ショーン・オブ・ザ・デッドのレビュー・感想・評価
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変わろうとする主人公の変えられない大事なもの。
◯作品全体
初見の時は「Don't Stop Me Now」のシーンが強すぎてそこに持ってかれたけど、改めて見るとエドガー・ライト作品の好きな要素がいろんなところに敷き詰められていたんだと気付かされた。
テンポ感のあるカット割りや音楽を使った演出もその一つだけど、個人的に好きなのは「変わろうとする主人公の変えられない大事なもの」が根幹にあることだ。
例えば『ワールズ・エンド 酔っぱらいが世界を救う!』では酔っ払いのどんちゃん騒ぎがあって、世界を救う選択肢を提示されて…といろんなシチュエーションがあるけれど、友達との関係性がその根底に常時ある。彼女が出来たり、肩書が付いたりしてどんどん変わっていく人生の中で、昔からの友達はときに邪魔に見えたり、足を引っ張っているようにも映る。それでも安々とは切り離せない大事なものがあることを、コメディの中で見せてくれるのが好きだった。
『ベイビー・ドライバー』では音楽がその役回りだった。酸いも甘いも知り尽くした悪い大人と対峙し、好きな人を救い出すには成長しなければならない。その演出として音楽やカセットテープが蔑ろにされたり、切り離されたりしそうになるが、この作品でもそう簡単に手放そうとしない主人公がいた。
本作で言えばエドがその存在だった。作品冒頭から、エドの存在は主人公・ショーンにとって邪魔者にしか見えない。眼の前に彼女が居ても昔からの友達であるエドとの「身内ノリ」をそのままやってしまう。エドとの別れや衝突がショーンの成長の導線となりそうな冒頭のシーンである。しかし、予想できる展開にはそう簡単にさせていないところに、この作品の良さがある。ショーンはエドへ文句をつけたりするが、エドとの身内ノリを手放さない。そういう姿勢をフィクションでは「停滞」として描くが、この作品ではショーンがショーンで居られる存在としてエドが常時居たように感じた。パブの前でショーンがエドを叱るシーンはわかりやすい仲違いのシーンにも見えるけど、ゾンビが襲ってくるという非常事態でのやり取りというのもあって明確な対立として描かれていないのも巧い。
ショーンはリズとの関係性を改めるために変わろうとするが、明確に「変わった」というエピソードはほとんどない。無我夢中にゾンビから逃れようと必死になった姿がリズに響いただけだ。恋人・リズとの進展のために親友・エドとの関係を犠牲にすれば確かに成長に見えるかもしれない。しかし、ショーンにとってのエドは親友であり、変わらない自分で居させてくれる存在。そう簡単に犠牲にできる人ではないのだ。そう感じさせるストーリーが、とても好きだ。
ラストもリズとのハッピーエンドではなく、形を変えたエドとの友人関係で終えているのも素晴らしかった。
wikipediaには「公開時のコピーは"Rom Zom Com"だった(Rom=Romance, Zom=Zombie, Com=Comedy)」とあるが、それは表向きで、根幹にはあるのはエンディングで流れてくる「You're My Best Friend」なのだと、思う。
◯カメラワークとか
・序盤で多用されるアクションの強調とカット割りが面白い。露骨に強調されたSEとQTUで何気ない芝居もコメディチックに。
・同ポの使い方も面白かった。シェアハウスの洗面器の前でピートと話すシーンはゾンビ増殖前後にあるが、鏡でピートを映してサプライズを挿れるゾンビ前と、居ないことがむしろ恐ろしいゾンビ後、みたいな。
◯その他
・日常の景色に少しずつ違和感を映す感じが面白い。コメディチックに繁殖を映す演出。
親友との関係性だったり、その映し方は好きなんだけど、ちょっと物足りないって気持ちもあるんだよなあ。序盤でピートと鉄拳2の話をしてたり、パブで客の架空エピソードで盛り上がってるところが良すぎて、そういうところをもっと見せてくれ…!と思ってしまっているからだと思う。
