「また収拾つかなくなるのは御免被ります!」ヱヴァンゲリヲン新劇場版:Q しゅうへいさんの映画レビュー(感想・評価)
また収拾つかなくなるのは御免被ります!
"ヱヴァンゲリヲン新劇場版" 四部作第3部。
公開の翌日に鑑賞。
旧シリーズは視聴済みです。
冒頭から「?」しか浮かびませんでした。いったいどうなってんのよ、って感じでした。ちゃんと「序」と「破」は予習しました。テレビシリーズと旧劇場版も全部観ました。
なのに、皆目分かりませんでした…
混乱と戸惑いの中、あっと言う間に物語は進んで、気がつけば「桜流し」が流れていました。なんてこったい、全然分からなかったぞ。自分の理解力が無さ過ぎたのかな?
シンジくんと同じ立ち位置でストーリーを眺めねばならない構造は大変興味深かったものの、明かされたこと・明かされなかったことを主人公と共有しつつ、一緒に混乱の渦の中に放り込まれてしまった様で、鬱になりそうでした。
エヴァに関しては俄の知識なので、予習時に重要な個所を観落としたのかもしれないと思い、鑑賞後に「序」と「破」を観返しましたが、結局何も分かりませんでした。
庵野秀明総監督には全貌が見えているのでしょうけれども、それも疑いたくなる心境です。どうやったらそんな発想が出て来るのか、監督の頭の中を覗いてみたくなりました。
本作でこれほどまでに風呂敷を広げて、投げつけるだけ投げつけておいて、なんの説明も無しでは困ります!―完結編での簡潔な説明(ダジャレじゃないよ)、よろしくお願いします!
[余談]
グッズ売り場が大盛況で、キャラの絵柄の入ったUCC缶コーヒーの6本パックを3つ抱えて並んでいる子供が印象的でした。幅広い世代に訴求するエヴァのすごさを実感しました。
※以降の鑑賞記録
2013/04/14:DVD(3.33)
2014/09/05:金曜ロードSHOW!(TV版【3.03'】)
2018/06/12:Blu-ray(3.33)
2020/08/28:NHK(3.33)
2021/01/29:金曜ロードSHOW!(TV版【3.03''】)
2021/03/07:YouTube Premium(3.33・同時視聴会)
2023/01/12:Blu-ray(3.33)
2023/01/15:Ultra HD Blu-ray(3.333)
※修正(2022/12/14)
あはは。「Q」の感想としてはわかります。思わせぶりに言えば、どのようにでも膨らませられるけど、単品としては「なんだ、これ?」ですよね。でもこのノリのまま、「シン」で着地させた庵野監督のことは尊敬しました。