「Shaun must go on.」ショーン・オブ・ザ・デッド uzさんの映画レビュー(感想・評価)
Shaun must go on.
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ゾンビ物には詳しくないが、それでも古典的なそれに倣っていることが分かる作品。
序盤、ゾンビ登場かと思わせるミスリードや、実際に現れてるのに気付かないニアミスを繰り返す。
アクビの声やら視線やら、このへんは絶妙です。
初めて認識した庭の女性ゾンビはほぼ普通の人間と変わらず、これが一番怖い気がする。
(その後は類型的な見た目ばかりになってしまうが)
特に尖ってすらいないパイプが簡単に人体を貫通し、レコードが頭に刺さる。
このあたりでリアリティラインを示すのも上手い。
ただ、面白かったのはここまで。
ゾンビに噛まれた情報がある義父を狭い車に乗せるなど、感染者との同行を決してやめない違和感。
母親も「心配するから言えなかった」じゃなくて自ら離れなよ。
ゾンビの真似で群れをやり過ごせたのに以降まったく活用しないなど、コメディとはいえ色々と不自然。
クイーンに合わせて殴打したりスイッチを入れたりするシーンだけは楽しかった。
最後はご都合的に軍隊が助けに来てガックリ。
イヴォンヌが要請してくれたにしても、彼女が同行した上に戦ってるのはサスガにおかしいだろ。
共存オチもそれまでの様子を見るにとても可能だとは思えないし、バラエティ番組での扱いやエドの首輪は不快。
母親や友人を自ら手にかけるなどヘビーな要素もコメディとの相性がよくない。
もっと下らなくて笑い飛ばせる内容の方がよかった。
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