Zのつくやつ
ゾンビ映画の中ではかなり好き作品。
テンポとカットがとにかく小気味良い。
長いカートを押す店員、合わせてレジを打つキャッシャー達、ゆらゆらと歩く若者達、携帯を揃って取り出す男の列、両脇に綺麗な列を作る車。
しがない男ショーンは行きつけのパブ、ウィンチェスターで恋人のリズに振られてしまう。
そりゃそうだよ。デートはいつもこのパブでショーンの友人エドもついてくる。記念日もそう。
よく3年も持ったよね…て思うよ。
彼は家電量販店でやる気なく働く三十路男。
エドは職にもつかず、ヤク売人のゲーム廃人のクズ男。
でも親友なのだ。だからリズからもシェアメイトのピートからも誤魔化し庇ってしまう。
そんなエドはどこ吹く風の空気読め男。
リズに振られた日もエドはショーンを慰める為2人でどんちゃん騒ぎ。観ていて、うわぁなんか厨二なノリ…と、つていけない感がすごい(お国柄かなぁ)
クズのエドでも同じ目線で笑えるかけがえのない大親友。ショーンのママと仲良くしてる所を見ると憎めない所もあるのだろう。
そんなショーンの生活を軸に街は徐々に変化していく。
毎日同じ道を通り、同じ場所で滑り、同じ店でドリンクを購入する。
その翌日、人通りのないいつもの道、何かから必死で逃げる人、冷蔵庫には血糊の人手、店主は留守。それらを絶妙なタイミングでスルーしていくショーンにニヤニヤする。
ついにZとの戦いが始まる。
レコード攻撃のチョイスやママとリズを助けて非難するプランの語りとか笑ってしまう。ショッピングモールではなくパブ。だってビールも豚の皮もあるもんドアも頑丈だし←後付け
Z化した養父を捨てママ、リズ、ダイアン&ディビットカップルの6人でウィンチェスターへと向かう。
そのあたりも細かな笑い部分はあるのだが、パブを目前にウヨウヨする大量のZ対策に串刺しになったZをお手本に役者ダイアンによるなりきりZ指導にはえぇーってなる。
もう、ツッコんではいけない…ツッコミ入れたら負け。それがショーン・オブ・ザ・デッド!!
作戦成功、パブの前まで着いた途端エドの携帯がピピピー
薬の売買の話し。そこで初めてショーンはエドに怒鳴りつけ怒りをぶちまける。もうこれ以上は庇えない。
その後、襲いかかるZを1人で引きつけ走り出すショーン。
変わりに指揮を取りたいディビットだが皆、彼よりショーンを信じついに帰還したショーンに歓声があがり彼は行動をテキパキと指示。
冴えない男だった彼がリーダーとなり頼もしい存在、この瞬間、彼は物語のヒーローとなった。
それは大事な人を守る為、エドは足を引っ張る事が多いがショーンの精神的主柱にはなっている。
クィーンの曲のシーンは面白さ集結。
曲に合わせてZ店主をショーン、エド、リズの3人が交互に棒でパシパシ、ディビットは電源スィッチパチパチ、それを見守るママとダイアンのハラハラはそんなライブにノってる様に見える。
今作のZ達はゆっくり歩くし、なんなら素手でも押し返せる。ラケット1本で勝てるほどだ
そんなゆるゆる設定でもゾンビ映画には欠かせない大量のZによるわっしょい状態からのディビットのはらわた引きずりシーン。ゾンビ映画好きにはたまらない。
助けに行くダイアンだが武器はちぎれた彼の足なので感動ではなくコミカル。
カリスマ?ヒーローの覚醒、大好きなママの死、仲間との諍い、極限状態でのリズとの復縁、そして最後のたった1人の親友エドとの別れ。
そんなドラマはおさえてる。
ママがショーンの花束を見つけた時は感動したな。
ゾンビ映画のラストって俺たちの戦いはこれからだ!的に終わったりするけど平和に集結。
ショーンの隣に座るのはエドではなくパブでビールを飲もうと言うリズ。
そして納屋で待っているのは親友のZエド。楽しそうにゲームをする2人をオチにするの好き。
形は変われど、ショーンは彼女も親友も諦める事なく守りきった。
序盤にZの様にヨタヨタ歩き、Zのうめき声の様なあくびをするショーンを観てると、リーダーシップ溢れる彼ではなくなったのだろうなぁ…と
