足りない
素晴らしい演技力!!!
大切なのは、理想の希望という矛盾
若い頃、あの地獄絵図を生中継で目の当たりにした瞬間、絶句したのと同時に、ハリウッドのアクション映画は死んだと直感した。
その事実は現在でも、未だ一切変動していない。
故に今作を観るのにとても勇気が必要だった。
しかし、あんなに怖がっていたのに、いざ始まると、映画として普通に面白かった。
予想外の面白さだったので、批評するのに戸惑う。
それは9・11その時と今後を向かい合った初めての映画だったからだと推測する。
これまで『華氏911』『ワールドトレードセンター』『ユナイテッド93』etc.事件を扱った作品は数多いが、事前に防げなかった暴挙への怒りや反省を最優先しているあまり、事件のこれからを描いていない。
作り手の拒否を感じるのだ。
拒否というよりも、距離というのかな。
対して、今作はキチンと9・11という事実を受け止めようとしている。
同時多発テロで父親(トム・ハンクス)を失った少年(トーマス・ホーン)がたった1人で…。
生前の父親が遺した鍵の答えを求め、必死にニューヨーク中を訪ね回る彼の旅立ちは、事件に塞ぎ込むニューヨーク市民の苛立ちとの出逢いを通し、アメリカ全体の葛藤を代弁している。
いくら答えを追い求めたって、犠牲者達の生命は戻ってこない。
どうしょうもない現実に打ちのめされ、もがく彼の繊細なハートは、瑞々しく、そして、痛々しい。
迷い込んでは、トゲトゲしさを露わにする彼をそっと見守る母親(サンドラ・ブロック)と、口の不自由な老人(マックス・フォン・シドー)が、物語の落とす影を優しく中和してくれる。
あの包容力こそアメリカが9・11に対する“理想の希望”ではなかろうか。
彼の成長とか達成感は二の次である。
“理想の希望”
矛盾だらけの言葉やと一蹴したらそれまでだ。
でも、未だに震災に目を反らす我々だからこそ大切にしなければならない矛盾やと思う。
コンビニの募金箱に、いつもより多目の銭を入れながら、答えの無い答えに今はただ追悼の念を送るばかりである。
では最後に、短歌を一首
『塔墜ちて 砕かれた糸 もがく地図 文字を聴かせて 鍵を呼ぶ空』
by全竜
ありえないほど泣けた(T . T)
次はもっと泣いてしまいそう
マックス・フォン・シドーが素晴らしく
主人公に共感できるか否かで評価がかわりそうな気もします。
個人的にはちょっと共感しにくい部分もあり…。
主人公がアスペルガー症候群(?)であるというような描写がありましたが、
それを理解できるかどうかでしょうか…。
マックス・フォン・シドー演じる老人が実に素晴らしくて、
彼の出ている一連のシーンがもっとも印象深かったです。
原作では、第2次世界大戦で悲劇に見舞われた祖父母の物語も描かれるようですが、そこはだいぶ省略(2時間の映画に収めるには、そのほうが散漫にならずによいのでしょう)。いろいろと背景を想像させるものがありましたし、つらい過去や現実をうけとめて、それでも生きている大人として共感がもてました(それは他の大人の登場人物も同じ)。
マックス・フォン・シドーがアカデミー賞ノミネートされたのは、非常に納得。場合が場合なら受賞してもまったくおかしくないなぁ…と個人的には思ったのでした。
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