ワン・デイ 23年のラブストーリーのレビュー・感想・評価
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あ、ぜんぶ同じ日だったのね…
同じ日を、年を前後しながら見せていく手法。ということにだいぶあとで気付いた。
いろんな女の人の間でふらふらするプレイボーイに恋をした主人公が、一途に思い続けるお話。
切ないはずなんだけどあまり引き込まれなかった。二人の交流があるようでないからかな。その年のお互いの環境の説明が多くて2人が深く関わってるシーンがあまりなかったのが、あまりハマれない要因だった。
斬新だった
本作は、すべて7月15日の出来事。1988年から23年間この日の出来事を毎年描いている。
とてもうまいと思うのは、毎年1日の23日間しか描いていないのに、23年間をずっと追っていったように、その間に起こった出来事すべてが分かるようにできているところだ。
ワンデイは「ある日」という意味で使ってるのかと思ってたけど、たぶんこれは毎年の7月15日のことを言ってるのでオシャレな題名だと思った。
7月15日といえば、作中の中でも言っていたように聖スウィジンの日で、調べてみると聖スウィジンの日が雨なら40日間雨が続き、晴れなら40日間晴れが、、、という意味らしいのだが、直接的にストーリーには関係ないようである。
自分的には絶対意味がある!と思って映画を見ていたから少しショックだった。
でも、二人が出会って仲良くなったのが聖スウィジンの日だったのに、この日のまじないみたいに、ふたりの関係は23年間ずっと続くことはないんだなと切ない気持ちになった。
途中で喧嘩したりもしくは片方が亡くなったりと、人間関係は複雑だなってこの作品から感じ取った。
どうして!!!
アンハサウェイが亡くなるというオチだけはやめて欲しかったけど、なっちゃったよ(._.)こういうのも有りなのかもしれないけど。。。ハッピーエンド好きだし、ずいぶんもどかしい関係の末やっと一緒になれたんだから、そのまま普通の終わりがよかった。。。
きっと誰にも居る運命の人
真面目なエマと自由奔放なデクスター。二人が織り成す23年の愛の軌跡…。
この映画のユニークな所は、23年の時の流れを、二人が出会った7月15日だけ切り取った点。
毎年毎年7月15日、何かしらコンタクトを取る二人。
関係が良好だったり、別れたり、再会したり…。
お互い惹かれ合っているのに、友達以上恋人未満の関係を続ける二人に、ヤキモキ。
お互い別のパートナーが出来ても、気持ちが変わる事はない。気持ちが、確かな想いだった事に気付く。
フリーになったある年、二人は再会、遂に結ばれる。が…
一年一年毎に洗練されていくアン・ハサウェイが魅力的。
垢抜けない娘から大人の女性への成長は、もはや彼女の専売特許?
くっ付いた離れたを繰り返し、突然の悲劇…メロドラマ的な作りでもある。
ベタな作品にならなかったのは、「17歳の肖像」のロネ・シェルフィグ監督の上品なセンスによるものが大きい。
この作品は、ジム・スタージェス演じるデクスター目線で見るといいかもしれない。
プレイボーイだったデクスターがエマと出会って真実の愛に気付くも…。
突然の悲劇は切ないが、ラストは心地良い感動を感じさせてくれる。
きっと誰にも居る運命の人。
切ないラブストーリー
二人のラブストーリーが特定の日付だけで23年間が綴られる。
アンハサウェイの23年間の変わり様がとても素敵。
巡り合わせの上
二人が結ばれるべくして結ばれて、
そして突然の結末
それでも、愛することを忘れない
ピュアな気持ちを思い出させてもらった素敵な作品
ただ、23年間の移り変わりにあまり変化がなく中弛みもあったかもと感じた。
女々しくてつらいよ〜
2人が出会ってからの23年間のうちの、毎年7月15日のみを切り取った構成は非常に面白い。
毎年お互いが必ず会うわけでもなく、劇的な事が起こらない年が大半なのが嘘臭くなくて良いですね。
自分はタイトルと紹介文からラブストーリーと思っていたので、母親の呪縛から抜けられないダメ男と、母性本能が強くてダメ男を好きになってしまう女のスレ違いを見せられて、最終的にくっつこうが離れようがどっちでもいいよ!と思っていたのだが、予想の斜め上をいく展開でしたね。
男側から見れば、能天気な大学出の男が、希望から挫折を経験し、本当の愛を知るが彼女を失い、彼女の愛のおかげで立ち直るという、1人の男の成長物語として良く出来ていると思う。