この作品がDVDスルーだったことは知らなかったよ
素晴らしかった
そもそも劇場未公開、DVDスルー作品だったためまさかこうしてスクリーンで見れるとは思わなかった。3~4回は見ており、ゾンビをこのようにコメディでいじっていいとは思っておらず漫画『ライフ・イズ・デッド』を描くヒントになった。自分の漫画人生においてもターニングポイントになった作品だ。しかしここ10年以上は見返していないので、すっかり忘れていてなるほどこうだったのかと思う事ばかりだ。
冒頭で彼女のリズと友達との関係が丁寧に描かれ、お母さんと義父、職場での立ち位置、パブ、シェアハウスの自宅などちょっとずつゾンビのパンデミックが進行しているようすをチラ見せしながら描かれる。すごく丁寧で全部の描写が面白い。
病状が進行するお母さんがリズに「初めて会えたわね」とまるで認知症のような繰り返しのやり取りをするのが切ない。というのも今自分の母親が軽度の認知症で、何度も何度も同じやり取りを繰り返しているからだ。
エドの運転が粗暴で、同乗していなくても酔いそうだ。年寄りも乗っているのだから配慮して欲しい。リズとは最終的に結婚していたのだけど、あんな怒りっぽい女は嫌だ。もうちょっと価値観の近い相手がいいのではないか。
パブにライフルがあるのにあまり当たらない。リアルな表現だ。ゾンビのとろいところを見事にコメディ要素で活用している。それでも集団で襲ってくると手が付けられなくて怖い。
ゾンビ物の新境地を切り開いた
映画として名前はよく聞いていたのでようやく鑑賞した。
ビル・ナイにペネロープ・ウィルトンって後年『マリーゴールドホテルで会いましょう』でも夫婦だったね。そうかゾンビに嫌気がさしてインドに行ったのか。(違います)
二度の出勤シーンとか本当にうまいなあ。笑いあり涙ありグロありラブあり。ある意味衝撃のエンディングと、噂に違わぬ面白さで、堪能した。
2024/10/26、2回目。というか劇場で初鑑賞。あ、最初は出勤だけど2度目は店に行って戻ってくるのか。どちらにしてもうまい。イヴォンヌ一行との遭遇シーンとかどこへ避難するかとか、完全に死角から叩き込まれる発想に開いた口が塞がらない。ダメ男なのに、こんな状況下で中心になれるのは、ショーンの根底に母親やリズやエドへの愛があるからなのかな。
ゾンビ苦手でもOK
ゾンビは苦手なのです
普通はゾンビってだけで観ませんが
Queenの曲を大音量で聴きたいがために鑑賞しました
が、
コメディだったのでゾンビでも大丈夫でしたし、
面白かった
サイモン・ペッグ若い
最後ゾンビだらけになって
どうなっちゃうの?
と思ったら
ゾンビと共存 笑
QueenのDon't Stop Me Nowに合わせてゾンビと戦うシーンでやっときた!
最後エンディングでYou're My Best Friend
終わりよければすべてよし
Shaun must go on.
ゾンビ物には詳しくないが、それでも古典的なそれに倣っていることが分かる作品。
序盤、ゾンビ登場かと思わせるミスリードや、実際に現れてるのに気付かないニアミスを繰り返す。
アクビの声やら視線やら、このへんは絶妙です。
初めて認識した庭の女性ゾンビはほぼ普通の人間と変わらず、これが一番怖い気がする。
(その後は類型的な見た目ばかりになってしまうが)
特に尖ってすらいないパイプが簡単に人体を貫通し、レコードが頭に刺さる。
このあたりでリアリティラインを示すのも上手い。
ただ、面白かったのはここまで。
ゾンビに噛まれた情報がある義父を狭い車に乗せるなど、感染者との同行を決してやめない違和感。
母親も「心配するから言えなかった」じゃなくて自ら離れなよ。
ゾンビの真似で群れをやり過ごせたのに以降まったく活用しないなど、コメディとはいえ色々と不自然。
クイーンに合わせて殴打したりスイッチを入れたりするシーンだけは楽しかった。
最後はご都合的に軍隊が助けに来てガックリ。
