「チグハグな映画」ショーン・オブ・ザ・デッド ふじわらさんの映画レビュー(感想・評価)
チグハグな映画
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コメディ要素が大きいゾンビ映画。笑える場面もたくさんあるが、義父フィリップの死やゾンビと化した母を殺すやるせなさなど悲しい場面もある。コメディに関しては突っ込みどころ満載のシュールギャグや面白い会話のやりとりがあり、特にゾンビとの2ショットはゾンビもいい顔をしていてツボだった。しかし、レコードを投げる場面や時折流れる音楽が場面にミスマッチで、なおかつ滅茶苦茶くどいところがダメだった。また真剣な場面とコメディが混ざってくるので、真に迫っていない。ある程度物語の雰囲気を真剣かギャグかに大きく寄せる必要があったと思う。
また全く無計画な主人公、そしていつも足を引っ張っている癖に最後だけいい顔するエド、なぜか頭がおかしい主人公を全肯定するリズ、これらのキャラクターは見ていてイライラするし、リズにいたってはまったく人間味を感じなかった。途中の主人公が批判されるシーンには頷くしかない。またゾンビがあんなにとろいのに感染が広がったのも不思議だし、最終的にゾンビと共存しているのも謎、コメディ映画にツッコんじゃだめだけど、終わり方が意味不明すぎて笑えるというよりもポカーンとしてしまう。個人的にはもう見ないかな、特に見ていてイライラするのと、終わり方がイマイチなのが致命的。
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