でも女性側から見たら、2人の人生を平行して描かれていたのが途中で断ち切られて、男の成長の出汁に使われた感がある演出と思うかも。
原作が男性ということで、男の女々しさ、その女々しさ含め、全てを受け入れてくれる女性がいてほしい願望が全開の映画ですね。
友達なんて初めからムリ。
ポスターやチラシ、また予告映像で何度も流れたキスシーン。
恰好からしてもちろん若い頃の二人だとは分かるが、それが
本編のどこで流れるのかが楽しみだった。…でもそれは、私が
予想した場面ではなく、物語のかなり後半で使われていた。
その意味とは…
面白い構成だと思った。23年間にもわたるラブストーリーを、
一年毎のたった一日(7月15日)で観せている。
これで話が繋がるのか…?と思うけど、構成は非常に巧い。
~どの一日も、あなただけを見ていた~というだけあって、
二人の出逢いから、親友となりその日のデートを楽しみにする、
心の歯止めが効かなくなる、それで別れる、また出逢う…と、
人生の進み具合と並行して二人の足跡が次々と映像に現れる。
しかしこれはどう見ても…
とある名作とダブっちゃうところが多い^^;
まったく違うアプローチではあるものの、この二人の価値観や
性格、生き様そのものがよく似ている。(お坊っちゃまとガリ勉)
どんなに好き同士でも生き方・考え方はかなり違う。
もしもこの二人が長く生活を続けていたら…と考えれば、あの
結末でアリなのか…とも思えるが、それにしてもあれは切ない。。
相手を好きになるのに理由は要らないものだ。
なんであんな男を!?と周囲は(観客も)誰もが思うだろう。
エマが長く働く料理店で出逢い、同棲までしたイアンの無念を
私達は最後まで共有することになる。
だけど…(私がよく書いているんだけど)本当の幸せは他人が
推し測るものではなく、本人が自身で感じるとるものなのだ。
本当に好きな人とならば、誰がどう言おうと邁進できるはずだ。
そしてそれは、別れを選ぶ時も同じ。
周囲がどう言おうと、嫌いになれば自ずと顔も見たくなくなる。
このデリケート且つ単純な心の動きは本人でしか分からない。
僕が(私が)○○の代わりに貴方を幸せにしてあげる…なんて、
まったく勘違いも甚だしい…!ってことになるのだ。
とはいえ、、大方はこのケースだもんなぁ。相思相愛なんて、
こういった映画の中でしかなかなか味わえないものだし(痛感)
で、話を戻すとエマとデクスターのその後。。
原作が男性で監督が女性というところが様々な面で感じ取れる。
どちらの目線で見ても、同性でないと理解できない部分があり、
その考え方があり、未知で分からないところが多いかもしれない。
ラスト20分がかなり衝撃的であり、感動的でもある。
話は原点に立ち返り、あの頃の自分達をもう一度回想する。
甘酸っぱいとは言い切れぬ想いと、なぜ自分がその道を選んだか、
気付くのはいかに平凡で幸せな出逢いに彩られていたかである。
(エマの幸せをどう捉えるか。この価値観で相性が測れるかも…)
禁じ手使ったから、眠い映画も一変だ
何の予備知識もなく、時間が空いていて劇場の招待券(東宝の株主優待券)があったので飛び込むように渋谷東宝へ。
洋画であるということしか事前の知識はなし。
アン・ハサウェイは名前と顔は知っているが、他のキャストもまったく知らない。
1988年の7月15日を振り出しに、それから23年間の7月15日に主人公の男女2人の間に起きることをスケッチしていくことを積み重ねる構成。
20代前半から40過ぎまでを演じる主人公の2人。それぞれ30歳ちょいという実年齢はちょうどその2世代を演じて不自然ではないギリギリのところなんだろう。
青臭い学生っぽさが人生にもまれていくうちに中年のわびしさを背負うまでをよく演じていた、と思う。
ただ、物語としては、2人のひっついたり離れたりが、淡々と描かれるだけでかなり退屈な印象。
「ああ、もうどうでもいいや、こりゃ、★3つもないな」と思ったが、終盤でヒロインがあっけなく事故死。
登場人物を殺す、というのは物語としては一種禁じ手なのだが、この映画の場合は、それで話が引き締まり、その後の男の生きる姿にちょっと共感を覚えた。
あそこで、ヒロインが死ななかったら、相当凡庸な作品だったろう。
まあ、アラサー、アラフォーの自分探し中の男女にはそれなりに感動できる映画なんじゃね?