イヴォンヌが要請してくれたにしても、彼女が同行した上に戦ってるのはサスガにおかしいだろ。
共存オチもそれまでの様子を見るにとても可能だとは思えないし、バラエティ番組での扱いやエドの首輪は不快。
母親や友人を自ら手にかけるなどヘビーな要素もコメディとの相性がよくない。
もっと下らなくて笑い飛ばせる内容の方がよかった。
もっとスラップスティック・コメディだったら傑作だと思う。
日本のゾンビ映画は見習う必要あるね。同じ低予算と言われて、こんだけ笑いが取れる。
タブーをぶっ潰せ!って感じかなぁ。
ゾンビが出てくるまでの気配が良かった。もう少し、笑えてグロくても良かったかなぁ。この際、涙はいらないし、友情とか、愛情もいらないな。もっと、下品でスラップスティック・コメディだったら傑作だと思う。そう、ミスター・ビーンとゾンビが合わさるとか。勿論、アドレナリンを上昇させたくないね。気軽に笑いながら、緊張感があればな。惜しい作品だと思う。
これ見ると、ジム・ジャームッシュのあの作品がよく見えてきた。ビル・マレイの惚けた感じとアダム・ドライバーの真剣な感じ♥
あの映画をリスペクトしてくれていたらなぁ。話の流れはこっちの方が良いのは確かだし。
まぁ、普段スプラッター映画見ないから、へんてこな事言ってるかなぁ。
真っ白なワンちゃんだよ。
ゆっくり系ゾンビ映画
街の異変に気づかず、庭のゾンビも酔っ払い?ってなってるのはわろた。
今回1番グロくて目を背けたのは、元カノの友達の彼氏。
生きながらハラワタ食べられるなんて…。
古き良きゾンビ映画って感じでした。
24.6.1 テラサ
全く怖くない!
ショーンのワイシャツにネクタイという姿はかっこよかった。
ゾンビが蔓延っているのに、全くそれに気づかないショーン。
やっと家の庭にゾンビがうろついているのを見てゾンビの存在に気づいた。
そのゾンビを倒すべく、レコードを大事かどうかその場で選別してエドが投げた。
義父が死ぬ間際、ショーンと感動する話をしていた。ショーンの泣く演技がとてもよかった。
ショーンとエドのコンビが面白すぎ。
ダイアンがショーンを襲っているゾンビをパブのダーツの矢で倒そうとして誤ってショーンに突き刺さった。
その突き刺さった矢を抜くシーンもかっこよかった。
結局、リズとヨリを戻しエドはゾンビになったまま納屋で飼われていた。
めっちゃ面白かった!また見る価値あり
何でだ!!!ひどい!!
えー!?何それ!!というシーンの連続。
コメディらしいが笑いどころが正直全然わからん…!(お国柄や文化の違い?)
わたしはクリスマスイブになぜこの映画を選んで観てしまったのか…!
ラストを観るに、ショーンとエドの友情の物語として観れば良かったのかと思ったけど、基本2人とも心底ダメな奴ら(しかも愛嬌のあるダメさというより、クズ寄りなダメさ…)でグッとこない…。
エドに関しては最初から最後まで良いところや見せ場があまりないまま退場した感がある…。
ショーンの再起の話として観るにもいまいちだし(ショーン、なぜ危険を犯してまでそんなにあのパブに行きたかったの…?彼の行動は基本行き当たりばったり感がすごくて謎すぎる…)、
ショーンとリズのロマンスも全然心動かないし(リズはやはりショーンと別れたほうが良かったのでは…?と思わなくもない)。
ショーンと彼の母や義父とのシーンは良い話っぽい割にエピソードとして浅いし、
リズの友人カップルのパーソナリティも結局よくわかんなかったし(なぜいつもリズについてくるの…?どうして2人は付き合ってたの…?)。
全体として消化不良感が否めない…!!
そしてなぜゾンビのフリ(しかもみんな下手!雑!!)すれば襲われなかったのかとか、
いきなりデビットの最期のシーンで臓物飛び散るグロ全開にしたのかとか、
クイーン流しながらの戦闘シーンはなんだったのかとか(命の危機なのに曲に合わせて戦うのひたすらシュール…)、つっこみたいところ多数というか、つっこみたいところしかない。
レコードブーメランの戦闘シーンとかもあれは笑うとこだったのか??
