「ヱヴァはエヴァじゃないんだな…。」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q nanaskaiさんの映画レビュー(感想・評価)
ヱヴァはエヴァじゃないんだな…。
映画を観る前は、どうなるんだろうという興奮感・高揚感が半端なかった。
その反面、“絶対にQはぐだぐだになるだろう”という確信があった。
序・破の出来に満足していたし、期待できるものがあった。
しかし、破で出しきった感がすごくしたし、あと2つもあるということで
絶対にもたないだろうと思っていた。まったくもってその通りだった。
旧劇場版では、CGもソフトもろくにないが故にアナログチックな
やり方で色々な手法を試して観る者を感動させてくれたのだが、
今回は3DCGに頼りっぱなしでエヴァ本来のアナログの良さが
まったくなかった。突出した作画も特になかった。はっきりいって
作画スタッフが勿体ない。宝の持ち腐れである。
あとは、序からの使いまわしカット・レイアウトが多すぎる。
既視感が半端ないカットが多々。宮崎さんと巨人なんか
作っている暇があるんだったら、もっとQに力をいれてほしかった。
あとは、カヲルがブザイクだなと思った。なんか、ローソンとかの
エヴァキャンペーンで売ったり配っていたブサカヲルと同じ臭いがした。
作画の質が低下しているのだが下請に任せっきりだったのかしら?
カヲルファンがみたら怒りそうだな…。
というか、Q完成してないでしょ^^; カットつながりがどう考えても
素人目からみてもおかしいところばかりだったので相当ボツにしたのでは?
あとは、庵野さんの気まぐれでだいぶ内容が変わってしまったみたいだが…。
人物の心理描写もテキトー。加持さんは結局死んだのか?ふむ…。
エヴァの良さはドラマであり、人物の心理描写が濃く、共感できるもの
だったのだが、今回はそんなのが全くない。シンジ(=視聴者目線)のように
置き去り感がある。新キャラがぞくぞく出てきているが、果たして出す意味は
あったのだろうか?マリやトウジ妹の役割は何?意味のないキャラたちによる
意味のないストーリーが完成してしまった。量産エヴァの代わりに13号機
もうなんでもありである。
次回(最終回)も予告を観た感じ期待できない。8号機+2号機意味がわかりません。
制作関係者に知り合いがいるのだが、『もう、エヴァ意味わかんない』と
愚痴っていた。制作側も庵野監督以外意味ぷーらしい。(庵野もぷーだと思うが)
ヱヴァのせいでエヴァの評価が落ちること間違いないので、もう早く終わらせてほしい。