「グリーフ・ケア」あなたへ さば缶のWi-Fiさんの映画レビュー(感想・評価)
グリーフ・ケア
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グリーフ・ケアがテーマにある感じ。
家族、特に配偶者を亡くした人には刺さるだろうな。倉島のように、家の中にあるものを見るだけで故人との思い出が蘇ってきてつらいものです。
奥さんも亡くなるにはまだ若くて、これからも色々な思い出を2人で作っていくつもりだったんだろうなぁ…。
ビートたけしの存在がかなり異質だけど、意外な形で退場したのは、倉島の旅について考えさせるキーマンであり、ちょっと人間離れした存在として表しているのかなと自分では考えております。魔法使いとか仙人とか?
亡き妻の意図が倉島の旅に全て収まっており、美しい話だと思いました。
墓があれば、倉島は通いつめそうだから。
手紙が長文だと、ずっとそれを眺めて読んでそうだから、奥さんは何も残さないようにしたんだと思います。
「あなたにはあなたの時間が流れてる」という言葉や、ラストの種田山頭火の句が、それを表しています。自分のことを想うだけでなく、これからの自分の人生を生きてほしい、という思いが奥さんにはあったのでしょう。
南原も南原で異質な存在だったなぁ。
この手の映画は個人的にあまり見たことが無いので難しい…。
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