何がしたい映画だったのか私には全然わからなかった…。観終わって「えー!?」って言っちゃった。
チグハグな映画
コメディ要素が大きいゾンビ映画。笑える場面もたくさんあるが、義父フィリップの死やゾンビと化した母を殺すやるせなさなど悲しい場面もある。コメディに関しては突っ込みどころ満載のシュールギャグや面白い会話のやりとりがあり、特にゾンビとの2ショットはゾンビもいい顔をしていてツボだった。しかし、レコードを投げる場面や時折流れる音楽が場面にミスマッチで、なおかつ滅茶苦茶くどいところがダメだった。また真剣な場面とコメディが混ざってくるので、真に迫っていない。ある程度物語の雰囲気を真剣かギャグかに大きく寄せる必要があったと思う。
また全く無計画な主人公、そしていつも足を引っ張っている癖に最後だけいい顔するエド、なぜか頭がおかしい主人公を全肯定するリズ、これらのキャラクターは見ていてイライラするし、リズにいたってはまったく人間味を感じなかった。途中の主人公が批判されるシーンには頷くしかない。またゾンビがあんなにとろいのに感染が広がったのも不思議だし、最終的にゾンビと共存しているのも謎、コメディ映画にツッコんじゃだめだけど、終わり方が意味不明すぎて笑えるというよりもポカーンとしてしまう。個人的にはもう見ないかな、特に見ていてイライラするのと、終わり方がイマイチなのが致命的。
クスリと笑える
自宅で動画配信サービスを利用して視聴しました。
先日「ベイビー・ドライバー」を見て、エドガー・ライト監督に興味を持ったため、本作を見ました。
ゾンビ映画はあまり見たことがないですが、時々クスリと笑うこともでき、面白く見ることができました。コメディーシーンからのシリアスシーンに急に移ることもあったりと、ちょっと驚きましたが、あれはあれで笑いどころなのかもしれません。途中、クイーンの曲に合わせてゾンビと戦うシーンは、監督はやはり音楽と行動を合わせるのが好きなのかな、と思いました。
ショーンの驚く顔、呆気にとられる顔は、見ていて面白いですね。親友のエドのクズっぷりは、愛すべきバカになるかどうかのギリギリ絶妙なラインだったと思います(笑)。
B級ゾンビパロディ
ホラーは苦手なのですが同監督の「ホット・ファズ」が望外の面白さだったので観ようと思いました。ホラー要素はゾンビで足りているのでコメディ要素のひねり方がつまらないと単なるB級パロディで終わってしまう。「ヤング・フランケンシュタイン」を超えるのは難しい。
ゾンビのふりをして誤魔化すとか理由は定かでないが凶暴性がなくなるとかのアイデアはどうなのだろう。治療法がある落ちなら頭をかち割るシーンなんて後味の悪さが増すだけ、変っている映画であることは確かだが自衛とはいえ殺しを弄んで笑いを誘うコンセプトは悪趣味の部類だろう。日本での公開が見送られたのも分かる気がする。
うだつの上がらないダメ男も恋人の窮地を救えば撚りを戻せましたというのはありきたり、そこで窮地の設定にゾンビ襲来をひっかけたのかしら、恋人よりも遊び友達に固執するのは解せませんが監督のこだわりなのでしょう。
程よい感じのゾンビ映画
イギリスのゾンビ映画は何かと「ウケる」ものがあると思って見てみました。
宇宙人ポールが好きなので、ニックフロストの名演(迷演)に期待していたので、その点に関しては良い役当てだったと思います。特に…クズな人間ってところで…
ただし…そのクズ人間についてですが…
ゾンビパラドックスが起きている中で、一緒に行動すると…ここまでイライラするのか?!
