「スプラッターでもコメディでもないのが痛し痒し。」ショーン・オブ・ザ・デッド マツマルさんの映画レビュー(感想・評価)
スプラッターでもコメディでもないのが痛し痒し。
昔はホラー映画はデートコースの定番アイテムでw、結構沢山のホラー映画やスプラッター映画は沢山あったんですが、最近は以前に比べて劇場公開が少なくなった感じがします。
と言う事でなんとなく久々のゾンビ映画を劇場で観たくなって鑑賞しました。
で、感想はと言うと、う~ん…なんと言うのか…
一言で言うと、まさしくゾンビコメディなんですが、どうしてこう言う作品を作ろうと思ったんだろうかと言うのが最初の疑問。
いろんなゾンビ映画の中の1つとしてはあってもおかしくないけど、あくまでも亜流と言うか、インスパイア系の作品な訳で、爆笑でもないし、物凄く怖い訳でもないし、引く程物凄くグロい訳でもない。
いろんな要素が弛~い感じで、肩の力を抜いて観る分には良いかなと思ってもグロかったりして、終盤のゾンビに身体が引き裂かれるシーンは「死霊のえじき」を思い出しました。
何でこの作品が15年経って公開に至ったのかが謎です。
ジョージ・A・ロメロの正統派ゾンビ作品のリスペクトが所々感じられるので、単に茶化した訳ではないのが救いではありますが、まぁツッコんだら負けかなとw
それでもいろんな、家族愛や友情、恋愛、嗜好と言った様々なテーマがあって、極限の状況の中でそれらと向き合うと言う事を考えさせられるとも言うのは、ちょっと深読みし過ぎでしょうかw
カット割りなんかスタイリッシュな感じがしますが、やはり15年前なので古さは否めないです。
数多に溢れるゾンビ映画の中の1つとして、コレクションとして鑑賞するのには良いかなと思いますが、それ以外は個人的にお薦め要素が少ない、B級テイスト作品ですが、劇中に流れる「Don't stop me now」を聴いて、「ボヘミアン・ラプソディー」の大ヒットでクイーンブームな所では公開が旬なタイミングではあると言えますが、改めて「Don't stop me now」は名曲だなぁと感じた次第ですw