「奥手なアン・ハサウェイが見た現代恋愛事情」ワン・デイ 23年のラブストーリー きりんさんの映画レビュー(感想・評価)
奥手なアン・ハサウェイが見た現代恋愛事情
7月15日は「聖スウィジンの日」とのこと。
(スウィジンは9世紀のマンチェスターの司祭で「雨の当たる屋外に」との遺志により、教会の参道の下に埋葬されたため、長雨にまつわる逸話やマザーグースになったお人)。
物語の筋と「聖スウィジン」は何の関連もないのだが、「きょうは7月15日だ、聖スウィジンの日だね」とベッドで囁かれたアン・ハサウェイ嬢は、この【日付】が強烈に記憶に刻まれてしまった・・というスタートです。
7/15がぜんぶ雨の設定ならば、もっとストーリーに筋が通ったとは思うんですが。
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映画冒頭のこの「日付エピソード」を見ていて、つい先ほどの仕事場での「ホントどうでも良いやり取り」を思い出した ―。
以下、
23個口の荷物を積み込みながら「23」「23」と忘れないようにブツブツ言っていたところ荷主さんが「えっ?23って何ですか?」と言う。
僕は答えて:「僕と元嫁の誕生日の数字なんですよ、Lucky Numberなんです」。
荷主:「・・。」「わかりました。もう一生忘れませんよ」と返してきたが とても困惑した表情ではあった。
劇中、アン・ハサウェイと彼氏は、「毎年おんなじ日に、=【7/15】に、どこにいようとも駆けつけて《友人として》デートをしようと」約束したのだ。
ゲームとしてこれは楽しいです。会えなかった年にも彼らはお互いを想っている。彼氏はほかの女の子を抱っこしながら【7/15】を想っている。
でもアン・ハサウェイさんはそれで良しとしているわけで。《友だち以上〜恋人未満》 でずっと一線を引こうとする不思議ちゃんな彼女なのでした。
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中年版の「6歳のボクが大人になるまで」だなぁ。
最後までダメダメな彼氏なんかよりも、その息子を諭すお父さんが大層魅力的なのだが、
それでも「あの頃の若気の至り」は誰にも止められない。
しかしまあ、結婚って、自由恋愛って、婚姻届って なんなんだろうねぇ。カトリックの聖人スウィジンもびっくり驚くストーリーではありました。
エンディング曲はエルヴィス・コステロの「Sparking Day」。
沁みました。
〽命短し恋せよ乙女 ということで。
同年代の我が娘は今どこでどうしているだろうかなぁ。途中から非道い胸騒ぎです。どうかどうかデクスターみたいな男に引っ掛かりませんように😭
ちょっとおじさんにはついていけないドラマでした。