と思うくらいに、主人公兼友人のショーンに同情しました。リズにも同情します。
程よくグロシーンが有り、一般人が撃つ下手くそなガンアクション有り、後先考えない行動等、程よい感じのゾンビ映画だったと思います。
先にも記載しましたが、ニックフロストのダメ人間演技は「良い味」が出ています。
ただ、イヴォンヌの存在はなんなのか、最後まで分からずに、最後に美味しいところを持って行ったのは何なのか…
評価は3というところでしょうか。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
スプラッターでもコメディでもないのが痛し痒し。
昔はホラー映画はデートコースの定番アイテムでw、結構沢山のホラー映画やスプラッター映画は沢山あったんですが、最近は以前に比べて劇場公開が少なくなった感じがします。
と言う事でなんとなく久々のゾンビ映画を劇場で観たくなって鑑賞しました。
で、感想はと言うと、う~ん…なんと言うのか…
一言で言うと、まさしくゾンビコメディなんですが、どうしてこう言う作品を作ろうと思ったんだろうかと言うのが最初の疑問。
いろんなゾンビ映画の中の1つとしてはあってもおかしくないけど、あくまでも亜流と言うか、インスパイア系の作品な訳で、爆笑でもないし、物凄く怖い訳でもないし、引く程物凄くグロい訳でもない。
いろんな要素が弛~い感じで、肩の力を抜いて観る分には良いかなと思ってもグロかったりして、終盤のゾンビに身体が引き裂かれるシーンは「死霊のえじき」を思い出しました。
何でこの作品が15年経って公開に至ったのかが謎です。
ジョージ・A・ロメロの正統派ゾンビ作品のリスペクトが所々感じられるので、単に茶化した訳ではないのが救いではありますが、まぁツッコんだら負けかなとw
それでもいろんな、家族愛や友情、恋愛、嗜好と言った様々なテーマがあって、極限の状況の中でそれらと向き合うと言う事を考えさせられるとも言うのは、ちょっと深読みし過ぎでしょうかw
カット割りなんかスタイリッシュな感じがしますが、やはり15年前なので古さは否めないです。
数多に溢れるゾンビ映画の中の1つとして、コレクションとして鑑賞するのには良いかなと思いますが、それ以外は個人的にお薦め要素が少ない、B級テイスト作品ですが、劇中に流れる「Don't stop me now」を聴いて、「ボヘミアン・ラプソディー」の大ヒットでクイーンブームな所では公開が旬なタイミングではあると言えますが、改めて「Don't stop me now」は名曲だなぁと感じた次第ですw
『カメラを止めるな!』をリメイクしたら…⁈
ゾンビ映画を作るならこんな風にしてみたら?
という教則本のような印象を持ちました。
・そこの死角から出てくる〜、襲われる〜、というドキドキ感
・ゾンビの鈍臭さを上手に笑いに持っていく
・近しい人、大事な人がゾンビ化した時の苦悩と決断
・一緒に逃げてる人たちの分裂と団結
などなど王道パターンを無理なくドラマチックにバランスよく展開させてます。
『カメラを止めるな!』の監督もこの映画を観ていて、少なからぬインスピレーションとオマージュの気持ちがあったのではないか、と思います。
逆にもし『カメ止め』を海外でリメイクしたらこんなテイストに仕上がるのではなかろうか?
そんな既視感に近い懐かしさを味わえました。
サイモンペッグってやっぱり好きだなぁ〜❤️
ダメ男なんだけど魅力的っていうショーン役はサイモンペッグしか考えられないね!
マジのゾンビ物は好きじゃないので、なーんか滑稽なこちらの映画は好きでした!
グッとくるシーンもあるし!
楽しめました❤️
「ゾンビが来たから人生見つめ直した件」於イギリス
Netflixにて
典型的なボンクラ男の成長譚。
話運びは正統派のゾンビパニックものなのに、ちょっと視点を変えるだけでコメディになるというのは発明かな。
細かいギャグを織り込みつつテンポ良く進むし、逃げる途中、マーティン・フリーマンが登場するくだりとか、心底バカバカしくて最高。
オチも投げやりだけどまあ、別にいいと思う。
ただ終盤、ダメな自分の分身である友人との別れは、もう少し丁寧にやらなくて良いの? という疑問が残った。
彼がいるから自分を変えられなかったわけで、この手の分離不安→成長ものとしてはそこは重要なポイントなのでは…?
緊張と緩和
字幕で見たら20分で寝たけど、吹き替えで見たら一気に全部見れた。コメディは日本語に限る。笑
何かとバランスが絶妙な映画で、普通に声出して笑えた!
そんな馬鹿なことあるかい、って冷めてしまわないギリギリのラインを突いてくる。頻度もちょうどいい。そろそろ笑いたいなあってときに出てくる(笑)
まあでもネタは基本的にしょうもないから、わざわざ言葉に起こすまでもない(笑) ただ、Queenのとこはマジでツボ(笑)
ちゃんとストーリーもあるから飽きない。親子愛にもホロッと来る。最後どうなるのかな~って気になる。ハッピーエンド(?)なゾンビ映画なんて珍しい。
ゾンビ映画の名作って言われるのも納得。
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