オイラのように映画の主人公のように20代に(それ以外でも)恋愛経験がない人間には、好き合った人と別れたり、ヨリを戻したり…なんていう男女関係は実感できないから、遠くの景色を見てるようだったな。
それでも、映像はきれいだし、アン・ハサウェイは美しい。ユーモアもちりばめてあり、きれいな作品だから、デートで見ても損はない映画じゃないかな。
この夏に絶好のロマンチックで、胸キュン映画で、音楽もファッションも良いですよ!
いよいよ、日本は広い地域でそろそろ梅雨入りです。そんな悪天候続きのジメジメシーズンも、気持ちの良い映画を観れば、きっとあなたの心は晴天に変わるはず!
6月の花嫁を夢見る、そんな若い女性にお薦めの1本がこれ「ワン・デイ」23年のラブストーリーです!いえいえ若い人達にばかりにお薦めと言う訳でもありません!23年と言えば後2年足すと25年です。
結婚した人達にとっては、銀婚式までもう1歩という月日の流れですよね。そんな人生の悲喜こもごもを知り尽くしたご夫妻が、2人だけで忘れかけていた、ご自分達の出会った頃の初々しさを再び想い起こし、楽しむ為に久し振りに御夫婦で映画館へデートしに行くのにもとってもお薦めの本作です。
この映画では、88年にエマとデクスターが大学の卒業式で初めて言葉を交わすところから始まるのですが、その時代と言えば、アメリカばかりでなく、日本でも爆発的大ヒットを記録したラブコメ「恋人たちの予感」が公開されたのが89年ですから、丁度時代的にはレイト80’Sと言う時代からスタートする話ですが、今銀婚式をお祝いしそうな人達には懐かしく思い出せそうな時代だと思いますし、今若い10代20代の人達には、御両親の青春時代になるかも知れませんが、この物語を観ていると、この20年間の音楽シーンと、ファッションの移り変わりが観れるのもこの映画の大きな見所の一つです。
「恋人たちの予感」のサリーとハリーの物語は二人の出会いから11年後のゴールイン迄の11年間の二人の歩みをノーラ・エフロンの軽妙なタッチのシナリオで、コミカルに笑いと共に見せてくれています。ロブ・ライナー監督の代表作でもありますね。
さて話が横に逸れましたが、本作「ワン・デイ」はエマとデクスターの23年間に及ぶ2人のそれぞれの人生と、その生き様が克明に描かれて行きます。愛する男女でありながらも親友でいる事を約束した2人の友情は何時まで続くのでしょうか?それはみなさん観てのお楽しみと言うところです。
前半は毎年、毎年2人が出会う7月15日を順次描いているので、切れ切れでテンポが良くない個所も正直ありましたが、段々と物語が時間経過と共に、2人の人生の身の上に起こる出来事が複雑さを増していくのに従って、その様を観る私達観客にも、彼ら2人と友情で結ばれていく様な錯覚を憶える作品でもあります。エマとデクスターは共にお互いに、お互いを最も必要な存在としていながら、それを知っているが故に、2人の距離を近付けると、今迄積み上げて来た友情を崩壊させる事になり、互いを失う事を恐れ、素直に愛し合う事が出来ない、その2人を見守る事しか出来ない私の心は、早くゴール・インして欲しいと只ひたすら願う気持ちがピークへと達してゆく。愛しているからこそ、自分の素直な気持ちに忠実に成れずに、友情関係を築く努力をしてゆく2人を観るのは本当に切な過ぎるのだ!そんな時先日観た映画「幸せへのキセキ」のベンジャミンのセリフが頭を掠める。
「20秒間だけの勇気を持って本心を告げるのだ」と!今年観た映画の中で最も、切なくプラトニックでロマンチックな映画だった!まるで七夕の乙姫様達を観ているようだった。
是非、大切な人と御一緒に、この映画を観て2人の中を深めて欲しいものだ!
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