劇場公開日 2012年11月17日

「大好きな映画です(今は)」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q ニャンコロリさんの映画レビュー(感想・評価)

3.5大好きな映画です(今は)

2018年11月25日
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鑑賞方法:DVD/BD

難しい

新劇場版から見始めた人間ですが、破を見てから、カオルくんやマリがシンジ達と一緒に戦えるのはいつなのかなーとかマリはいつ自分のピンク色のエヴァ持つのかなーとか、色々わくわくしながら待ってたんですが、期待を裏切られました。
最初はなんだこれ…わけわからなくて退屈やんという印象しかありませんでした。カオルの説明も下手で何を言っているかよくわからなかったし、冬月も冬月で「今そこが聞きたいんじゃないんだけど…」って感じで今割とどうでもいい謎を明かしてくる笑。他に聞きたいことあるし、説明も言葉が難しくその上早口で頭に入ってこない。

いや、ハリーポッターだって死の秘宝でシリアスになったし、エヴァもシリアス路線に行くのは別にいいんですけど、何も理解できなくて感動もクソもないので、中身がないように感じてしまうのです。「つづく」が出たときは「えっ、これで終わり!?」と思わず叫んでしまいましたよ。ここまでメジャーな作品でここまでやらかすことってあるんだ…せっかく最高の主題歌を使っているのに…
最初こそ、これはもうDVD速攻で返しに行こ〜w序と破は見るけどQはいいや〜と思っていましたが、この映画は他は素晴らしいと思うんです。

会話にキレがあり、テンポが良く、緊張感がある。言ってることはよくわからんけど見入ってしまう。演出の素晴らしさ。画面のレイアウトのカッコよさ。不思議な映像。このキャラクタ達の間で世界の命運が決定してしまうという世界観の狭さにロマンを感じる。バトルシーンの面白さ。この映画は、本当に見るのが退屈で仕方がないというような一般的な「駄作」ではない(近いところあるけど)んです。この映画は、オタク映画だし、普通の人が見たらダサいと言ううと思うけど、とにかく何か、庵野さんは本当に色々なセンスがいいと思うんですよ。言葉にしきれないけど、他のアニメ映画にはない庵野さんのアート世界みたいなものを感じるんですよ。あと主題歌が宇多田さんの桜流しなのも最高。楽しげなシーンも盛り込まれてはいるものの、中身がすっからかんな点で普通の映画としては評価は低いのかなと思うよ。シンエヴァもまだ出てないし。でも好きになってしまった今、ジブリやディズニーに対するアンチ、そしてもう一本の柱というか、作品としてそこまでの「格」を感じてしまうのは、私だけでしょうか。

拙い文でしたが、最後までお読み頂きありがとうございました。

ニャンコロリ